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未だ思春期?!/子供たちの力/土を絵の具に

未だ思春期?!/子供たちの力/土を絵の具に



金曜日から玄海青年の家に泊ってきました。
たぶんネイチャーゲームの指導員研修以来なので11年ぶりです。


目が見えなくなる症状の発作もしんどいですが、やはり身体はそのままで、
女性として生きると言うことの難しさ、自分の身体と向き合うのは毎日のこと
なので、気持ちが折れかけていて、そんな時にみんなで泊るから、
泊りにおいでのお誘い。迷惑をかけるよね、という気持ちと、こんな時こそ
行くとなにか得るものがあるよねが交錯しました。
だけど、ちひろちゃんは女子なんだし、女子お泊まり会みたいなノリで、
気軽においでと言っていただけて、子供達もちひろちゃんとお泊まりできるって
楽しみにしてるよ、って。


近くまで迎えに来てくれると言うことで、待ち合わせのところでバスを降りる
前から、「ちーちゃん着いたぁ」といいながら駆け寄ってくる子供たちの声が
聞こえてきました。早速手渡された物は、私の似顔絵でした。
お花のついた帽子に可愛いスカート、ピンクの杖に赤いリコーダーケース。
実物よりも可愛くて、嬉しいプレゼント。

まるで家族のように私をサポートしてくれました。

久しぶりに様々な呪縛から解き放たれました。

ありのままの私でいる事ができました。


「ちひろちゃんは私たちの中で一番乙女だよ。まだ女性として生きると決めて
そんなにたってないってことは、身体の事やら色々気になるお年頃、
青春、乙女、ちひろちゃんはまだ女子高生のような、思春期なんだよ」

って。

どうにもならない身体を抱えていても、そんなことよりも奥深くにある本当の私
を見てくれて、ちひろちゃんは女子だよと言ってくれる。

ただこの日の夜、事件?!は起こりました。
私が風呂場で転倒してしまったのです。
しかも、コンクリに叩きつけられるというのはこう言うことねってくらい思いっきり
転倒。寝返りが打てないくらいの激痛。


翌朝、みんな朝ごはん食べている中で、なかなか朝の支度が出来ない私を
見て、一人の子供がずっと私に付き添ってくれました。
電気つけてあげる、とか、急がなくていいからね、とか、
顔を洗うところからずっと付き添ってくれ、おしゃべりしながら身支度。
女性の私としては絶対にしたくない顔そりですが、

私は思いっきり女の人として生きていきたいんだけど、何もかも完全な
女の人じゃないから、こんなこともしなくちゃいけないけど、とってもつらいんだぁ。

その子はじっと私の目を見ていました。

そしてメイク。この色きれいだねとか興味津々な様子。
まるでお母さんの化粧を見つめる娘みたいな感じ?!

子供たちの力。
子供って、ぱっと見を突き抜けて、奥底にある本当の私を見通す力が
あるんですよね。

そして、ちひろちゃん可愛いと言ってなついてくれる子供たち。
お母さんだけ私に会ったと言うとひがんじゃうくらいに私を慕ってくれてる。

もうありがたいやら申し訳ないやら 笑

朝はスロースタートな私でしたが、身近な土で絵を描こうと言う
ワークショップをしました。3月にはこれを大人数でやります。








まずは土を拾ってきて、天日で乾かし、粒をすりつぶして、ふるいにかけて、
さらさらにして、それにニカワをまぜ、土そのものを絵の具にして絵を描きます。

土を拾う時も、土を触ったり、においをかいだりします。
土のにおいをかぐと言うことも最近はしないみたいですね。
葉が落ち、枯れ葉となって、それが土へと変わっていく。
そんな土を有り難く少し拝借、頂きますの気持ちも伝えます。

実はそんな環境教育もやってます。

いわゆる、自然体験の指導のようなことができたのも嬉しかったけど、
家族のような付き合いのできる方たちとお泊まりできたこと。
矛盾した体を抱えていても、女性だよと言ってくれたこと。
女性として接してくれたこと。

不特定多数だと理解はされないとは思うけど、たとえまだまだ少ない人数でも、
私の障害も、そして女性としても受け入れてくれて接してくれる事。

大人の階段ならぬ女性としての階段を一歩上がれた気がします。

自分の身体とは毎日付き合わないといけないので、
お風呂で自分の身体をいやでも見なきゃいけません。
手術にも踏み切れない私は、ともすると、また自分の身体を傷つけそうに
なります。私は誰かを憎いと思ったことはありませんが、
自分の身体をどれほど憎んだかわかりません。
正直、その憎しみは消えません。
そして、ごめんなさい。どうにもならないんだから
その身体を認めなさいよ、受け止めなさいよ、と言われてもやはり無理なんです。
だけど、こんな体でも、それでもなおちひろちゃんは女性だと言ってくれる。

ありのままの私を見つめた時、
女性として生きたい!というのが嘘偽りのない私であることに
改めて気づいたんです。

子供たちが、男?女?と聞いてきた時、正直、私はどうこたえていいか
わかりませんでした。でも、答えが見えた気がします。
「あなたたちが私を見て男と思うとか、女と思うのはそれでいいの。
でもね、私は女の人として生きたいと心から思ったから、
あなたたちが私を見て男の人と思うのはいいけど、私に話したりする時は、
女の人として接してくれたら嬉しいな」
と、素直に伝えたいと思います。

壁にぶつかるのはもう毎日のことですが、
たとえ自分の身体を見るのが怖くても、捨てたくなっても、
傷つけたくなっても、私は思いだそうと思います。

どんな身体であっても、ちひろちゃんはりっぱな女性だよ。
そして、ありのままを生きているちひろちゃんだよ、と。

トイレのことも、お風呂のことも、いつか着地点が見つかるかな…。

何人かは、私、ちひろちゃんとお風呂も入れるよって
嬉しい言葉をかけてくれる。それは、ぱっと見ではない、見えない部分の、
本当の私を見てくれているんだよね。

もうこれ以上自分に嘘をついて生きたくない。
矛盾した体なのは百も承知だけど、そんなことがちっぽけに見えるくらい、
私は今、こう見えて、心身共に女性として生きてるし、これからもそうありたい。



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