
60年代とキーラー嬢
2012/11/9 05:44
悪くないっす。でも一つだけ。コンパクトの鏡が惜しい。
小さい鏡がはまっているだけで、シャネルやエスティ、クラランスのように大きい鏡ではないんですね。
鏡のクオリティまで手を抜かなきゃ、たぶん買っていました。
が、ちょっと違かったので買わず。
ランコムのも見てきました。
アイシャドウ単色なのがもったいないです。3色セットにして、売ったらたぶん「神シャドウ」になっていたと思います。でもほしいな。
MACはもう一つキャンペーンみたいなのを打っていて、それはグラマーデイズというシリーズでした。これピンクを基調とした60年代風のグラマラスなメイクを提案してます。
私60年代風のこの手のファッションが大好きです。
故ケネディ大統領夫人だったジャクリーンさんのファッション、ジーン・シュリンプトン(彼女は靴のセンスが最高だった。)、ミア・ファロー、故ジョージハリソン、エリッククラプトンの妻だったパティボイドなどのファッションです。
今回のMACのビジュアルもこの時代を彷彿とさせる60年代スウィンギングロンドンぽいミルキーピンクなカラーで興味深いです。
で、今回のMACのビジュアルを見て一番ピンと来たのが
「クリスティーン・キーラー」という方です。
日本ではあんまメジャーじゃない方だが、イギリスじゃ超有名人。ある一定の年齢の人は皆知っているという人です。
職業、コールガールです。
彼女は田舎の貧しい生まれ、でも顔はそこそこかわいくて近所じゃそれで有名だった。
中学を出て、美容師見習いなどをしていたが、野望だけはあった。ロンドンへ出てファッショナブルになりたい。そう思って休み毎にロンドンに通っては遊んでいた。
夜遊びしていたときに男性に目を付けられ、ロンドンに上京。
コールガールになった。
男性に紹介された顧客と「ビジネス」をしていたが、それだけじゃ退屈なので、ボーイフレンドをほうぼうに作っては遊んでいた。
で、ある日、ボーイフレンドの一人が彼女のプレイガールぶりに逆上して殺人未遂をする。
そこから警察が介入して、彼女の乱れた私生活が明らかになる。
彼女はその時の内閣の大臣とビジネスで、関係を持っていた。で、その一方、お友達の中にソビエト(ロシア)の軍人さんがいた。
時は60年代、ソビエトとアメリカおよび西欧諸国の緊張がハンパではなかった時期。
彼女の存在は一気にスキャンダルになった。(プロフューモ事件と呼ばれる。)
彼女にはスパイ容疑がかけられ、ときの有名人になり、アリがちだがヌードを撮影。
その時の写真のメークにね、今回のMACのビジュアルがそっくりなんだよ。
彼女は60年代のイギリスの政治に大きな影を落とした。大臣は辞任に追い込まれ、結局最後は内閣総辞職。で、その時の与党は次の選挙で大負けした。
で、まあ、労働党がのさばることになり、のちのちあの「鉄の女」サッチャーが出てくるんだけどさ。
この時代はイギリスは激動の時代、ビートルズが出てきて従来の社会構造がぶっ壊れてと、まあ、日本の60年代にちょっと似てんのかな。
60年代ってモチーフは繰り返し繰り返しファッションやメイクの世界には出てくる。
だから今回のMACをみても「またか」って感じではあるんだけど。
ただ、今回のビジュアルのお姉さんがキーラー嬢そっくりなんで、そのパロディの意味もあるのかな、と深読みしてしまった。
ぶっといアイラインにミルキーピンクの口紅、逆毛を立てたアップ風のボブなど。
なかなかかわいいですけど、じゃあ買ってもいいかなとなると私はちょっと抵抗があるかな。もうこの手のモチーフには飽きたかなというのはある。
キーラー嬢をモデルにして80年代に「スキャンダル」って映画がありまして、
そのファッションも見ていて楽しいです。
で、まあ60年代ブイブイ言わせていたキーラー嬢は現在は年金生活で猫と暮らしているそうだ。人に歴史あり、人にメイクの歴史あり。現在キーラーさんはどんな化粧してんのかな。
このブログに関連付けられたワード
コメント(3件)
ログインする
※ログインすると、コメント投稿や編集ができます
メイクアップ カテゴリの最新ブログ
【10名様にプレゼント】瞬時に*1毛穴・小じわをカバーする、シリコンで埋めない凹凸プライマー
ナチュラグラッセのブログナチュラグラッセ【現品30名様プレゼント】美容成分71%配合で赤みや色ムラ補正の実力!?美容液ファンデでツヤ美肌になろう
AGE20’sのブログAGE20'S(エージトウェンティズ)
会社員
青いかぼちゃさん
kenyaさん
会社員
青いかぼちゃさん