911views

化粧は戦いの仮面

化粧は戦いの仮面




ようこそのお運びで。


いつもイイネ!やコメントしてくださる心優しい方、イイネ!だけの方、


はたまた、


クリップだけの方、そして素通りの方と、どちら様も厚く御礼申し上げます。






「化粧はなんのためにするか?」

と問われたら何とお答えになりますか?

美しくなるため、一般常識としての身だしなみ、自己表現のため、など
いろいろあるでしょう。

改めて何のために化粧をするのか?と聞かれるとハッキリとした答えが出ない
私がいます。

ただ、ひとつ、化粧は女にとって戦いの仮面であると思ったことがあります。






私は背が高いので、外見上、そうそう舐めてかかられることはないのですが、
童顔ゆえたまに舐められることがあります。
まあ、人の器が小さいと言ってしまえばそれまでですが・・・。


以前勤めておりました職場は、男性が多い職場で、古い体質(男尊女卑)が
残っておりました。

女性社員はどうせ結婚までの腰掛け、お茶くみ、コピー取りなどの雑用をさせて
おけばいい。
そんな風潮です。

ご多分にもれず、私もそんな扱いを受けていたわけで、特に次長と言われる
おっさんが酷いものでした。

あるとき、私が高額の契約を取ったことが気に障ったようで、女性には無理だと
言い出し、自分のものにしようと横ヤリを入れてきました。

私は、お客様から「あなたに任せたい」と言われて契約をいただいたものですから、
お客様の信用に応えたいという思いが強く、何が何でもこの仕事は次長には横取り
されたくないという強い気持ちがありました。

それまでの私はメイクも薄めで、いわゆる可愛いOL(まだ若かったのよ)仕様。
そうか、これが舐められる原因かと思い、あるとき、メイクをがらっと強い女風に
変えて出勤、営業会議へ。
そして、取った契約を最後まで任せて欲しいと次長へ直談判。
そうしましたところ、渋々ながらではありますが、任せてもらえることになりま
した。


後で聞いた話ですが、メイクを変えて凄みをきかせて詰め寄られたらOKせざるを
得ないだろうということだったらしいです。

小さい頃からずっと武道をやってきたおかげか、
そういうオーラというか、凄味があるようなのです。
普段はペコちゃん顔のふんわりした人というイメージらしいですが(笑)

竹刀や弓を持つとそれが一変。
「マジで殺される~っ!」
っていうくらい恐ろしいらしいっす^^;


その時のメイクはどんなものだったのかと申しますと、眉は自前の男眉を活かして
一文字に意志の強そうな眉に。
アイシャドウはブラウン系、アイラインはそれまで入れてなかったのですが、リキッド
でつり目(私はタレ目です)。

チークはピンク系からオレンジ・ブラウン系にしてシャープに入れ、口紅もピンク
ベージュ系からブラウン・ベージュ系へ変えました。

やはり、いちばんは目力を出したことが功を奏したようです。
ただでさえデカイ目をがっつりアイラインを入れてつり目にしたんですからね。
そんな顔で凄まれたら「うん」と言わざるを得ないでしょうよ。
ちなみにですが、この次長、私より身長は10cmくらい低いです。
立ってお話するときは、完全に私に見下ろされた状態(笑)
そんな感じなので、凄みが増して怖かったのかなと思います。

デパートのカウンターでもあるじゃないですか、BAさんのメイクによって近寄り
がたいっブランドって。

ジルや資生堂、コーセー、カネボウなどは比較的親しみやすく、カウンターへも行き
やすいのですが、そうじゃないブランドがあったりしません?

化粧の仕方ひとつで客を呼び込めたり遠ざけたり。

たかが化粧と侮るなかれですわ。



なぜ、私がメイクを変えてみようと思ったのかと言いますと、『蘭陵王』のお話を
思い出したからです。


舞楽に『蘭陵王(らんりょうおう)』という演目があります。

北斉の高長恭(蘭陵王)は、とても美しい顔を持つ武将であったため、味方の兵士の
士気が下がるのを恐れ、また敵からもその女性的な美しい顔のままで戦いを挑めば侮
られる、と、恐ろしい龍の仮面を被って戦い、そして武功を上げていった。
その蘭陵王の勇姿を舞楽で表したものが『蘭陵王入陣曲』短縮して『陵王』と言われる
ものです。



男は一歩外に出たら7人の敵がいるそうですが、女性も同じだと思います。

仕事を持っている女性、そうでない人ももちろん、敵はいるのだと。

その敵と戦うためには、蘭陵王のように美しく優しい顔を恐ろしい仮面で覆い、
自らの士気も高め戦いに臨むことも必要な時があるのではないでしょうか。














このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

美容その他 カテゴリの最新ブログ

美容その他のブログをもっとみる