「メイクはこうあるべき」という先入観を取り払って、自由で旬なメイクが人気のイガリシノブさん。自身がプロデュースするブランド「WHOMEE」「BABYMEE」も大好評で、アジアでもブームを巻き起こしています。そんなイガリさんに、2020年のマイベストコスメを伺いました。
イガリシノブさんが選んだ、マイベストコスメ
イガリシノブさんの手掛けるメイクを見ると、なぜか、私にもできるかも!というパワーが湧いてきます。ユーザーを置いてきぼりにせず、悩みにそっと寄り添ってくれるーー。そして、誰もが“自分が好きな自分になれる”魔法をかけてくれる“イガリメイク”。数多くの人々の心を魅了するイガリさんが選ぶ、2020年のマイベストコスメをご紹介します。
今時ピンクベースにあわせるハイライター
イガリさんが選んだ1つめのマイベストコスメは、ガーベラ柄が散りばめられた「クリニーク」のハイライター『パウダー ポップ フラワー』。「#01 ルナー ポップ」は、輝く月のような透明感あふれる発色が魅力です。
「パウダーが細かく、サラッとのせると肌になじむツヤ感がでます。今時のピンクベースとの相性もよく、ふっくらさせた肌にメリハリをつけてくれるのでお気に入りです」
血色感のあるピンクベースの肌に、ハイライターで透明感をプラスオン。誰でも挑戦できる肌なじみのいいカラーで、ハイライター初心者さんにもおすすめです。@cosmeメンバーのクチコミでは、使い心地のよさに加え、ガーベラの型押しがかわいい!と話題になっています。
BBクリームをハイライトにしてリフトアップ
カラーメイクが決まるグリーンのアイライナー
そして3つめは「BABYMEE」から、イガリさん得意のカラーメイクが堪能できる『ニュアンスカラーライナー』の「グラスグリーン」をセレクト。黒のライナーのように締まりすぎず、抜けすぎない、絶妙なカラーのグリーンがポイントです。
「マスクをすることが増え、アイメイクを強化したい今、目に奥行きと立体感を出せるこのライナーはおすすめです。BABYMEEのライナーは、のせてから20秒以内ならぼかすことができるので、二重幅からはみ出るくらいまでたっぷりとのせて、アイシャドウとして使ってみてください。オレンジのマスカラやアイラインとも相性がいいですよ」
目元をぐっと引き立たせる絶妙な「グラスグリーン」は、アイメイク強化期間の相棒に決定! ライナーをのせてから20秒のぼかしタイムも、なんだかゲームをしているみたいで楽しめそう。ペンのように、バッグの中に忍ばせたい。
キャメルブラウンのチークは多用途に使える
イガリ流「光肌」の作り方
2020年を振り返り、以前よりもさらに肌を大切に、ツヤに加えて「光肌」をつくるようになったというイガリさん。今回のマイベストコスメを使って「光肌」をつくるテクニックを教えてくれました。
1.ふだんのベースメイクのあと、「WHOMEE」の『モイストBBクリーム ペールピンク』をおでこ、こめかみ、目の下にのせる。
2.眉毛を描く前の眉尻と鼻根、こめかみに「クリニーク」の『パウダー ポップ フラワー』をのせる。カラーは、「#01 ルナー ポップ」を使用。
「クリニークのハイライターはパウダーが細かく、色味がピンクで肌なじみがいいため、肌から発光しているような自然な光肌がつくれます。BBクリームとハイライターをダブルで使うことで、顔にさらに立体感が出せるんです」
「光肌」は、ふだんのベースメイクのあとにプラスするだけで作れると言う。アイテムのダブル使い・部分使いをマスターして「光肌」を手に入れたい!
2021年は「髪」が気になる
新型コロナウイルスの影響で、世界が大きく変わった2020年。イガリさんも「免疫を高めるための美容」を心がけていると話します。
「コスメだけに限らず、飲料水や食べ物など、食と生活習慣を見直したりしています。ストレスをなるべくためないように、身体の中から免疫力アップする方法を模索中です」
2021年は、とくにヘアケアを強化したいと考えているとイガリさん。
「ツヤがありキレイなストレートになれるものや、ヘアカラーをしていてもキレイを保てるアイテムを探し中。ストレートアイロンなど、いろいろ使い比べて試してみようかなと思っています」
そしてスキンケアに関しては、2020年上半期のマイベストコスメでも紹介してくれたイガリ式・置きクリーム(#おきくり)を続けているそう。
イガリさんが選んだ2020年のマイベストコスメ。イガリさんならではの使い方とあわせて、たっぷりとご紹介していただきました。意表を突くアイディアも、「メイクって楽しいよ!」という気持ちが上乗せされているのが伝わって、真似をしたくなる。自分だけのやり方で自分だけのメイクを楽しんでみてください。
Hair & Makeup Artist:イガリシノブ [BEAUTRIUM]
ファッション誌等に複数連載を持ち、雑誌・広告などのヘアメイクを手掛ける他、「WHOMEE」「BABYEE」の化粧品開発ディレクターや、「BEAUTRIUM ACADEMY」等でメイク講師としても幅広く活動する。2015年「イガリメイク、しちゃう?」(宝島社)を出版し、宝島社イガリメイクシリーズ累計17万部を突破となる。同年Yahoo!検索大賞メーク部門にて「イガリメイク」というワードが1位となる。2018年MBS「情熱大陸」や、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」等のTV番組にも出演。2020年に劇団雌猫との合同監修書「化粧劇場 わたしたちが本当に知りたいメイク術」(池田書店 )を発売。似合わせのテクニックやユニークな発想で、おしゃれ顔をつくる達人。独自の発想とテクニックで提案するメイクアップは、国内のみならずアジアでもブームを巻き起こし、多くの女優・モデルから支持される人気アーティスト。
取材・文/田邉愛理
(アットコスメ編集部)
発売日 2020/5/1