ヴェルサーチェ / ブライト クリスタル 口コミ

“ブライトクリスタル”の姉的存在にあたる香水が
2005年秋に発売された“クリスタルノワール”。
ボトルは同じ型でカラーをアメジストパープル、
香りは濃厚でクリーミーなガーデニアとスモーキーなアンバーの組合せ。
ブランドイメージに合う独創的な仕上がりです。

そして2006年発売の“ブライトクリスタル”は、
ひきつづきその重厚さと個性を期待していたのですが、
意外にも一般的な香りでした。

香りは、フルーティーフローラル。
前作“クリスタルノワール”より、かなりライトな仕上がり。
柚子のビターな柑橘な香りがはじけ、
その後すぐにまったりとしたザクロの甘さが出て、
ピオニー、マグノリア、ロータスフワラー、と花の香りが重なり
最後にとても穏やかにムスクが香るというイメージ。

纏いやすさがありとても好きですが、
ヴェルサーチの香りとしてはイメージが違います。
（もしこれが2000-2005年あたりのエスカーダの作品なら納得）

香りの展開がとても早く、しかも飛びが早め。
2-3時間以内に香りが完結します。
EDTでも、もう少し長めの持続でもいい気がします。

同じ印象を受けたフレグランスと比較すると…
・YSL“ベビードール”
　よりも、透明感がありスパイシーではない。

・フェラガモ“インカントドリーム”
　よりも、フルーティーさ控えめで大人っぽい。

・エスカーダ“トロピカルパンチ”
　よりも、南国さはない上品なフルーティさ。

上記のような系統が好みの方には、
受け入れやすく雰囲気にも馴染みやすいと思います。
ちなみに、このなかで一番オトナっぽい仕上りは“ブライトクリスタル”。
20代の方に似合いそうな、オフィス/休日でも使いやすい香りです。

ボトルの型は同じデザイン、名前を変え新発売というケースで
（例えばYSL“ベビードール”シリーズ）、
好きな香りだった場合、思わず新作を購入しがちです。
ヴェルサーチの“ブライトクリスタル”と“クリスタルノワール”も
カラーリングが違うだけで、基本は同じ香調と勘違いしそうですが
全く違うタイプの仕上がりです。
クセのある“クリスタルノワール”が好きな方が
“ブライトクリスタル”を選ぶのは系統が違うものの許容範囲と思いますが、
その逆は、難しいと思うので“クリスタルノワール”にも興味をもたれた方は
テスターでの確認をオススメします。

ボトルはクリアカラーで、液はピンク。
キャップは楕円にジュエリーを感じさせるようなカッティング、
ボディは四角ベースで、こちらもジュエリーのような仕上がり。
30mlを購入しましたが、このサイズが一番バランスがいいと思います。


■サイズ：約w60×d40×h70mm　[30ml]　イタリア製。

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