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こころ 夏目漱石  72冊目☆

こころ 夏目漱石  72冊目☆

こころ (集英社文庫)

夏目漱石

集英社
発売日:1991-02-25

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わたしは 日本文学を 実をいうと 熟読していない
たとえば 夏目漱石なら 草枕 こころ 吾輩は猫である
太宰治なら 斜陽 きりぎりす 小林多喜二 なら 蟹工船 など
受験の おぼえかた・・日本文学の 内容は
おおまかは わかるけど きちんと読み進めたことは
なかったのかもしれない
今回 夏目漱石の こころ も そのひとつ
ある青年が 海で 年上の男性に出会う
そこから 不思議な交流が はじまる
先生と 青年は 男性のことを いつしか尊敬の念をこめ
先生の 家に 足しげく 通うことになる
しかし 先生は どこか 物悲しく こころを ひらこうとはしない
だけど 青年は 先生に とてもひかれてしまう
先生のは 妻が あるのだか 一見 なかむつまじくみえるふたりにも
深いくらい影が あり なにか 壁をかんじるようになる


主人公は この青年でも あり そして 先生でもある
このふたりの こころが 交差するように 話は 展開する
青年は 大人になるということ
先生は 若かりし日の自責の念 
 人間の裏切り嫉妬 お金 それから恋
さまざまな 人間の心のうごきは 
いま現代社会でも そして 次世代にも
同じようなことが 繰り返されているように 思えた


わたしは 女なので 必ず 小説にでてくる女性の
気持になって 読むような気がする


こころは 男性側からみれば いわゆる 友情であったり
散り際の美学のようなことで取り上げることもおおいが
これを 妻の気持ちになって読んだら どうだろう・・・


好きだった人が 理由もわからず 自害し
夫になった人が 何年も 何十年も そばにいるのに
決して こころを開いては くれず 最後には
なにも 残さず 理由も 言わず 
自分の目の前から 突然いなくなってしまう


先生は 妻に すべてを明かさないことが
彼女の幸せだと 最後まで 考えたからこそ
青年に手紙を 託すのであるが


それが 一番 彼女を苦しめることだっていうことを
なぜ わからないんだろう


女ごころ全然 わかってな~い

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