1402views

成分の話 part 2 ビタミンC・ビタミンC誘導体・ビタミンCエチル編

成分の話 part 2 ビタミンC・ビタミンC誘導体・ビタミンCエチル編



男女関係なく積極的に摂取しているであろうビタミン類の代表選手、ビタミンC。
今回は、そんな有名成分のこちらについて取り上げます。


ビタミンC(以下、VCと表記)とは、正式名称「アスコルビン酸」。
VC関連成分に、VC誘導体やVCエチルなどがありますが、それとは違う成分です。
水溶性のビタミンなので、水に溶けます。VC誘導体だと油分でも溶けます。(後述)

基本的に役割として「体内の活性酸素類を強力に還元し、消去させる」働きをします。
つまり、健康・美容各面において”活性酸素”が原因で起こる影響に、全て対応できるわけです。

医学的には”壊血病”の治療薬として注目されてきました。
壊血病とは体内のコラーゲン生成の不順により引き起こされる疾患で
(厳密にいうと、コラーゲン生成において必要な鉄とVCが不足することによって、赤血球から鉄分を奪ってくるために起こる)、
VCと鉄分が足りていればコラーゲンも安定して体内で生成されるということになります。
コラーゲン減少を食い止めるという意味でもVCは必要不可欠な成分なのです。

上記した「コラーゲンを生成する際に必要な物質」というだけでなく、
「体内の活性酸素類を強力に還元、消去」する働きで
美容面においてどのような効果があるのかと言うと、以下の具合になります。

・シワ(コラーゲンを破壊)
・ターンオーバーの不順
・シミ、くすみ(メラニンの過剰分泌)

               …うーん、記述するだけでも恐ろしいですね(^^;)

健康や美容においても積極的に摂取したいVCですが、
VCは体内で生成できない物質なので、体外から摂取する必要があります。
本当にVCは不安定な物質なので、
口から摂取しても壊れやすい上、当然ながら肌表面に辿り着くものなどごくごくわずか。
加えて、肌表面でもそれは同じになります。

皮膚からでも摂取は出来ますが、角質層まで届けようと思うと、親油性でなければ角質は通さないので届きません。
親水性のVCでは肌表面付近でのみ効果があると言えます。

より奥の効果まで期待したい時は「VC誘導体」や「VCエチル」が効果的です。

VC誘導体はVCの浸透性を高めた物質で、親水性・親油性・水溶性と親油性両方備えたものの3種類があります。
進化型VC誘導体(APPSなど)もあり、
こちらは浸透性と安定性を高め、刺激を抑えた優等生タイプです。
よく、フラーレンと一緒に配合されて販売されているようです。
「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」が進化型VC誘導体の正式名称で、こちらは記載制限がないため、
商品の成分表などに配合率の記載はされていません。
成分表を見て、こちらが前の方に記載されているかどうかで判断してみて下さい。
APPSの場合、今までのVC誘導体に比べ2000倍もの浸透率を誇るとか。
進化型VC誘導体は高価なのが難点ですが、
進化型でなくとも、「角質層まで浸透」の文字の書かれた製品は、親油性か、水油両方の物のタイプが入っています。
手頃なアイテムでも、角質浸透型のVC誘導体製品を用意し、
肌をローションパックなどでふやかして、角質層にまで浸透しやすい環境にしてから、
VC誘導体入りの美容液・オイルでケアすると効果的。
また、製品が化粧水の場合、洗顔後1番最初に使用するのがベストです。


また、VCエチルとは、VCにエチル基(-CH2CH3)が付いたものです。
そのままのVCに比べ、VCがより分解されないので吸収率が高まるので、
同じ濃度を含む化粧品があるとすると、VCエチルの方が
多いアスコルビン酸が吸収できるということになります。
美白の効果に限って言えば、VCエチルは、VCよりも3倍以上、VC誘導体の2倍以上のメラニン抑制率を誇ります。
低温でも良く溶けるので、高濃度配合することが可能なのが魅力的。
(もっとも、まだ市場にはなかなか出回っていないのですが。)
化粧水・乳液・美容液・クリーム・パックに至るまで、何でも配合できる成分です。


進化型VC誘導体配合の化粧品だとサイクルプラス→http://www.cycleplus.jp/、
高価進化型VC誘導体・VCエチルを両方配合した化粧水・乳液だと、君島十和子さんの
フェリーチェトワコ→http://www.felice-towako.co.jp/index.htmlのアイテムで目撃しました。
他にも沢山あります。一部ですが宜しければ参考に。


サプリメントで補給すると、上記の効果以外に、疲労回復に効果があります。
病中病後に医師から処方されるくらいなので、抗酸化にも疲労回復目的にも使用できます。
木村カエラちゃんもアスコルビン酸K原末を飲んでいるそう。
(昔ですが、TV番組うたばんでコメントしていました。)
よく、VC原末は歯を溶かして虫歯にするという心配される記事がありますが、
確かにVCは歯を融解する程の強力な酸性を誇りますが、
唾液の分泌などで中和・再石灰化されるのでご心配なく。
なお、アスコルビン酸ーK、Na、Mgがありますが、アスコルビン酸としては全部同じです。

これでも一部ですが、VC関連だけでも結構な情報量があります。
身近なVCアイテムを効率よく使用し、美容は勿論、健康面でも、活性酸素対策に役立ててみては如何でしょう。


えらく長文になりましたが、最後まで読んで下さって有難うございました。
お役に立てば幸いです。


image→アマゾンさんより拝借しました。

このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

コメント(4件)

  • コメント有難うございます♪一段落着くまで調べてみたのですが、まだまだです(^^;。免疫系!確かに風邪をひいたときのビタミンCとはよく言いますもんね。高濃度補給で免疫系以外にどのような効果が得られたのか興味津々です!

    0/500

    • 更新する

    2011/12/25 17:17

    0/500

    • 返信する

  • 初めまして♪メーカーによって粉末の細かさに差があるのですね。私は専ら小林薬品のものばかり飲んでいましたが、他メーカー製も試してみる価値ありですね。お互い、美白効果が感じられるといいですね!

    0/500

    • 更新する

    2011/12/4 16:02

    0/500

    • 返信する

  • はじめまして^^
    あたしも外の部活に入って日焼けするようになってから
    友人に勧められて飲み始めました!
    あまり知られてはいないですがこれからも続けていきたいです^^
    イワキのものが細かくて飲みやすいと感じています♪

    0/500

    • 更新する

    2011/12/3 00:09

    0/500

    • 返信する

スキンケア カテゴリの最新ブログ

スキンケアのブログをもっとみる