
こんにちは! PMSマニア編集部の管理栄養士 石川です。
みなさん、月経前に便秘になってしまうことはありませんか?それはもしかして、PMS(月経前症候群)の症状かもしれないですよ。
■便秘とは
便秘とは、医学的に「排便が1週間に3回未満の状態」と定義されています。
■女性の方が、元々便秘になりやすい?
一般的に男性と比べると、女性の体は筋力が弱いため、腹筋も弱いと言われています。腹筋は、腸内に蓄積された便を出す時に腸の運動を助けます。腹筋が弱いと、腸をリズム良く動かす事ができず、便を出口に運べなくなる事があります。また、女性は男性に比べて骨盤が小さく、子宮等の内臓が下腹部に密集しています。少しでも姿勢が悪くなっていると、それぞれの臓器が圧迫され、働きが衰えてしまいます。大腸では便が留まる時間が長くなり、便の水分が必要以上に吸収されてしまいます。すると大腸から便が通過しにくくなり、便秘の原因となってしまうのです。
■PMS(妊娠前症候群)の期間の便秘は、黄体ホルモン(プロゲステロン)が原因?
黄体ホルモン(プロゲステロン)は、排卵後から月経までの2週間で徐々に分泌が増えていく女性ホルモンです。妊娠しやすい・妊娠状態を維持するホルモンで、受精卵の流産を予防するために子宮の収縮を抑える(お腹が張ることを抑える)働きがあります。子宮の収縮は、赤ちゃんを押し出す力が加わっている状態であり、流・早産への危険因子になり得ます。しかし、この働きは、腸の平滑筋という便を押し出すための筋肉の運動も抑えてしまいます。つまり、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増えることで、腸の運動が抑制されてしまいます。
また黄体ホルモンは、妊娠に向けて水分をためこみます。便の水分が吸収されると、便が硬くなって出にくくなるのです。このような理由から、PMS(妊娠前症候群)の期間は便秘になりやすいと言えます。
■便秘を防ぐために
便の水分不足の解消のため、水分をこまめに補給すると良いでしょう。一度に大量に飲むよりも、細かく分けて飲むことをおススメします。寝起きにコップ一杯のお水を飲むのも、腸の活動を促す作用があります。常温以上の温度のものを飲むと、お腹を冷やすことがないので良いでしょう。また、お腹を温めたり、おへその周りをマッサージするのも効果的です。そして、日ごろから運動も効果的です。ランニングなどの有酸素運動は、腸の活動を活発にする効果があります。
みなさん月経前に限らず便秘対策をし、快適な毎日を過ごしましょう!!
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