
健やかでキレイな肌を保つために“日焼けはNG”というのはみなさんご存知の通り。1年中日焼け止めを使ったケアを心がけている方も多いかと思います。そこで今回は、日焼け止め選びの目安となるSPFやPAにはどんな意味があるのか、さらに日焼け止めのタイプ別メリットも解説します。自分のライフスタイルやその日の天気、予定に合わせた選び方や、正しい使い方もご紹介。日焼け止めの基本をおさらいしましょう!
1.顔用と体用の日焼け止めの違い
日焼け止めには、「顔用」と「体用」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
顔の皮膚は体に比べて薄く、皮脂腺がたくさんあり、目や鼻など凹凸が多いため、皮脂や汚れによって毛穴が詰まりやすい特徴があります。

「顔用」の日焼け止めには、保湿効果のあるものや、毛穴を詰まらせにくくする成分を配合したもの、滑らかでキレイな肌に見せるメイク効果のあるものなどが多くあります。
「体用」の日焼け止めは、塗る面積が広いので伸びがよく、ベタつきにくくサラッとしたつけ心地の良いものが中心。
顔と体で日焼け止めを使い分けることで、それぞれの肌状態を最適に保ちやすくなります。
2.日焼け止めをしていないと発生しやすい肌トラブルとは?

紫外線の降り注ぐ屋外で素肌をさらしてしまうと、肌は“日焼け”を引き起こします。
肌が日焼けすると、水分が蒸発してしまうことで肌は乾燥しやすい状態に。
日焼け後に皮膚が乾燥すると、シワのできやすい状態になってしまいます
3.SPF/PAとは?
日焼け止めに必ず表記されているSPFとPA値。それぞれの意味を解説します。

SPFは、サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す数値です。
数字が大きいほど高い効果に期待ができます。
紫外線が肌に当たりだしてから日焼けするまで、個人差がありますがだいたい15〜25分と言われています。
SPF値は、日焼けをするまでの時間を遅らせる目安。1単位=20〜25分となるので、SPF1は日焼けするのを何も付けない状態より15〜25分遅らせるという意味です。
SPF30なら30倍遅らせることができることになります。
PAは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略で、主にUV-A(紫外線A波)の防止効果を表す数値です。
+が多いほど、UV-Aに対する効果に期待ができます。
++++、+++、++、+の4段階に分けられ、下記のような効果の目安があります。
PA++++ 極めて高い効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+ 効果がある
普段屋内で過ごすことが多い方、あまり外に出ない方は、SPF15〜25・PA++程度のものがオススメ。
紫外線は屋内にもガラスを通して入ってきます。外に出ないからといって日焼け止めを付けずにいると日焼けしてしまうので注意が必要です。
外に出ることが多い方は、SPF30・PA+++程のものがいいでしょう。
外出の多い営業の方や、子どもと一緒に遊ぶお母さんはこれくらいが最適です。
値が最も大きいSPF50+、PA++++の日焼け止めは、プールや海水浴、登山などレジャー向きといえます。
4.日焼け止めのタイプ別のメリット

【ジェルタイプの日焼け止め】
ジェルタイプは非常に伸びがよく、塗布後の肌がサラッとベタつかないのが特長。
特に広範囲に塗り広げやすいので体用に使いやすいタイプです。
【ミルクタイプの日焼け止め】
ミルクタイプはなめらかに伸び広がり、肌への負担が少ないのが特長。
「紫外線吸収剤」を配合していないものも多く、肌にやさしく、敏感肌や子どもにも使いやすいタイプです。
【クリームタイプの日焼け止め】
【パウダータイプの日焼け止め】
5.化粧下地効果のある日焼け止めが人気
6.顔用日焼け止めの塗り方の基本

紫外線をしっかりカットするためには、日焼け止めの塗り方にもコツがあります。
正しい日焼け止めの塗り方を知っておきましょう。
ここではミルク、クリーム、ジェルタイプの塗り方を紹介します。
① 基礎化粧品で肌を保湿し整えてから塗りましょう。保湿することによって上から重ねるメイク崩れを防ぎ、日焼け止めが落ちることも防ぐことができます。
② 日焼け止めを手に取り、そのうちの半量をおでこ、両頬、鼻、あごの5点におき、内側から外側に向かってやさしく広げていきます。
③もう半量を同様に重ね付けしていきます。鼻や頬、おでこなど高い部分は日焼けしやすいのでしっかり重ねておきましょう。
7.まとめ

いかがでしたか? 普段なにげなく使っている日焼け止めですが、日焼けやシミ、そばかすなどの肌トラブルを防ぐためにも欠かせないアイテムだということがわかったハズ。ライフスタイルやその日の天気や予定に合わせた日焼け止めを選び、直接紫外線を浴びないように注意しましょう。