947views

ピレネー山脈の向こう側 4

ピレネー山脈の向こう側 4

スペイン旅行記最終編です。


Burgos ブルゴスから Estella エステーリャという、Basque バスク地方の町へ。
バスクはフランスとスペインにまたがるピレネー山脈西部の一地方。
古くからバスク人が暮らし、いまでも多くの人がバスク語という独特の言語を話します。
バスクでは、道路案内などの表示がスペイン語(フランス側ならフランス語)とバスク語との二ヶ国語併記。
町の名前もバスク名がありますが、エステーリャはスペイン語(バスク語名は失念)。
エステーリャはその名のとおり「星の降る町」ということです。
ブルゴスと同様、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼地の一つです。



エステーリャに入る前に、ぶどう畑の間を車でひた走って辿り着いたのは、やはりバスクの Biasteri ビアステリ(スペイン語名は Laguardia ラグアルディア)。



中世の城壁に囲まれた、細長く小さな町です。
この防壁、居住地になっていて、人が普通に住んでいるらしく、賃貸の案内が出ていました^^

防壁の中を歩くとこんな感じ。



ぶらりと歩いた後はピクニックをして、エステーリャへ。



なんとはなしに歩いていると丘の上に教会があるので登ってみたり。





スペインにはこういう広場が無数にあって、夕方7時くらいになると老若男女がぞろぞろと出てきて集っていました。




宿泊したのは Hotel Tximista ホテル チミスタ(http://www.sanvirilahoteles.com/tximista)。
町の入り口にある現代風のホテルで、あまり好みではありませんでしたが、ベッドのマットレスは最高に気持ちのよいもので、感激でした。
夕飯はこちらでお食事だったのですが、全体的にとてもおいしかったです。
ただ料理人が一人なのかてんてこまいの様子で、パエリャが焦げ付いていたのが残念でした(味はおいしいのです)。

この後 Bilbao ビルバオ、San Sebastian サンセバスティアン、フランスの Ainhoa アイノア、Saint-Jean-Pied-de-Port サン・ジャン・ピエ・ド・ポール、Bayonne バイヨンヌと、スペインバスク・フランスバスクを旅したのですが、見事にほぼ写真を撮らず。

唯一撮った写真はサン・ジャン・ピエ・ド・ポールの高台からの眺め。



そしてどこだったのか憶えていないけれどピクニックをした墓地(笑)からの眺め。
桑の実がたくさんついていたのでこれをデザートにしました。




サン・セバスティアンは何度か訪れているのですが、いつも Hotel Monte Igueldo ホテル・モンテ・イゲルドという、イゲルド山という山の頂上にあるホテルに宿泊します(http://www.monteigueldo.com/)。
ここからコンチャ湾とコンチャ海岸が見えてとても気持ちのいいところです。
ただし朝食はまずいのでおすすめしません!



そうそう、ご一緒した方がこのサン・セバスティアン出身の彫刻家 Eduardo Chillida エドゥアルド・チジーダの大ファンで、コンチャ湾にはチジーダの代表的な作品『Peine del Viento 風の櫛』がある、とわかったので見に行きましたが、物凄く感動しました。



打ちつける波を感じながら長い時間ここでぼんやりと想いに耽っていました。
サン・セバスティアンに行かれる方、ぜひおすすめいたします。



さて、なんだか写真が全然ないので自分で呆れてしまい、でたらめな旅行記になってしまいました。ここまでおつきあいくださってありがとうございました^^

最後2枚の画像はウィキペディアからのいただきものです。

このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

コメント(26件)

  • sayingさ~ん^^ トゥールーズへは行ったこと、ほとんどないのですよ~。今回、トゥールーズ経由で帰ってきたのでそれが初めてです。移民の多い、大きな街でびっくりしました!古い建物の町並みが素敵ですね^^ イビザへは行ったことがないのですが、休暇を過ごす人気のスポットだそうですね♪行ってみたいです☆

    0/500

    • 更新する

    2012/11/8 17:45

    0/500

    • 返信する

  • さた~ん様 なんだかだらだらになってしまった旅ログ、おつきあいくださってありがとうございました^^ 旅はいいですね~♪旅の支度も大好き、乗り物も好き・・・もうすぐ!飛行機に乗って日本へ一時帰国です!うきうきしております、が、留守中の夫の食事をてんてこまいで作っています@@

    0/500

    • 更新する

    2012/10/11 03:44

    0/500

    • 返信する

  • 建築意匠もそれぞれ圧巻ですが、前記事に引き続いてお食事の紹介とホテルの写真にも生唾たらして読ませていただきました☆やはり旅はいいですね~♪

    0/500

    • 更新する

    2012/10/8 14:26

    0/500

    • 返信する

  • すももあんず様 国同士の争いを個人レベルに持ってくるという行動、理解に苦しみます >< すももあんずさんとダンナ様、きっと心苦しい思いをされているかと思うと辛いです・・・事なかれ主義ではありませんが、こういったときは何事もなく嵐が過ぎ去るのを待つしかないような気がしています。

    0/500

    • 更新する

    2012/10/2 21:25

    0/500

    • 返信する

  • rajakatu10さん、ほんと、国同士の揉め事はなんとかしてくれい~ですね。そういえば隣国同士っていうのはどうしても土地争いとか過去の侵略の恨みなどでもめやすいですよね。フランスもドイツから散々やられてますし…。スペインが経済危機って知らなかったです(恥ずかしい)。色々と勉強になりました~

    0/500

    • 更新する

    2012/10/2 01:08

    0/500

    • 返信する

  • MAEMAE☆様 まさに山も海も楽しんでまいりました♪田舎体質なのか(笑)、自然(特に山で人が少ないところ)がいちばん心が楽です^^ ね、芸術は爆発!って感じですよね^m^ 写真だと彫刻そのものにクローズアップしていますが、波打ち際に広場が造られていて、すごくいい感じでした!

    0/500

    • 更新する

    2012/9/30 04:07

    0/500

    • 返信する

  • 山も海もあって素敵な場所ですね~。やはり自然を見ていると心が落ち着きますね…。岩場の彫刻、びっくりです!まさに芸術は爆発?というかんじでしょうか。ダイナミックで無心で見てしまいますね。旅行記、とても楽しかったです。海外に疎いので、勉強にもなったし、新鮮でした!

    0/500

    • 更新する

    2012/9/29 20:40

    0/500

    • 返信する

  • ただ、ビルバオという重工業の街だけは別で、人々が発する、希望なんて見えない、荒廃しきった空気が重苦しく、衝撃でした。フランスも私のいる場所は田舎なのですが、パリやトゥールーズなどの大都市に行くと、別の国のように感じます。国同士の揉め事や不景気による人々の心の荒みは嫌なものですネ ><

    0/500

    • 更新する

    2012/9/27 22:12

    0/500

    • 返信する

  • すももあんず様 読んでくださってありがとうございました^^ スペインはギリシャに次いでいまEUの中でも断トツに経済危機にある国なので、どんな雰囲気なんだろう、と思っていましたが、田舎ばかり回っていたからか、人々の間からは「不景気ってナニソレ、おいしいの?」ってな雰囲気しか見えませんでした。続きます

    0/500

    • 更新する

    2012/9/27 22:07

    0/500

    • 返信する

  • スペイン旅行記、うっとり気分で読ませていただきました。やはり南ヨーロッパはいいですねえ。実は主人の国との仲がめちゃ悪くなっているので夫婦共々移住を余儀なくされるかもしれない状況があり、今どこの国が良い模索中です…。スペインもフランスもいいな~

    0/500

    • 更新する

    2012/9/27 12:59

    0/500

    • 返信する

  • つくづく後悔。目で見ているものがそのままカメラに収まってくれればいいのに、とどれほど思ったことか。楽しくて勉強になるコメントをたくさんいただいて、とっても嬉しかったです、こちらこそありがとうございます^^♪

    0/500

    • 更新する

    2012/9/27 02:19

    0/500

    • 返信する

  • 旅したらみっちり充実した旅になりそうです^^ 正しく枯れた町、そうかも。言語学校のスペイン人の友人がソス・デル・レイ・カトリコのそばの村出身ですが、発展がぱったり途絶えてルネッサンスなんてものもなくて、時が止まったようなところ、って言っていました。ほんとう、もっと写真に収めたかったなあ、と・・・続く

    0/500

    • 更新する

    2012/9/27 02:17

    0/500

    • 返信する

  • というのと、いかにも敬虔な信徒といった雰囲気の老女がひざまづいていたのが非常に印象的でした。スカラップというのですね、あの装飾。scallopと綴るのでしょうか?時代の特徴がちゃーんと残っているんですねえ。ふろれすさんの知識と知識欲とに感心しきり・・・ふろれすさんと一緒にヨーロッパを・・・続きます

    0/500

    • 更新する

    2012/9/27 02:14

    0/500

    • 返信する

  • ふろれす様 ああ、まさにそんな雰囲気でしたよ、猫の集会(笑)なんというか、楽しそうってことでもないんですよネ・・・ごはんを食べたら歯を磨く、というのと同じくらいの日常なんだろうなあ、と感じました。エステーリャの教会、見る人が見たら凄い教会なのですか@@ミサを執り行っているのが女性だった・・・続きます

    0/500

    • 更新する

    2012/9/27 02:08

    0/500

    • 返信する

  • 続)でたらめだなんて、ご謙遜です、笑。ホテルの選択の正しさも見習うべきでしたし、ゆったり楽しむのが本来のバカンスですよね。でも行く先々できちんと見るべきポイントを掴んでいらっしゃるのは尊敬します!私は取捨選択がヘタです。今回の旅行記で新たに得た情報が多く、とても感謝しています。ありがとうございました

    0/500

    • 更新する

    2012/9/26 04:04

    0/500

    • 返信する

  • 続)内部にはギリシャ神話の怪物の彫像や画像6のファサードのアーチもイスラム影響があります。この時代は異教や異端と戦ったはずなのに一方では受容という矛盾が人間臭くて面白いです。中世ロマネスクの町はそれ以降の発展が無くても細々と人々が住み続けた結果なのかな?と思っています=正しく枯れた町ですかね、笑(続

    0/500

    • 更新する

    2012/9/26 04:04

    0/500

    • 返信する

  • 同時間帯にぞろぞろ、お互いの存在を確認し合っているのでは?とは某先生の説です。真夜中の猫の集会みたいですよね、笑。 画像5,6の教会、ここはさりげなく凄いです!ロマネスクの特徴が多く残されていました。画像5はリフォーム直後ですが6の壁面上部のスカラップが当時の特徴だったので色々検索しました。(続

    0/500

    • 更新する

    2012/9/26 04:04

    0/500

    • 返信する

  • 宗教と人とが離れ始めているのかなあ、なんて思いました^^ 桑の実のほかによくわからない実があって、つい口に放り込んだらしばらく舌が痺れていました。毒でなくてよかった^^; スペインのお料理、ものすごく塩辛いときがありますよね(フランスもだけれど)!みんな舌大丈夫なの?!って心配になります(笑)

    0/500

    • 更新する

    2012/9/25 04:39

    0/500

    • 返信する

  • 冴原みずき様 「行ったような気分」になってくださってとっても嬉しいです♪ふらりと立ち寄った教会、丁度夕方のミサの時間で、非常に厳かでした。スペイン人は敬虔なカソリックが多いと聞いていましたが、教会でひざまづいて祈りを捧げるのは老女、椅子で祈りを捧げるのは中年の女性でした。スペインでも・・・続きます

    0/500

    • 更新する

    2012/9/25 04:37

    0/500

    • 返信する

  • ああ、素敵な旅でした~(← 自分も行ったような気になっている。^^; )。今までの旅行記もそうですが、ふらりと立ち寄った教会も、桑の実現地調達のピクニックも、風の櫛も、どれも素敵♪こういう旅行をしてみたいなあ。パエリア、私もスペインで食べましたが、なぜか塩辛くて、ほとんど残してしまいました。^^;

    0/500

    • 更新する

    2012/9/24 21:51

    0/500

    • 返信する

  • cocoa330様 記録大事ですよ~。自分のためにもだし、cocoaさんのように、周囲の人のためにも、写真撮りたいんです、ホント^^; 後からふり返るとやっぱり楽しいですよネ。パエリャ、何回か食べたけれど、日本のスペイン料理屋さんで食べたもののほうがおいしかったです(笑)でも本場で食べられて大満足♪

    0/500

    • 更新する

    2012/9/24 20:22

    0/500

    • 返信する

  • 日なたで猫様 世界には色々な気候があるし、色々な歴史があって、人が生きているんだなあって、しみじみ思いました^^ その場を楽しんでいるとどうしても写真を忘れてしまう(あるいは「まあいいや」と思ってしまう)んですよね・・・ほんとうはいつかの想い出のために撮っておきたいのに。まぶたの裏にだけ残ってます。

    0/500

    • 更新する

    2012/9/24 20:18

    0/500

    • 返信する

  • りんどうさん様 そんな風に言っていただけて、ほっとします^^ 私もグルメが旅の楽しみの半分を占める口ですが(笑)、今回は小さな町や村をたくさん回れてとても面白かったです。中世のままの町並みがいまだ残っているということが、どうしても不思議で、どこへ行ってもなんとも言えない気分に浸りながらの旅行でした。

    0/500

    • 更新する

    2012/9/24 20:16

    0/500

    • 返信する

  • 記録より記憶に残そうと弟によく言われます。まぁ孫の身分としては祖父母にいろいろ報告で写真見せなきゃいけないので山ほど写真撮ってますけど、そういう事情がないなら良い思い出を記憶に残せばば十分ですよ♪本場のパエリア食べてみたいです!←また食いしん坊がでてきました(笑)ホテルからの景色綺麗ですね^^

    0/500

    • 更新する

    2012/9/24 12:26

    0/500

    • 返信する

  • 風光明美ですねぇスペイン。色々見せていただき、小高い山の風景や街の風景、堪能させていただきました(・∀・)。写真が思ったより少なかったのは、多分現地でしっかり楽しまれたのでは?(´艸`)。ウィキペディアの画像と言われればそうなのかな?と思いますが、私には全部素敵な思い出の写真に思えました(´艸`)

    0/500

    • 更新する

    2012/9/24 09:14

    0/500

    • 返信する

  • でたらめなんてことありませんよ。とても穏やかな気持ちになりました。私たちの年代は観光地を買い物やグルメ目当てで巡ったり、昨今ですと好きな芸能人を追いかけたりする旅行をしている者が大半ですので、こうした旅行記は大変新鮮でした☆さかのぼり拝見いたしますね。

    0/500

    • 更新する

    2012/9/24 09:10

    0/500

    • 返信する

  • もっとみる

美容その他 カテゴリの最新ブログ

美容その他のブログをもっとみる

投稿ブログランキング

投稿ブログランキングをみる

編集部イチオシ!

HOTタグ

ブランドファンクラブ限定プレゼント

【毎月 1・9・17・24日 開催!】

(応募受付:5/24~5/31)

プレゼントをもっとみる