ポール & ジョーのブランド名の由来は? コスメに刻印されたお花の秘密って? Chapter5では、ポール & ジョーのトリビアをお届け。これを知ったらもっとポール & ジョーが好きになりそう!
トリビア1:ブランド名は「ふたりの息子」の名前
1995年にメンズコレクションでデビューを果たした、ポール & ジョー。ブランド名は、創設者であり、デザイナーであるソフィーのふたりの息子たちの名前です。
▲幼少時のふたりの息子、右がポール、左がジョー
写真の右がポール、左がジョー。ふたりともかわいいですね〜。
ポール & ジョーはそもそもメンズラインからスタートしたこともあり、“男の子ふたりの名前”はイメージもピッタリでした。その後好評を得て、翌年からはレディースコレクションがスタート。現在はパリコレクションの注目ブランドとして、雑貨やコスメの分野にも世界を広げています。
幼かったふたりの息子も現在は成長し、立派な青年に。
▲右がポール、左がジョー(ソフィーのインスタグラムより)
ソフィーのインスタグラムにも、ふたりの息子は頻繁に登場します。一緒に食事をしたり、時にはバイクをふたり乗り!?
▲ポールが運転するバイクの後部座席にまたがるソフィー(ソフィーのインスタグラムより)
バイクにまたがる親子、ロックテイストでカッコイイですね。プライベートでも仲良し親子なことが伝わってきます。
トリビア2:コスメに刻印された「花柄」のヒミツ
ポール & ジョー ボーテのパッケージやハンドケースに描かれている“お花”。これはクリザンテームという西洋菊の一種です。
「ソフィーがパリの蚤の市で見つけた、アンティークのクッションカバーにインスパイアされています」(五百川さん)
▲パウダー ブラッシュやネイル ポリッシュにあしらわれたクリザンテーム
とくに日本では、ポール & ジョーのシンボルとして認知されるモチーフ。
「もともとコスメのために生まれたモチーフですが、その後人気となり、現在はハンカチやポーチなどの雑貨にも展開されています。ポール & ジョーを代表するモチーフです」(五百川さん)
トリビア3:ポール & ジョーのあの香りは「おばあちゃんの思い出」
ポール & ジョーのコスメを肌になじませると、顔回りにふわっと漂うやさしい香り。これは“オレンジフラワーの香り”です。
「ソフィーが子供の頃、祖母が焼いてくれたケーキにオレンジフラワーが練り込んであったんですね。そんなソフィーの思い出から生まれた、どこか温かく懐かしい香りです」(五百川さん)
▲五百川さんが手にするプライマーもオレンジフラワーの香りが
ほんのり甘くホロ苦さもある、どこか懐かしい香りは、“ポール & ジョーの香り”としてすっかり定着。限定品などにも使われる、ホッと安らげる香りです。
トリビア4:いちばん人気は、あのツヤ肌アイテム!
現在ポール & ジョーで最も人気のアイテムとは何でしょう?
「定番アイテムのなかでは、圧倒的に“ファンデーション プライマー”です」と、五百川さん。「2002年にモイスチュアタイプの初代が誕生しています。まだ下地というカテゴリーが浸透していない時代で、あくまでサブ的なベースアイテムでした。続く2005年に発売したモイスチュアタイプの2代目ファンデーション プライマー Nをきっかけに、その仕上がりの良さがクチコミで広がっていきます」(五百川さん)
▲モイスチュアライジング ファンデーション プライマー S 全3色 各 30ml SPF15 PA+(03を除く) 3,500円
「店頭で美容部員の肌を見て“今使っているのは何ですか?”とご購入くださったり、“彼から肌を褒められた”というお声をいただいたり。ナチュラルなのにこれを塗っただけで肌がキレイに見えるという効果が、人から人へと伝わっていったんですね」(五百川さん)
2012年には限定品のパール ファンデーション プライマーが誕生。色とりどりのパールボールがポンプを押すとブレンドされる、見た目にも愛らしいアイテムです。
▲左は、2017年に限定発売された2代目の002。右は、2012年に限定品として誕生したパール ファンデーション プライマー。
「初代は“人魚姫の泡”をイメージした見た目もかわいらしく、あっという間に完売し、ご要望の多さから同年に再販されました。2017年にはピンク系の002を発売。自然な血色感のある“ラブ肌”を叶える限定アイテムとして、こちらも人気を呼びました」(五百川さん)
▲左:モイスチュアライジング ファンデーション プライマー S。右:ラトゥー エクラ ファンデーション プライマー N 30ml SPF20 PA++ 4,000円
現在は定番化してナチュラルなツヤ肌を叶えるプライマー2種、そして発光しているかのように肌のトーンをパッと明るく見せるラトゥー エクラ ファンデーション プライマー Nの3種類のラインナップ。いずれの製品も“光の効果で美しいツヤ肌を演出する”のが特長です。
トリビア5:ポール & ジョー独自の処方「スクレドール」とは?
ポール & ジョーのこだわりのひとつが、製品に配合されている「スクレドール」です。
「スクレドールはフランス語表現で、英語で表すと“シークレット オブ ゴールド”……ゴールドの秘密という意味になります。ソフィーはパリジェンヌなので、夏場はバカンスで日焼けしているんですね。そんな小麦色の肌も、そして白い肌も美しく見せるために、ポール & ジョーはデビュー時から“シャンパンゴールドパール”に注目しました」(五百川さん)
スクレドールはさまざまなニュアンスのシャンパンゴールドパールをブレンドすることで、肌の美しさを際立たせるポール & ジョー独自の処方のこと。
「主にベースアイテムに配合されており、それぞれのアイテムごと配合バランスを変えています。この質感を仕込むことで、肌本来の美しさを引き出し、肌をひときわ美しく演出します」(五百川さん)
▲ネコのリップにも “リップスティック スクレドール”という名前の製品があり、唇に輝きを添える
トリビア6:ソフィーの愛猫が、そのままモチーフに!?
ポール & ジョーは、ファッションにもコスメにも“ネコのモチーフ”が何種類も存在します。よく見るとそれぞれ顔立ちが違う、個性豊かなネコ柄ですが、なんとソフィーの飼い猫ジプシーとヌネットが“そのまま登場する”デザインがあるんです!
▲2018年発売の限定コンパクト。左がヌネット、右がジプシー
真っ白で凜とした雰囲気のジプシーと、丸顔でくりっとした目がかわいいヌネット。Chapter2で登場した2匹にホントそっくりですね……! さらにジプシーをイメージしたある製品は、ネコ好きな人の間で話題になったそう。詳しくはトリビア7へ。
トリビア7:ちょこんとたたずむ、真っ白限定リップケース
2018年秋に満を持して登場したのが、ジプシーをイメージした真っ白な限定のリップケースです。うーんでも、白いリップケースって、持ち歩くと汚れちゃいそうな気がしますが……?
▲2018年発売の限定リップスティック ケース N 001
「私自身もおどろいたのですが、自分の飼い猫と同じ柄にペイントしている方がいらしたり、真っ白なことを楽しんでくださったようです」と、五百川さん。ナルホド、そんな楽しみ方があるんですね。もうひとつ、人気の理由はケースの裏をひっくり返してみると……?
▲足の裏にちっちゃな肉球が!
なんと、足の裏側にかわいらしい“肉球”が! こういう細かな部分への心配り、ネコ好きならずとも、キュンときてしまいます。
ディテールにまでこだわり抜き、遊び心あふれるポール & ジョーのコスメたち。洗練されたデザインと、日本の化粧品のクオリティを両立したブランドは、ネコ型アイテムをはじめ魅惑的な限定品によって、多くの女性たちを魅了し続けています。
今回お話を伺ったのは…
【奈良 紀恵(なら のりえ)】
(株)アルビオン グローバル戦略部 商品統括グループにて商品開発プランナーを担当。ポール & ジョーのクリエイターを経て、2006年から商品開発を手がける。店頭での経験を活かし、お客様や売り場の視点を大切にしながら、ハッピーで遊び心のある商品づくりを心がけている。
【中島 應(なかしま のり)】
(株)アルビオン グローバル戦略部 商品統括グループにてポール & ジョーを担当。商品企画全般に携わり、ポール & ジョーのワクワク感あふれる世界を商品で表現。自由な発想のもと、お客様の期待やイメージをはるかに超える、驚きや感動をともなった商品づくりを目指している。
【渡部 さや香(わたべ さやか)】
(株)アルビオン グローバル戦略部 グローバルグループ ポール & ジョーチームにてマーケティングプランナーを担当。マーケティング業務以外に、パリとの承認業務や美容部員のユニフォームの企画などを手がける。ポール & ジョーのファンを世界中に広げるべく、日々奮闘中。
【五百川 紗恵子(いもかわ さえこ)】
(株)アルビオン グローバル戦略部 グローバルグループ ポール & ジョーチームにてPRマネージャーを担当。別ブランドのPRを経て、2014年よりポール & ジョーの担当に。ポール & ジョーの魅力、コスメを越えたハッピー感・楽しさを広く伝えるべく、多忙な日々をおくっている。
取材・文/宇野ナミコ
撮影/広瀬美佳