
明治11年に東北を旅したイギリスの女性旅行家、イザベラ・バードさんが著書に「廃墟のないライン川」と記した絶景地である阿賀野川へと向かいます。
夏は奥阿賀遊覧船にて「ライン舟下り」が楽しめる舟遊び。
冬季は道の駅「阿賀の里 (楽市じぱんぐ)」が発着所となります。
屋形船に乗り込み、阿賀野川を周遊します。
雪につつまれた絶景を船から堪能する旅の始まりです。
船着場に到着した時はやや雪がちらついていたのですが、船内は暖房がしっかりときいていました。
お座敷ではなく、テーブルがあり、お座布団がひいてある椅子席だったので快適でした。
船長とは別に、ガイドさんが船内にいます。
当日はもともと阿賀野川でカヌーをするのが趣味だという長谷川さんが担当でした。
墨絵のような絶景。
阿賀野川の全長は210kmと日本10位ながら、全国2位という豊かな水量を誇ります。
遊覧コースは磐越自動車道、釣浜橋の下を通って東下条駅方面へ。
川底の緑が映しだされた、エメラルドグリーンの川面には波の花が咲くことも。
長谷川さんが、橋桁に残る三段の水のあとが何の記録なのかなど、見どころをくまなく解説してくださいます。
若松街道、平安時代から廃藩置県まで会津藩だったことを物語る2つの橋です。
舟から眺める山々は、列車や車から見るのとまた違った表情です。
阿賀野川の源流は福島の荒海山。
さらに流れて、会津地方で阿賀川(又は大川)と呼ばれます。
明治21年の会津磐梯山の噴火によって形成された桧原湖、五色沼をはじめとした裏磐梯湖沼群・猪苗代湖を源流とする日橋川、福島・群馬県との境にある尾瀬沼、越後山脈にある尾瀬ヶ原の川上川を源流とする只見川と合流し、新潟県境を越えて阿賀野川となります。
川ではなかなか難しい技術だというUターンを行い、咲花駅方向へ。
まるで海のように波が感じられる箇所も通ります。
売店で販売しているあんぽ柿を1人1つもらえるサービスがありました。
ほっこりするひとときです。
ブナの原生林が生えている先にあるのは管名岳。
寒の入りから9日目に「胴腹清水」(どっぱらしみず)と呼ばれる水源から湧きだしたお水を汲む年に1回の行事、「寒九(かんく)の水くみ」が行なわれます。
「寒九の水くみ」の清水が、近藤酒造の「管名岳」の仕込み水です。
「阿賀の里 (楽市じぱんぐ)」の手前には鮭・鱒の放流が行われるさけ・ます増殖施設があり、阿賀野川の豊かな資源となっています。
「SLばんえつ物語」号が走る、人気の撮影スポットでもある陸橋。
(こちらはJR津川駅の写真です)
咲花温泉が川沿いに現れます。
昔は原泉が湧く元となったお宿から行き来していたという名残が、川側からみてもよくわかります。
秋篠宮さまがお泊まりになった「佐取館」。
風情たっぷりの、船着場つきのお宿でした。
ふたたび折り返し、一路船着場へと向かいます。
長谷川さんが阿賀の舟唄を披露してくださいました。
「~阿賀の流れはヨー 尾瀬か檜原か猪苗代 流れ流れて 水竿をさせば……」
奥阿賀から歴史と景色をめぐる、あっという間の40分でした。
長谷川さん、楽しい舟の旅をありがとうございました!
「阿賀野川の雪見舟」
にいがた観光ナビ
・雪見舟コース
所要時間:約40分(阿賀の里発着)
期間:12月~3月
時間:午前10時~午後3時最終(1時間おき)
「道の駅「阿賀の里」(楽市じぱんぐ)」
魚市場「魚匠」や新潟の特産品が並ぶ「夢蔵」、お食事処に宴会場がある総合観光施設です。
2015年1月10日から2月15日までは「阿賀の雪まつり」として、歌謡ショーなどのイベントから、ふるまい汁のサービスなどが行なわれ、最終日2月15日(日曜)にはマグロの解体ショーも予定されています。
売店には日替わりのお買い得商品も並びます。
船頭さんに教えていただいた「管名岳」もありました。
盛りだくさんな施設なので、ぜひ遊びに行ってみてくださいね!
「新潟県様よりイベントに招待いただきました」
〓ゆうき〓






































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