『シンプルに生きる~変哲のないものに喜びをみつけ、味わう』
ドミニック・ローホー著 / 原秋子 訳

増えてきた物をかたづけるのに、未練もあり、何か踏ん切りをつけないと思い、
この本を手に取りました。
読んでみて、まあ、耳の痛いこと痛いこと。
「物質的な豊かさは、品格や美を約束してはくれません。」は特に。
なかなかそれは出来ないでしょう(著者は外国人ですからね、
日本人とは感覚が違うところもあります)と、いうこともありますが、
参考になるものもありました。
自分への戒めの意味で、シンプル主義の37カ条を書きだしてみます。
皆様へも、何かの参考になればと。
シンプル主義の37カ条
01 嫌なことは引き受けない
02 ものを処分したり他人にあげたりすることに罪悪感を抱かない
03 洗面所に香水サンプルのコレクションを置かない
04 自分の家が火事になったと想定し、まずなにを買うべきかリストを作ってみる
05 その場合買わなくてすむものもリストアップする
06 好きだけど一度も使用したことのないものは、写真を撮っておき、処分する
07 自分の経験を自分の欲求に照らし合わせたうえで、迷いが出るものは捨てる
08 一年間一度も使わなかったものは、すべて捨てる
09「大事なもの以外なにもいらない」をおまじないにする
10 「少なく」が「多く」をもたらすことを現実に実感してみる
11 欲求と必要の違いを区別できるようにする
12 自分にとって必需品であると信じていたものがなくても、
どれだけ「もちこたえられる」かを試してみる
13 可能な限り物質的なものを排除する
14 場所を移動させただけで「片付けた」と思わない
15 シンプルにすることは「愛するものを排除するのではなく、
幸せのために役にも立たず、貢献もしないものを排除するのだ」
と自分に言い聞かせる
16 取り替えのきかないものはないということを肝に銘ずる
17 とっておくものの数を決める(スプーン、シーツ、靴などなど)
18 それぞれのものの置き場所を決める
19 空き箱、袋、空き瓶などを溜め込まない
20 家事作業を行うときの服は二揃い以上もたない
21 大事な書類,文房具や紙、領収書、地図、カセットテープやDVDなど、
行き場のないものを整理する戸棚をひとつ用意する
22 ひとつひとつのものを、必要かどうかチェックする
23 常に「どうしてこれをとっておくのか?」と自問自答してみる
24 泥棒が入っても、とっていくものがないくらいにしておく
25 過去の買い物の失敗にとらわれない。それを捨てることで過ちを償えばいい
26 自分の所有物を試しにすべてリストアップしてみる
27 すでに排除したもの、捨てて後悔しているものもリストアップする
28 たとえそれが思い出の品であっても、自分をいらつかせるものから
自分自身を解放し なくてはならない、と自分に言い聞かせる
29 良いものをより良いものと交換することを躊躇しない。
そこで満足感が得られる
30 二流の選択をけっして受け入れない。
自分の住環境を構成する要素ひとつひとつが、より完璧な状態に近づくことで
平静さを得られる
31 手元にお金があるときのみ買う
32 住まいが生き生きしている状態のなかに変化は訪れる
33 品質の良さを長年示してきた伝統的なものを信用する
34 これ以上段取りできないところまで段取りする。ほかはすべてカットする
35 関わっているさまざまな活動の数を減らす
36 新規に購入するものは、かさ、重さ、大きさにおいて小さいものにする
37 余計な装飾品は捨てる
ものを過剰に所有することをやめてみましょう。
すると、ものに対して使っていた時間が減り、自分自身にかける時間が増やせます。
からだをケアし、心のなかの整理をすると、自分の持っている可能性を再発見する
ことができ、意欲が湧いてきます。
物質的な豊かさは、品格や美を約束してはくれません。
それどころか、私たちを、ものの虜にし、心を破壊してしまいます。
『シンプルに生きる~変哲のないものに喜びをみつけ、味わう』より抜粋