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文字通りすっかり高嶺の花になってしまったゲランのミュゲ。今年はペーパー&テキスタイルアーティストのルーシー・トゥーレとのコラボデザインで登場。昨年よりオマケスプレーの容量が10mL増えて微妙にお得になっている(?)。毎年限定発売するくらいだから、きっとワッサー渾身の作のはず。今年のできはどうだろうか?
なんてカッコ付けて言ってみたところで、ゲランのミュゲは毎年香りはほぼ一緒。違いはボトルの装飾で、基本的にゲランが好きな人向けのコレクターズアイテムだ。そのことを念頭においた上でよく香りを確かめてみると…
トップはシトラスグリーン。ゲランらしいベルガモットの酸味に、刈り込んだばかりの青草を思わせるようなみずみずしくフレッシュなグリーンが香る。香水だから当たり前なのだけれど、今年のミュゲのトップはちょっとエタノールが強い。
二、三分ですぐにミドル。シトラスは飛んで、ミュゲの淡く繊細なフローラルグリーンの香りへ。ほんの少し合わせらているライラック調の蜜っぽい甘さのおかげで、ミュゲの香りの輪郭がはっきりとしているように感じる。
少しずつ、酸味の強いローズやジャスミンの影も見え隠れしていくような気がするけれど、香りはミドルから大きく変わらずこのまま減衰していく。持続はニ、三時間ほど。ムスキーでもウッディでもないので、こんなものだろう。
昨年のボトルを取り出してきて、よくよく嗅ぎ比べてみるとなんとなく違いはわかる。昨年のミュゲはベルガモットの酸味とライラックの甘さが強くでていて、今年のミュゲはそのふたつの要素が控えめになっている。飛び出していた部分を引っ込めて、他の要素と均等にしたような印象。
それでも、昨年のものと比べて明確に香りが違うわけではない。98%くらいは一緒。その残り2%に、いくら容量が増えたとはいえ税込八万オーバーを払う価値があるかはわからない。いっそのこと、毎年調香をガラッと変えてくれたら集め甲斐もあるのだけれど。
トップ:グリーンノート
ミドル:スズラン
ベース:ジャスミン、ローズ
調香師は、ティエリー・ワッサー。
(fragranticaより)
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