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色をのせることの何と美しいことよ

色をのせることの何と美しいことよ

子供の頃から、映画を観るのがとても好きでした。
語彙に乏しいのと、感覚を頼りにする性格なので、評論めいたことはできないのですが。

先日こちらを久しぶりに鑑賞。

『さらば、我が愛~覇王別姫~』


陳凱歌監督。レスリー・チャン、コン・リー、チャン・フォンイー主演。92年のパルムドール受賞の超名作。

姉が主演のレスリーの大ファンだったことがきっかけで(当時高校1年生でだよ。渋すぎ。)、観たんですけど、これがまぁ面白いのなんのって。
中学生の頃からおそらく30回くらいは観返していると思います。

日中戦争から文革までの近代中国を舞台にした、男女3人の愛憎の物語です。

ストーリーはざっくりこんな感じ。(大半はwikipediaより引用。)
1930年代の中国・北京。娼婦の子である小豆子(レスリー)は、捨てられるように京劇俳優養成所に預けられる。小豆子をことあるごとに助けてくれる先輩の石頭(チャンフォンイー)に、いつしか恋心を抱く小豆子。
成長した2人は、『覇王別姫』 で共演しトップスターに。そして、石頭は娼婦の菊仙(コンリー)と結婚。このことをきっかけに、二人の関係と人生は運命と時代の歯車に狂わされてゆく。

ちなみに演目の覇王別姫は、項羽と虞姫の最後の別れの場面。
四方から楚の歌が聞こえて、もはやこれまでという状況で虞姫を逃がそうとする項羽。項羽に最後の舞を請われた虞姫は、敵の辱めを受けることのないよう渡された刀で自害してしまう、というお話です。(すいません、私の説明でおもしろさ半減です。)

で、主演のレスリーとコン・リーが、それはそれは美しいんです。
衣装(極彩色だけど。)もカメラワークも美しい。


チカチカして、目が眩みそうです。
日本語で表現するならば金襴緞子(でも、金襴緞子は中国から来たものだそうです。)、というところでしょうか。
確かに日本ではこういう色合わせはみられないですよね。

残念ながらアジアの大スター レスリー・チャンは10年ほど前に亡くなっているのですが(このニュース聞いた時、めちゃくちゃショックでした。)、数年前にハンニバルライジングでの妖艶なコン・リーの演技を見た時は、そっくりな別人(それほどきれいで若かった)かと思いました。

アジアの大スター・レスリー

おでこがキューピーみたい。

コン・リー様

全体的に昭和の女優さんぽい。
この人めっちゃきれいなんですけど、なぜかWikipediaの写真が妖怪みたいだった。
こういうメイクもいいなぁ。

そういえば、高校生の時に学校に京劇団の方達が公演に来て下さって(年に一回そういうイベントがあった。)、間近で鑑賞する機会があったんですが、すごいダイナミックで(みんなでめっちゃバク転とかしてる。シンクロ感がハンパなかったです。)、映画の中でスタンディングオベーションのシーンがたくさんあるんですが、そういう高揚感があるの、わかります。

5、6月に公演があるので、行こうかどうか今悩み中です。

で、京劇って衣装もむせ返るほどなんですが、個人的に女形のメイクがすごく色っぽいな、と思うんです。




白塗りで目もとがこれでもか!というどピンク。
唇が真っ赤。

最近、目尻に発色の強い色を効かせるのが私の中で流行っていて、こういうピンクでいいのないかな、と思ってMACやナーズ辺りで探してたんですが、それは近所にいました。

マジョのシャドーカスタマイズ
熱情

(三十路のくせに最近マジョばっか買ってる。あ、ごめんなさい、石投げないで…。)

いい色なんですけど、ちょっと安易に買ってしまったような気もする。
結構色んなブランドみたんですけど、シングルシャドウでイメージに合うものが見つからず。
ディオールサンクのシェリーボウの854の濃いピンクもいいな、と思ったんですけどいかんせんパレットなもんでそぐわず。

MACのシュルーム(画像の。白っぽいピンク。パーリー。)をアイホールにしっかり入れて、目じりに熱情、アイライナーはパールを効かせた渋め紫を太めに(目じり気持ち太め、跳ね上げるように。)入れました。


お目汚しなので、画像はありませんがそこはかとない仕上がりで、なかなかいい感じに仕上がりました。
熱情の色がかわいらしすぎますが、目じりにしか入れないので、内勤の時であればオフィスでもいけます(多分)。

映画のお話に戻りまして。
ラストももちろんなんですけど、私は文革辺りのシーンがすごく好きです。
裏切って、裏切って、裏切って。人間は残酷だなぁ、と。

紅衛兵とか、本当凄まじかったんだろうな(監督の陳凱歌も元紅衛兵。)。親を、友人を糾弾するような時代ですから。
文革の辺りは色々本読んでみると、とても面白いです(小説だと山崎豊子さんの『大地の子』も面白いですが、私は原作よりもドラマの方が好きかも。)。
興味のある方はぜひ。
(すみません、近現代史大好きなので、多分に個人的趣味が満載ですね。)

ちょっと話が逸れましたが、色々お手本にしてメイクしてみるのも、インスピレーションもらえて楽しいですね。

他にもやってみたいなぁ、と思っている映画や女優さんのメイクがあるのでぼちぼちやってみようと思います。

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