
■ 私以上でもなく、私以下でもない私
■ 岩波書店
■ 朴 慶南
在日韓国人3世の朴慶南(パクキョンナム)さんの
『私以上でもなく、私以下でもない私』
は、私自身もこれからどうやって生きていけばいいのかを
考えさせてくれた珠玉のエッセイ集だ
自分を誰かと比べて上にも下にもなることはない
自分は自分のままであるだけで良い
自分に自信をなくした時
今のままでいいんだよと、誰かにそう言ってもらうと
不思議なもので肩の力がスーッと軽くなる
本の中の逸話で一番好きな話は
著者の友人で、養護学校の教師をしている女性の体験
JRの車内で乗客に暴力を振るっているヤクザ風の男がいた
彼女はふたりの間にたち、『大丈夫、怖くないからね』と男を抱きしめた
彼女が抱きしめたのは、殴られている乗客ではなく
殴っているヤクザ風の男性だったという
すると、50代とおぼしき巨漢のその男性は、声をあげて泣き始めたというのだ
その養護学校の教師は
『養護学校で不安や悲しみがあると暴れる生徒と、暴れているヤクザが重なって見えた』
と朴慶南に語ったという
この、ドラマのような逸話を読んで私もボロボロと泣いた
このくだりは何度読んでもボロボロと涙が出てしまう
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『泣く美容法』
感動してこんなに沢山の涙を流すと、その中にカラッとした感情が湧いてきて
身も心もスッキリ軽くなったのを感じる
それを『泣く美容法』と呼んで推奨している方もいる
◆泣かないと涙腺が詰まってしまうので、泣くことで涙腺の掃除がされ涙腺の循環がよくなる
◆泣くことで身体から不要な水分を出し、むくみがとれる
◆ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールは泣くことによって低下することが
実証されているので、泣くことはストレス解消になる
1985年にウイリアム.H.フレイ2世博士が「感情的な涙」について調査をした
そして、女性の85%・男性の73%の人たちが
「泣いたあと気分がよくなる」と答えた
この結果をみてフレイ博士は『涙』には精神的なストレスを解消する
働きがあると考え、研究の結果『涙』にはストレス物質コルチゾールを
体外に排出する役目を持っていることをフレイ博士はつきとめた
たまには声を限りにワァワァと
それはそれは目を当てられないほど泣いてみませんか
ひと目を気にせずに、幼児のようにただひたすらに泣いたら
新しい力が湧いてくるかもよ・・・
anzu_ameさん
anzu_ameさん
anzu_ameさん
ホットミルク★☆さん
つまこ☆さん