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洗顔法:【泡洗顔】泡立てポイントは「水」「洗剤」の量 「空気」の含ませ方

洗顔法:【泡洗顔】泡立てポイントは「水」「洗剤」の量 「空気」の含ませ方

泡洗顔がブームとなって、ネットを使って泡立てる方も多いと思います。


ネットを使うとても泡立ちがよくなるので、洗顔料も少なくてすみます。
節約の意味もあり、少量の洗顔料で泡立ててしまっていないでしょうか?

泡立つから、少量ですまそうとしてしまいます。
ところが、泡立てにおいて、「洗顔料の量」というのは、とても重要です。
そこに含まれている界面活性材が、十分な量がないと、
十分に空気を含んだ細かな泡にはなりません。

泡立つからと言って、洗顔料を少量ですませたり、
使ってきるうちに、無意識に必要量を少なくしていることがあります。

「洗顔料の量」「水の量」を、もう一度、気にしてみてみてはいかがでしょうか?


■メーカーのBAさんたちのお話
エストに「ウォッシングフォーム」というシンプルな洗顔料があります。
こちらはネットを使えばかなり泡立ちもよいので、
どれくらい減らしても泡立つのか試してみました。
規定の1/3以下でも十分、泡立ちます。

BAさんに、泡立つなら量を減らしてもいいか確認したら、
大丈夫だと言われたので、減らして使っていました。


そんなある日、クレドポーボーテでお手入れ会があり、
サボンの泡立て方を教えていただきました。そこで伺った話は、
「ネットを使うと少ない量でも、泡立ってしまいますが、
 石けんの量が足りないと効果的な泡になりません。
 石けんは、十分使って下さい・・・・」と。

そうなんです。
以前、泡立てについて調べたことと一致します。
泡立つからと言って、洗顔料の量を減らしたらいけないんです。



■水の量の調整法
洗顔ネットの濡らしすぎも、泡立ちを阻害すると言われています。
洗顔ネットの泡立てのポイントは、
「濡らしたあと、ネットの水気をよく切ること」と言われます。

そこで、最近の私の泡立て方は、乾いたネットに洗顔料を規定量、垂らし、
手で少しずつ水を足して様子を見ながら、調整して加えています。
水が少なければ増やせばいいので、加減がしやすいのです。

最初に、ネットを濡らしすぎてしまうと、水分を切ったとしても、
水分が多すぎる時は、適量にしにくくなります。

この方法が、正しいのかどうかはわかりませんが、
あとから水を加える、一度、お試しあれ・・・・


■泡立ての新兵器
さて、最近新たな、洗顔量の泡立て機が注目を浴びているようです。

それは、株式会社 富士の「あわわ」(awa hour)という商品

○マイクロバブルフォーマーあわわ☆濃密泡の作り方



原理は、珈琲のミルクフォームを作るのと同じと思われます。

ここで気になるのは、以前、泡立てについて調べた時に理解したこと。
泡洗顔の泡作りでポイントなるのは、「洗顔料の量」と「水の量」でした。

この新兵器は、容器の目印まで水を入れます。
この水の量は、はっきり言って多すぎます。
そこに規定量の洗顔料を溶かす形で泡立ててるのですが、
通常、泡立てる場合、こんなにたくさんの水を使ったら、
泡は大きくなってダレるだけ。泡立ちも悪くなるります。
「あわわ」の規定量は、適量よりはるかに多い水量が設定されていると思われます。

それを補うため、シャカシャカと上下に動かして、
大量の空気を含ませているのだと思うのですが・・・・

果たして、この泡は、洗顔に適した泡になっているのでしょうか?
確かに動画では細かい泡のようではありますが、ちょっと疑問を感じてしまいました。

見た目では、もっちり、ふわふわの泡になっていそうです。
しかし、洗浄力の面で、もしかしたら・・・・・・・


↓ こちらの動画、前半助長ぎみなので、3分30秒ぐらいから見て下さい。
  水の量が多すぎること。ダレダレの泡になっていることがわかります。




ちなみに、@コスメの口こみを見てみたところ、
○マイクロバブルフォーマーawahourあわわ
  →https://www.cosme.net/product/product_id/10090731/top

評判は概ね良好ですが、水の量が多すぎるという指摘、
やはりされていました。


使わなくなったミルクフォームを作る器具で試してみました。
やはり、目的外使用はダメでした。
専用品なら、うまくいくのでしょうか?



■メンテナンスの煩わしさ
また、一見、よさそうな商品に見えますが、終わったあとは、
洗浄をして乾燥を心がける必要があること。
洗面所周りで、ちょっと邪魔になりそう・・・
そして、この手のものは、最初は面白がって使うのですが、
そのうち飽きてしまうことが多いのです(← 私の場合ですが)

さらにこの「あわわ」は、どのメーカーの洗顔料にも使えるとのことですが、
各メーカーでは、また違う見解があったりするものです。

基本に忠実な花王あたりは、その泡立て方は、おすすめしておりません。
というお返事がきそうな気がします。



おためし新商品ナビにてお試しレビューもされています。

○『awa hour』(あわわ)があれば、いつもの洗顔フォームも極上の濃密泡になる!
                 美肌に差をつけろ!
    → http://www.shin-shouhin.com/2015/03/12/awa-hour/

泡立てネットの手軽さも捨てがたいとのこと。
私も手堅く、泡ネットがいいのかなという気がしています。

ーーーーーーーーーー
【追記】2015.6.29
ハウスオブローゼで実際に商品を見て、泡だて体験もしてきました。

スタッフさん曰く。@コスメでも話題なんですよ・・・・

この泡だては、石けんだけはなく、
ボディーソープ、シャンプーなどにも使えるんです。


あれ? シャンプーの泡は先に泡立てるのは意味がないって、
シャンプーは泡立ての原理が違うって・・・
美容師さんが言ってたんだけどな・・・・
そんな話をしてみたら、シャンプーの種類にもよるのだとか。


実際の泡立ちはよかったです。
とってもクリーミーでふわふわでした。
でもこの泡を、シャンプーやボディーソープまで使うか・・・
というとそれは避けたいと思いました。
ーーーーーーーーーーーー


【元記事】'12/8/23 13:19
■「水分量」と「洗顔料の量」  「水」が不可欠  
洗顔料を使っていて、漠然と感じていたことがありました。

それは、泡立てにおいて、「水分」と「洗顔料の量」が、大きく影響している。
ということでした。


sk2の洗顔を使っていて思ったのですが、泡立ち具合が変化したのです。

 その変化については、こちら↓
 〇SK-II フェイシャル トリートメント ジェントル クレンザー
  →https://www.cosme.net/product/product_id/10012739/review/502383056

当初は、とてもよい泡立ちだと感じて使っていたのに、
次第に泡立ちが悪くなってきました。
なぜだろうと思っていたら、
使う「洗顔料の量」と「水の量」が違ってきたようです。

使い始めた頃は泡立ちがとてもよかったので、
次第に、洗顔料の量を減らしてしまっていたようでした。


洗顔料を泡立てる時は、水を垂らします。
何気なく当たり前のようにしていることですが、
泡立てに「水」は不可欠で、
洗顔料だけでは、泡立てることはできません。

確かに言われてみればそうなのですが・・・・
「洗顔に水」というのは、あまりに当たり前すぎて、
水がそこまで重要な役割を担っているとは、
思っていませんでした。

また、この水の量もとても重要なポイントだったのでした。


■泡立ちを科学的にとらえると
そこで、洗剤の泡や水のことを、もう少し調べてみました。
ちょっと、こむずかしい理科のお時間になりますが、
興味がなかったらとばして下さい。(笑)
「泡立つ」ということを、科学的に捉えてみました。

「水」には、「表面張力」という力が働いています。

  グラスいっぱいに水を入れてもこぼれないのは、
  「表面張力」のためだと、耳にしたことはあると思います。
  葉っぱに水滴が落ちると、コロコロとした球状になります。
  これも、水の表面張力によるものです。

表面張力をひとことで言うと、
水が空気に触れている部分が、縮まろうとする力と言えます。

 たとえば、コップに注がれた水の上部は、空気と接しているため不安定な状態です。
 そこで、水の分子どうしが引っ張り合って、縮まるためこぼれなくなっています。

つまり、水が空気という違うものに接すると、不安定な状態になってしまいます。
不安定な状態は、安定した状態に戻そうとする力が働きます。

そのためには、空気に接する面積をできるだけ減らそうとします。
水の表面積を小さくすれば、空気と接する部分が減ります。
そこで、水の分子同志は手を繋いで、さらに表面では、
お互いの手を強く引っ張り合って、縮まろうとしています。
水がこんもりともりあがり、流れ落ないのはそのためでした。
こうして、表面積を最も小さくして安定した状態となったのが、丸い水滴なのです。


■界面活性剤について
しかし水の縮まろうとする力、丸くなろうとする力を弱めるものがあります。
それが洗剤に含まれている「界面活性剤」です。

洗顔料に水をたらすと、その水は、
本来は表面張力が働き、引っ張りあって小さく丸くなろうとします。

しかし、洗顔料に含まれた界面活性剤が表面張力を弱めるため、
水の引っ張り合う力が弱くなり、丸い水滴とならずに広がります。

その結果、水の結びつきが弱まっているので、
空気を沢山、水の中に取り込めるようになります。

こうして、水が空気を取り込んだ状態が「泡」だったのです。
泡立てのコツはこの、空気を沢山、含ませるということがポイントなのでした。


■十分な量の界面活性剤が必要
ところが、この界面活性剤も、水に対して充分な量がないと
水の表面張力を弱めることができません。
水に対し洗顔料が少ないと泡立ちが悪くなってしまうのです。

つまり、界面活性剤が、水の表面張力を弱める力が及ばないため、
空気を取り込むことができないということなのです。

逆に水が多すぎても、同じことが起きます。

ということで、洗顔料と水の量で、泡立ちが違うと感じられた裏には、
このような理由があったのでした。


■空気の送り込みも大事
そして、もう一つ、大切なのは、泡を作るための「空気」です。

洗顔料に含まれる界面活性剤で、表面張力が弱くなった水は、
空気を含みやすくなっています。
そのため泡になりやすくなっています。

しかし、肝心の空気を送り込まなければ、泡にはなりません。
そのためには、加えた水に「物理的な力を加えて」
空気を充分、送り込む必要があります。

つまり強くかき混ぜる(=ネットでこすり合わせるようにする)ことによって、
安定した気泡と泡沫を作ることができます。
空気をなるべく沢山、含むようなネットの使い方もポイントになります。


■泡洗顔のポイント
以上のことから、一口に泡洗顔といっても、
泡を作るにはいくつかの条件があるということなのでした。

そして、経験的に感じていた、
「洗顔料の量」や「水の量」「ネットの種類による違い」などは、
ちゃんと意味があることだったということがわかりました。

ということで、

泡洗顔のポイントです
 ○必要充分な洗顔料  → 水の表面張力を弱めるために必要充分な界面活性剤
 ○適量の水 → 泡の元となる水 少ないと泡ができない
 ○強くかき混ぜる → 空気を充分に送って泡沫を作る(かき混ぜ方もポイント)
 ○ネットの網目 → 細かい泡を作るためにてした網目サイズ

なにげなく使っている洗顔フォームも、
こんなふうに働いていたのでした。

いろいろな洗顔を使いながら、
SK2の洗顔を使っていて感じたことが、
水分と、洗顔料のバランスが難しいなと思いました。

他の洗顔料が、水、洗顔料のバランスをそれほど気をつかわなくても、
泡立ったのに対し、SK2の洗顔は、
量の条件によって、泡立ちにも違いがあると感じられました。

そんなことが、口コミ評価の、優劣につながっていることが、
考えられるのではと思いました。



■洗顔料もイメージしながら・・・
洗顔料を出したら、これが、水の表面張力を弱めてるのね。
水を垂らした、この水の中に空気を含ませるのね。
ネットでこすりながら、水に空気をいっぱい送り込んでいる

そんなイメージをしながら泡立てると、
よい泡を作ることができるのではないかと思います。

スキンケアも、効果や働きを意識しながらお手入れすると、
より効果が得られるように、
道具や化粧品も、単に使い方だけじゃなく、
どんなふうに働いているかを知っていると、
少しは、変わるのではないかなと思いました。(笑)

ネットの種類や、泡立て方については、また改めて紹介したいと思います。


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【関連】泡洗顔
○洗顔法:【泡洗顔】泡だてポイントは「水」「洗剤」の量 そして「空気」の含ませ方
   →https://beautist.cosme.net/article/287077
○洗顔法:【泡洗顔】ネットを使うとなぜ泡立ちやすいの?
   →https://beautist.cosme.net/article/248860
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   →https://beautist.cosme.net/article/287062
○洗顔法:【泡洗顔】『「泡洗顔」をやめるだけ』(吉川千明)ああいえばこういう・・・
   →https://beautist.cosme.net/article/289469

〇洗顔料:【泡なし】泡がブームの中、泡なしを謳う洗顔料の実力は?
   →https://beautist.cosme.net/article/273962

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