
【ブログ1981本目…2000本まであと19本】
きょう、衆議院が解散しました。
またも、この忙しい時期の、師走総選挙。
自らアベノミクス解散を前面に打ち出したい首相。
あまり勝ち材料ではない集団的自衛権や原発再稼働を
隠したいように見えたりもして、勝利すれば、信任されたからと、
何食わぬ顔で集団的自衛権などをぽんぽん決めることに
なるのでしょうか。
政府与党にとってあまり好材料でない、ましてや、意見が賛否渦巻く
原発のことや、集団的自衛権のことで信を問わなくてどうするの?
と思いたくもなったり。
いずれにしても、23日後に私たちは方向を決めなければいけません。
総選挙で思い出すこと。これまでブログに書いてきましたが、
私は2003年の総選挙が、いや、正確に言えば、2003年の
選挙ステーションが忘れられません。
他の局では、「踊る大選挙戦」と銘打ち、織田裕二のあの映画を
思い出させるような派手な演出の開票特番。
そのなかで、選挙ステーションが始まりました。
録画していた映像があるので動画で紹介したいくらいなんですが、
静止画で。本当はこの映像を見せたいくらいなんだけどね。
静かに「亡き王女のためのパヴァーヌ」が流れ、
原爆投下の映像が出てきたのには驚きました。
こんな特番のスタートは初めてでした。
そして、次々言葉が浮かびあがりました。
忘れられない一日がある。
いやおうなく記憶に刻み込まれる一日がある。
その日、あなたはどこでなにをしていたのか。
誰と会い、なにを感じていたのか。
ありふれた日々の営みさえ、
時として心を支配する残像に変わる。
今日、どんな一日を過ごしたのか。
どんな一票を投じたのか。
文字が浮かび上がるたびにドキッとさせられました。
タイトルテロップのあとも言葉は続きます。
今日、あなたは自らの記憶の回路に何かを刻みつけただろうか。
今日が人々の記憶に残るとしたら、それは日本の未来に
どんな意味を与えるのだろうか。
開票特番ですから、「まもなく審判が下る!」と
派手にやってもおかしくないところを、
こんなにも厳かで、こんなにもたたみかけてくるとは・・・
そして、すーっと久米さんが浮かび上がりました。
一緒に見ていた母と、久米さん涙ぐんでない?と話したのを
覚えています。目がうるんでいて、時々うつむきながら…
「ずっと、日本丸に乗り組んでいる乗組員の1人だったわけですが、
あの戦争から58年(当時)、東京オリンピックから考えても
39年の歳月が流れました。あっという間でした。
今、我々が乗った日本丸の行き先は、
視界良好とはとても言えません。
いったい、われわれはどこに行こうとしているのか。
いったい、どこへ行きたいんでしょうか。
まもなく明らかになる今回の総選挙の結果で、
我々の行き先、行きたいところがちょっとだけ見えるかもしれません」。
これから投票が締め切られて、さあ議席はどうなる?
という時なんだけど、目を潤ませながら語りかける久米さんの言葉に、
思わずこっちまでグーッときてしまったのでした。
選挙特番に泣かされるとは思いませんでした…。
その後、選挙のたびに、この映像を見返し、
久米さんの言葉をかみしめています。
久米さんの語りかけから11年、
今回の総選挙、日本丸はどこへ向かおうとしているのでしょうか…。












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