フレデリック マル / ユヌ ローズ 口コミ

強く静謐な、かなり辛口のバラです。華やかさ･甘さは感じませんでした。
トップノートはこれぞバラという香りですが、
私がまとうと、ミドル以降は苦味、酸味、渋み、
それに煙をいぶしたような香りが混じり、深みのある香りになりました。
ラストノートはゼラニウムっぽいです。
ムエットで試したときとはかなり印象が違います。
なのでぜひ肌に載せてトップ〜ミドル〜ラストまで試されることをお勧めします。
香りの拡散性はさほど強くなく使いやすいです。

私のイメージは・・・
秋、曇り空の下ブローニュの森を煙草を片手に歩いていると、
足元から土や落葉、苔の匂いが立ちのぼってくる。
時に雨がぱらつくと樹や苔の香りがいっそう強くなる。
散策の途中、ふと気がつくと強いバラの香りが漂ってきた。
香りをたどっていくと、咲き崩れそうな一輪のモーヴ色のバラだった、という感じです。
陽光のなか咲き誇るようなルタンスのサ・マジェステ・ラ・ローズとはかなり違うバラです。

人のためでなく自分自身のため、自分が強く在りたいときにまといたい香りです。
今は気温も体温も低いので、春〜夏にどのような香りになるかを見てリピートするか決めたいです。

ところで・・・野暮かもしれませんが・・・
「フレディリック」となっているのが気になります。
フランス人の名前ですから「フレデリック」と発音しますし、
伊勢丹などでも「フレデリック」になっています。

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