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ノブ・UVローションEX、UVシールドEX

ノブ・UVローションEX、UVシールドEX



時節柄、ついでなのでサンプルをいただいたノブのUVローションEXとUVシールドEXについて取り上げましたが……。
悪気があったわけじゃなくて、粗方を書いてから成分を見ていたら、アチャー、で、ちょっと悩んだけどUPします。

寒さからも乾燥からも防御、紫外線からも防御が必要とは、ひょっとして、ヒトは実は地球環境に適応できない未完の生き物ではないだろうか、などと思ったりして。

で、先日書いたUVコントロールカラーについては全くのメイク剤だとして強い反発はなかったものの、こうして解体してみると、やっぱり結局嫌いだわ、日焼け止めは。

日焼けが平気だとか、汗で流れるからとか、あまり陽に当たらないとかいう私の屁理屈は置いといたとして、
こんなもん塗ることが本当に保護になるのか、もしかして異質膜で閉塞して荒らしているのではないか、な気持ちになってしまい。

私には、いわば、まだ息づいているようなナマモノに塩化ビニール壁紙を貼り付けて息の根を止めるイメージです。

問題はここまで来ると強い界面活性力のあるクレンジングでないと落ちない点で。
合成ボリマーは、もちろんナチュラル成分のみの石鹸洗顔だけではハジいて落ちません。
通常ならば軽くてもいいからクレンジングすべしです。
しかしこんなにも撥水性閉塞ポリマーだらけとなると、純植物性クレンジング剤やお肌に優しいクレンジング剤では全くの役不足ゆえ、強いクレンジング剤が必須となり、肌がシンシンと痛むわけで。
残っていても死にはしませんし、いつかは勝手に落ちるでしょうが、その「いつか」に間に合わずに重ねるためいずれ堆積し、保湿のために与えるものすらハジくゆえ、乾いてゴワついた美しくない肌になっていくかも、しかし強いクレンジング剤ではNMFや脂質の流失が激しくて、芯が乾いてゴワつくわけで。
どうすりゃいいのか。

いやー、私のこったからこんな膜で防御せねばならないほどなら、またいっそ日焼けしちまいそうですが………イカンイカンイカン、レベル54にもなっているから代謝排泄への期待薄ゆえ、イカンイカンイカン。
何か他に対策を考えるしかないか。

●UVローションEXの方は日常に適していると思われるSPF30PA++です。

質感は水っぽく、ヌルヌル化粧水、いや、ヘタしたら重たい化粧水より軽いかも。
でも、なのに、重たいの、コレ。

私は過去に体感したこのようなテクスチュアの日焼け止めの「水っぽいのに後はベチャー」な点がとっても苦手。
使わないから類似品の他とは具体的に比べようがないし、これがいい感じなのかどうかはよくわかりません。
そして、使用前にはボトルを振らなきゃならないとしても、このようなテクスチュアでいてほぼ分散せずに使える安定化の方に少々驚きがあるのです。

私がこの質感を嫌うのは、表面でベターっとしてしまって発汗が閉塞される感覚と、もし塗り直したくても、しっかり落とさずに簡易な上塗りをするとゴネゴネになる点。

ちょっと大袈裟ですが、納豆のネバネバの纏わりつきではなくてコールタールのようなしつこくコビりついた纏わりつきを感じるのです。

わかりやすく言えば普通の食器洗い洗剤ではなくて、アビリティで溶かして浮かして洗いたくなるタイプ。
余計わかりにくい?(^-^;

この感触は紛れもなく皮膜シリコーンです。
今回初めて解体した気がするけど、なるほど、見た目や触り感は水っぽいけど、水より撥水皮膜剤のシクロペンタシロキサンの比重の方が多いです。

白い液体ですが肌が白くなったりはしません。
ローションタイプに慣れていて、紫外線吸収材剤などなどに敏感で、ポリマー膜感なんのその、な人には使える日焼け止めかと思われます。


シクロペンタシロキサン=撥水皮膜形成剤

酸化チタン=不透明化剤、紫外線散乱剤、着色料、
BG=保湿、抗菌、溶剤
ジメチコン=シリコーンポリマー、撥水、皮膜、分散
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン=フェニル基を付加したシリコーンオイル、撥水皮膜形成剤、閉塞剤
ステアリン酸イヌリン=乳化安定剤
ステアリルジメチコン=合成ボリマー、閉塞剤
グリセリン
PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン=シリコーン化合物、表面改質、乳化、可溶化、親水性増粘
水酸化Al=不透明化剤
グリチルリチン酸2K=消炎剤
ヒアルロン酸Na
トコフェロール=酸化防止剤
(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー=合成ボリマー、皮膜形成剤、結合剤
イソステアリン酸=界面活性剤、乳化
トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサンニ酸)グリセリル=乳化安定剤
ポリメタクリル酸メチル=アクリル樹脂
メチルパラベン=防腐剤

●UVシールドEXの方はレジャーにも安心(かな?)のSPF50PA++++。

私はこんなにも高値なSPF及びPAはあまり使うことがないのですが、もし先出のローションなら、感触はこちらの柔らかいクリームタイブの方が好きです。
肌にシンナリと乗り、使い心地がよいです。

といっても、重ねると暑苦しさが襲うのは否めません。
なんたって、あの強烈な太陽光線から防備しようとするのですから、覆面であっても仕方がない、かも?
覆面は上記と同じく塩化ビニール壁紙みたいな感じで。

白いですが色に厚みはなく、軽く肌の色ムラを補正してくれる程度な白はツヤ仕立てです。

むしろ、塗り立てはファンデーションの引っ掛かりを無くしてしまう感覚なほどツヤツヤ。
しばらく置くとヘバり付くのでファンデーションはイヤでも引っ掛かります。

しかしこのシールド膜、なんでこんなにも数々のシリコーンポリマーが必要なのかわからん。
悪口ではなくて、何故に、どうして、各々をどのような目的、理由で配合したのか教えて欲しい。
お料理には、何故そこでコレを入れるのか混ぜるのか、明確な目的や理由がありますので、化粧品にもあるはず、と思いたい。

私のシロウト分析では、多分に製品の安定化(分散や粉体の表面処理や感触改良)とは思われますが。

いやー、かといって粉だけ塗って紫外線を散乱させようとすると、真夏の厚み粉吹き肌も見苦しい。
しかしあまりにポリマーツヤツヤもアブラギッチョな感じも見ていて暑苦しい。

かといってフワフワナチュな素肌じゃ紫外線という悪魔に殺られる。
サラサラバウダースプレーなんぞは毛穴を閉塞する。
けどシリコーンポリマーは………
難しいものでありますなぁ。




シクロペンタシロキサン=撥水皮膜形成剤
酸化チタン=不透明化剤、紫外線散乱剤、着色料、
酸化亜鉛=白色顔料、紫外線散乱剤
BG=保湿、抗菌、溶剤
ネオペンタン酸イソステアリル=油剤、エモリエント
ジメチコン=シリコーン化合物=表面改質、乳化、可溶化、親水性増粘
ステアリルジメチコン=合成ボリマー、閉塞剤
グリセリン
PEG-75水溶性合成ボリマー、多価アルコール、結合剤、保水剤
PEG-9ジメチコン=ポリエーテル変性界面活性剤、乳化、感触改良
ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン=親水性を高めた高分子シリコーン、感触改良
ステアリン酸イヌリン=乳化安定剤
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン=フェニル基を付加したシリコーンオイル、撥水皮膜形成剤、閉塞剤
PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン=シリコーン化合物、表面改質、乳化、可溶化、親水性増粘
水酸化Al=不透明化剤
シリカ
グリチルリチン酸2k=消炎剤
ヒアルロン酸Na
トコフェロール=酸化防止剤
(アクリル酸/アルキル/ジメチコン)コポリマー==合成ボリマー、皮膜形成剤、閉塞剤
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー=合成ボリマー、撥水性皮膜剤、親油性増粘
(ジメチコン/メチコン)コポリマー=合成ボリマー
(ハイドロゲンジメチコン/オクチルシルセスキオキサン)コポリマー=合成ボリマー、表面処理剤
(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー=合成ボリマー、油性成分の増粘剤、感触改良
グリコシルトレハロース=保湿
トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサンニ酸)グリセリル=乳化安定剤
トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘシルジメチコン=微細な酸化亜鉛のシクロペンタシロキサン分散剤、少量でベタつきのない酸化亜鉛高濃度分散剤、感触改良、耐水性、(高いPA値製造可能)
塩化Na=親水性増粘、保湿
加水分解水添デンプン=保湿
フェノキシエタノール=防腐剤

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Tags:#日焼け止め#撥水性皮膜剤



















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