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クチコミ
「これはあんまり好きじゃないから買うことはないな」と思っていても、ディスコンと聞くとなんだか欲しくなってしまうもの。私の中でその筆頭が「ダービー」で、ホントに私に必要なんかいな、と迷いつつも2021年の高級ラインの再編成時に入手した。結果的には手元に置いてよかったと思っている。
ダービーの初出は1985年、初代はハーバルなグリーンシプレー調だったらしいが、十年持たずにいったん廃番になり、その後リフォーミュラされビーボトルで復刻。そしてボトル全体を木枠で囲まれたメンズエクスクルーシヴ(レ パリジャン)のシリーズの中のひとつとして2021年夏まで売られていた。
ゴツく持ちにくい、けれどカッコいい黒い木枠のボトルをスプレーすると、ゲランらしいベルガモットの香り。ジリジリとしたクローヴらしきスパイシーな香りもする。旧メンズエクスクルーシヴ仲間の「シャマードプールオム」や「アルセーヌルパンルヴォワイユ(現エピスヴォレ)」もシトラス×スパイシーから始まるが、ダービーのトップはなんだか地味というか落ち着いていて、エネルギッシュな若い男性というよりもっと年齢が上のジェントルマンをイメージさせる。
クローヴが演出するスパイシー感の下から、埃っぽく乾いたローズの香りが広がってくる。蜜っぽいフェミニンな甘さがほとんどなく、辛口でドライフラワーのようだ。スパイスを引き連れて香るローズは、キリリとしていてとてもクール、メンズフレグランスらしいバラだ。ここまでで2、3時間ほど。
ドライダウンになると、レザリーな苦味、ベチバーやバーチのウッディさ、オークモスのシプレ感がローズを薄茶色に染める。そして最後にはレザー×モスのビターなシプレだけが残る。ドライダウンだけでも5、6時間は香るためEDTではあるがかなりのロングラスティング。
クラシカルなスパイシーシトラス、クールなローズ、レザリーシプレに複雑に変化していく流れは今流行りの香調ではないが、非常に作り込まれていて香水好きの人ほど高評価を下すだろう。季節的には秋の涼しくなってきた頃が一番良さがわかる香りだと思う。
しかし、ダービーは旧メンズエクスクルーシヴの中ではダントツにメンズ感が強い&クラシカルな香調のため、昨今の流行の波に乗れずディスコンになってしまったのだろうか。
それにしてもゲランは本当に廃番が多い。
このままでは廃番品ばかり集める亡霊になってしまいそうだ。
トップ:ベルガモット、オレンジ
ミドル:カーネーション、スパイス、エキゾチックウッド
ベース:レザー、バーチ、ウッディノート
(fragranticaより)
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