フェラガモ / エモツィオーネ オーデパルファム 口コミ

幕開けは、桃の香りがベルガモットで少し引き締められて、良いバランスのジューシーさが広がります。
程なくしてピオニーのたっぷりと女らしい香りが現れ、トップノートよりも落ち着いたトーンで香り続けます。
トップノートの底を低く流れるアイリスから、ミドルノートのヘリオトロープへの流れがとてもスムーズなので、全体の香りの展開がとても自然に感じられました。

瑞々しさと芳醇さが、バランスよくブレンドされた、とてもフェミニンな香り。芳醇さのエレメントからは、どこか初代のインカントを彷彿とします。

5月のバラ園では、咲き揃う数々のバラから発せられる爽やかで華麗な香りに包まれますが、私はそうした時の高揚感・幸福感を覚えました。

ドライダウンは本当に穏やか。スエード、ホワイトムスク、パチョリのどれかが尖って香り立つ事はなく、調和しながらまろやかな残り香を残して終息します。

フローラルウッディシプレと謳っていますが、ウッディやシプレが前面に出てくる事はないので、使いやすいと思います。
春から晩秋まで長く纏える香り。冬に纏うには、もう少し重たい甘さがある方がいいかもしれません。

実はシニョリーナ エレガンツァを試香しに行った際にサンプルをいただいて、エモツィオーネの香りを知りました。
エレガンツァよりもスッキリとした大人っぽい香りにすっかり心を奪われてしまい、すぐ現品購入しました。以来愛用しています。

エレガンツァの優美な女性像も好きですが、より爽やかで解放的な気分になりたい時はエモツィオーネを纏いたくなります。

香りの好みはそれぞれなので評価はマイナス1ですが、個人的にはかなり高評価の香りです。


トップノート:ホワイトピーチ、ベルガモット、アイリス
ミドルノート:ピオニー、ブルガリアンローズ、ヘリオトロープ
ラストノート:スエード、パチョリ、ホワイトムスク

香 調: フローラル ウッディ シプレ
調香師: アルベルト モリヤス、アマンデーヌ マリー

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