
洗顔法:【泡洗顔】泡立てポイントは「水」「洗剤」の量 「空気」の含ませ方
2015/6/24 21:00
ネットを使うとても泡立ちがよくなるので、洗顔料も少なくてすみます。
節約の意味もあり、少量の洗顔料で泡立ててしまっていないでしょうか?
泡立つから、少量ですまそうとしてしまいます。
ところが、泡立てにおいて、「洗顔料の量」というのは、とても重要です。
そこに含まれている界面活性材が、十分な量がないと、
十分に空気を含んだ細かな泡にはなりません。
泡立つからと言って、洗顔料を少量ですませたり、
使ってきるうちに、無意識に必要量を少なくしていることがあります。
「洗顔料の量」「水の量」を、もう一度、気にしてみてみてはいかがでしょうか?
■メーカーのBAさんたちのお話
エストに「ウォッシングフォーム」というシンプルな洗顔料があります。
こちらはネットを使えばかなり泡立ちもよいので、
どれくらい減らしても泡立つのか試してみました。
規定の1/3以下でも十分、泡立ちます。
BAさんに、泡立つなら量を減らしてもいいか確認したら、
大丈夫だと言われたので、減らして使っていました。
そんなある日、クレドポーボーテでお手入れ会があり、
サボンの泡立て方を教えていただきました。そこで伺った話は、
「ネットを使うと少ない量でも、泡立ってしまいますが、
石けんの量が足りないと効果的な泡になりません。
石けんは、十分使って下さい・・・・」と。
そうなんです。
以前、泡立てについて調べたことと一致します。
泡立つからと言って、洗顔料の量を減らしたらいけないんです。
■水の量の調整法
洗顔ネットの濡らしすぎも、泡立ちを阻害すると言われています。
洗顔ネットの泡立てのポイントは、
「濡らしたあと、ネットの水気をよく切ること」と言われます。
そこで、最近の私の泡立て方は、乾いたネットに洗顔料を規定量、垂らし、
手で少しずつ水を足して様子を見ながら、調整して加えています。
水が少なければ増やせばいいので、加減がしやすいのです。
最初に、ネットを濡らしすぎてしまうと、水分を切ったとしても、
水分が多すぎる時は、適量にしにくくなります。
この方法が、正しいのかどうかはわかりませんが、
あとから水を加える、一度、お試しあれ・・・・
■泡立ての新兵器
さて、最近新たな、洗顔量の泡立て機が注目を浴びているようです。
それは、株式会社 富士の「あわわ」(awa hour)という商品
○マイクロバブルフォーマーあわわ☆濃密泡の作り方
原理は、珈琲のミルクフォームを作るのと同じと思われます。
ここで気になるのは、以前、泡立てについて調べた時に理解したこと。
泡洗顔の泡作りでポイントなるのは、「洗顔料の量」と「水の量」でした。
この新兵器は、容器の目印まで水を入れます。
この水の量は、はっきり言って多すぎます。
そこに規定量の洗顔料を溶かす形で泡立ててるのですが、
通常、泡立てる場合、こんなにたくさんの水を使ったら、
泡は大きくなってダレるだけ。泡立ちも悪くなるります。
「あわわ」の規定量は、適量よりはるかに多い水量が設定されていると思われます。
それを補うため、シャカシャカと上下に動かして、
大量の空気を含ませているのだと思うのですが・・・・
果たして、この泡は、洗顔に適した泡になっているのでしょうか?
確かに動画では細かい泡のようではありますが、ちょっと疑問を感じてしまいました。
見た目では、もっちり、ふわふわの泡になっていそうです。
しかし、洗浄力の面で、もしかしたら・・・・・・・
↓ こちらの動画、前半助長ぎみなので、3分30秒ぐらいから見て下さい。
水の量が多すぎること。ダレダレの泡になっていることがわかります。
ちなみに、@コスメの口こみを見てみたところ、
○マイクロバブルフォーマーawahourあわわ
→https://www.cosme.net/product/product_id/10090731/top
評判は概ね良好ですが、水の量が多すぎるという指摘、
やはりされていました。
使わなくなったミルクフォームを作る器具で試してみました。
やはり、目的外使用はダメでした。
専用品なら、うまくいくのでしょうか?
■メンテナンスの煩わしさ
また、一見、よさそうな商品に見えますが、終わったあとは、
洗浄をして乾燥を心がける必要があること。
洗面所周りで、ちょっと邪魔になりそう・・・
そして、この手のものは、最初は面白がって使うのですが、
そのうち飽きてしまうことが多いのです(← 私の場合ですが)
さらにこの「あわわ」は、どのメーカーの洗顔料にも使えるとのことですが、
各メーカーでは、また違う見解があったりするものです。
基本に忠実な花王あたりは、その泡立て方は、おすすめしておりません。
というお返事がきそうな気がします。
おためし新商品ナビにてお試しレビューもされています。
○『awa hour』(あわわ)があれば、いつもの洗顔フォームも極上の濃密泡になる!
美肌に差をつけろ!
→ http://www.shin-shouhin.com/2015/03/12/awa-hour/
泡立てネットの手軽さも捨てがたいとのこと。
私も手堅く、泡ネットがいいのかなという気がしています。
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【追記】2015.6.29
ハウスオブローゼで実際に商品を見て、泡だて体験もしてきました。
スタッフさん曰く。@コスメでも話題なんですよ・・・・
この泡だては、石けんだけはなく、
ボディーソープ、シャンプーなどにも使えるんです。
あれ? シャンプーの泡は先に泡立てるのは意味がないって、
シャンプーは泡立ての原理が違うって・・・
美容師さんが言ってたんだけどな・・・・
そんな話をしてみたら、シャンプーの種類にもよるのだとか。
実際の泡立ちはよかったです。
とってもクリーミーでふわふわでした。
でもこの泡を、シャンプーやボディーソープまで使うか・・・
というとそれは避けたいと思いました。
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【元記事】'12/8/23 13:19
■「水分量」と「洗顔料の量」 「水」が不可欠
洗顔料を使っていて、漠然と感じていたことがありました。
それは、泡立てにおいて、「水分」と「洗顔料の量」が、大きく影響している。
ということでした。
sk2の洗顔を使っていて思ったのですが、泡立ち具合が変化したのです。
その変化については、こちら↓
〇SK-II フェイシャル トリートメント ジェントル クレンザー
→https://www.cosme.net/product/product_id/10012739/review/502383056
当初は、とてもよい泡立ちだと感じて使っていたのに、
次第に泡立ちが悪くなってきました。
なぜだろうと思っていたら、
使う「洗顔料の量」と「水の量」が違ってきたようです。
使い始めた頃は泡立ちがとてもよかったので、
次第に、洗顔料の量を減らしてしまっていたようでした。
洗顔料を泡立てる時は、水を垂らします。
何気なく当たり前のようにしていることですが、
泡立てに「水」は不可欠で、
洗顔料だけでは、泡立てることはできません。
確かに言われてみればそうなのですが・・・・
「洗顔に水」というのは、あまりに当たり前すぎて、
水がそこまで重要な役割を担っているとは、
思っていませんでした。
また、この水の量もとても重要なポイントだったのでした。
■泡立ちを科学的にとらえると
そこで、洗剤の泡や水のことを、もう少し調べてみました。
ちょっと、こむずかしい理科のお時間になりますが、
興味がなかったらとばして下さい。(笑)
「泡立つ」ということを、科学的に捉えてみました。
「水」には、「表面張力」という力が働いています。
グラスいっぱいに水を入れてもこぼれないのは、
「表面張力」のためだと、耳にしたことはあると思います。
葉っぱに水滴が落ちると、コロコロとした球状になります。
これも、水の表面張力によるものです。
表面張力をひとことで言うと、
水が空気に触れている部分が、縮まろうとする力と言えます。
たとえば、コップに注がれた水の上部は、空気と接しているため不安定な状態です。
そこで、水の分子どうしが引っ張り合って、縮まるためこぼれなくなっています。
つまり、水が空気という違うものに接すると、不安定な状態になってしまいます。
不安定な状態は、安定した状態に戻そうとする力が働きます。
そのためには、空気に接する面積をできるだけ減らそうとします。
水の表面積を小さくすれば、空気と接する部分が減ります。
そこで、水の分子同志は手を繋いで、さらに表面では、
お互いの手を強く引っ張り合って、縮まろうとしています。
水がこんもりともりあがり、流れ落ないのはそのためでした。
こうして、表面積を最も小さくして安定した状態となったのが、丸い水滴なのです。
■界面活性剤について
しかし水の縮まろうとする力、丸くなろうとする力を弱めるものがあります。
それが洗剤に含まれている「界面活性剤」です。
洗顔料に水をたらすと、その水は、
本来は表面張力が働き、引っ張りあって小さく丸くなろうとします。
しかし、洗顔料に含まれた界面活性剤が表面張力を弱めるため、
水の引っ張り合う力が弱くなり、丸い水滴とならずに広がります。
その結果、水の結びつきが弱まっているので、
空気を沢山、水の中に取り込めるようになります。
こうして、水が空気を取り込んだ状態が「泡」だったのです。
泡立てのコツはこの、空気を沢山、含ませるということがポイントなのでした。
■十分な量の界面活性剤が必要
ところが、この界面活性剤も、水に対して充分な量がないと
水の表面張力を弱めることができません。
水に対し洗顔料が少ないと泡立ちが悪くなってしまうのです。
つまり、界面活性剤が、水の表面張力を弱める力が及ばないため、
空気を取り込むことができないということなのです。
逆に水が多すぎても、同じことが起きます。
ということで、洗顔料と水の量で、泡立ちが違うと感じられた裏には、
このような理由があったのでした。
■空気の送り込みも大事
そして、もう一つ、大切なのは、泡を作るための「空気」です。
洗顔料に含まれる界面活性剤で、表面張力が弱くなった水は、
空気を含みやすくなっています。
そのため泡になりやすくなっています。
しかし、肝心の空気を送り込まなければ、泡にはなりません。
そのためには、加えた水に「物理的な力を加えて」
空気を充分、送り込む必要があります。
つまり強くかき混ぜる(=ネットでこすり合わせるようにする)ことによって、
安定した気泡と泡沫を作ることができます。
空気をなるべく沢山、含むようなネットの使い方もポイントになります。
■泡洗顔のポイント
以上のことから、一口に泡洗顔といっても、
泡を作るにはいくつかの条件があるということなのでした。
そして、経験的に感じていた、
「洗顔料の量」や「水の量」「ネットの種類による違い」などは、
ちゃんと意味があることだったということがわかりました。
ということで、
泡洗顔のポイントです
○必要充分な洗顔料 → 水の表面張力を弱めるために必要充分な界面活性剤
○適量の水 → 泡の元となる水 少ないと泡ができない
○強くかき混ぜる → 空気を充分に送って泡沫を作る(かき混ぜ方もポイント)
○ネットの網目 → 細かい泡を作るためにてした網目サイズ
なにげなく使っている洗顔フォームも、
こんなふうに働いていたのでした。
いろいろな洗顔を使いながら、
SK2の洗顔を使っていて感じたことが、
水分と、洗顔料のバランスが難しいなと思いました。
他の洗顔料が、水、洗顔料のバランスをそれほど気をつかわなくても、
泡立ったのに対し、SK2の洗顔は、
量の条件によって、泡立ちにも違いがあると感じられました。
そんなことが、口コミ評価の、優劣につながっていることが、
考えられるのではと思いました。
■洗顔料もイメージしながら・・・
洗顔料を出したら、これが、水の表面張力を弱めてるのね。
水を垂らした、この水の中に空気を含ませるのね。
ネットでこすりながら、水に空気をいっぱい送り込んでいる
そんなイメージをしながら泡立てると、
よい泡を作ることができるのではないかと思います。
スキンケアも、効果や働きを意識しながらお手入れすると、
より効果が得られるように、
道具や化粧品も、単に使い方だけじゃなく、
どんなふうに働いているかを知っていると、
少しは、変わるのではないかなと思いました。(笑)
ネットの種類や、泡立て方については、また改めて紹介したいと思います。
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【関連】泡洗顔
○洗顔法:【泡洗顔】泡だてポイントは「水」「洗剤」の量 そして「空気」の含ませ方
→https://beautist.cosme.net/article/287077
○洗顔法:【泡洗顔】ネットを使うとなぜ泡立ちやすいの?
→https://beautist.cosme.net/article/248860
○洗顔法:【泡洗顔】ネットの使い方でも泡立ちは変わる
→https://beautist.cosme.net/article/287062
○洗顔法:【泡洗顔】『「泡洗顔」をやめるだけ』(吉川千明)ああいえばこういう・・・
→https://beautist.cosme.net/article/289469
〇洗顔料:【泡なし】泡がブームの中、泡なしを謳う洗顔料の実力は?
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