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久々の美容本

久々の美容本

かつては、ものすごい勢いで読んだ美容本。大高博幸さん、佐伯チズさん、田中宥久子さん、中野明海さん、吉木伸子さん(皮膚科医)、山咲千里さん、米村亜希子さんの著書はかなり読んだなー。

個人的に大好きな大高博幸さんの著書が最近は出なくなり、かつスキンケア方法としてものすごく納得の吉木伸子さんの著書をほとんど読んでからは、なんとなーく美容本から遠ざかっていました。大高さんが精神論的美容とすれば、吉木さんは医学的根拠に基づく美容。もうこれで完結って感じで(自分の中で)。

そんなわたしが、久々に手に取った美容本がこちら↓


これも皮膚科の先生が書いた美容本。
スキンケアの考え方を、「保湿」と「UVケア」に徹して考える、という市井は、当たり前ですが基本中の基本。あと、多くの女性が悩まされる「色素細胞」についての情報は、目からウロコでした。

色素細胞って、肌内部の弾力や抵抗力を司るらしく、あまりに目の敵にし過ぎると、逆に肌のたるみや抵抗力低下につながるらしいです。そんな色素細胞を大事にするには、なんといっても「保湿」。過度なスキンケア(たとえばマッサージや美白など)は刺激になり、下手すると色素細胞のスイッチがオンになってシミを生じることもあるらしい。なので、なるべく肌に優しい保湿に徹しろというわけです。その一方で、紫外線でシミができては困るので、「UVケア」で色素細胞のスイッチを入れないようにしようというわけ。
そもそも、「化粧品」は医薬品ではないので、効果は期待できない。それは美白についても同じで、ビタミンC誘導体を始めとする美白成分も、理論上は効くはずでも、現実としてはなかなか効かないことがある。…という内容です。

あまり過度な美白に励むより、保湿&UVケア(要するに日焼け止め)重視というのは納得。でも、ちょっと「?」ということがあったのも事実。具体的に例を挙げると、

(1)保湿の定義があいまい。「水分を保つこと」なのか、「油分を補う」ことなのかわからない。30~40代以上のスキンケアとして、ヒアルロン酸やコラーゲン入りクリームやオイルの使用を勧めているけれど、結局色素細胞にとって最適な保湿というは何かがわからない。
(2)「美白成分(メラニンが作られないようにする)の効果は、期待するほど得られない」というのは理解できるが、「メラニンを作らせない」ことが色素細胞にとってどれほど悪影響あるのか不明。吉木先生の本によると(たぶん)、「色素細胞はもともと透明で、紫外線などが引き金となってメラニンを作らせる」とのこと。だとしたら、透明なものを透明なままに保つのは、色素細胞にとってもあまり悪影響があるとは考えにくいんだけど……。この本の論旨では、とにかく「美白=悪、もしくは無駄」らしい。もし悪というのなら、具体的にどう悪なのか教えてほしい。もちろん、紫外線ケアはちゃんとした上で、皮膚がんなどのリスクを軽減しているという条件付きだけど。
(3)「美肌スキンケア=美白」という視点に偏り過ぎ。人によっては、「毛穴を目立たなくしたい」「ニキビ痕(クレーター状含む)を軽減したい」「シワやたるみを軽減したい」というニーズがある。なのにこの本では、「美肌ケア=美白ケアは、肌に悪い/無駄」という観点で書かれているので、イマイチ説得力がない。毛穴、ニキビ痕、シワやたるみといった悩みにはどうれうばいいのかわからない。

……と、不満点も挙げたけど、まあまあ有益な本だったことは確か。たとえば、できてしまったシミに対してどういう方法が適切かが書かれているし、食べるスキンケアについて具体例があるのはありがたいです。吉木先生の著書ほど納得感は得られませんが、美白中心のスキンケアに限界を感じている方、思ったほど美白効果が得られないという方にはお勧め。

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