4182views

真の「ドラマティック・ノート」、か?資生堂シャワーコロン(昭和時代)

真の「ドラマティック・ノート」、か?資生堂シャワーコロン(昭和時代)

えー、カギカッコ内の「ドラマティック・ノート」というのは森瑤子さんの1989年発表の香水題材の小説タイトルから採っています。

まあそれはともかく。

資生堂シャワーコロン

は先日クチコミもしましたがちょこっと記事にもしておきます。内容は新規に描きおろし、クチコミとは殆ど内容かぶってないですがもしよろしければ。
(クチコミにlikeを押して下さった方々、お読みくださった方々、本当にありがとうございました。嬉しかったです。)

私が使っていたのはフレッシュライム。
私世代の10代(80年代)でのフレグランスデビューの定番の製品でした。
当時はこれで十分めちゃものスゴイ大人アイテムと思ってました(笑)。

シャワーコロン、80年代当時は、ときの最旬タレントを使っては激しくTVCMしてたと思うし、(CMソングのなかで一番印象に残ってるのは岩崎良美さんの「涼風」かな。いい曲でしたね。)同世代のなかでは必須アイテム的な感じで大流行。(もはやインフラの一種)、実際良い香りで大好きでしたが、大流行品・量産品に対する反発心みたいなものも思春期の当時から、少しはあったような気はします。(なぁんか年初のブログ、サザンとユーミンの音楽に対する所感とおんなじような事書いてますが。)
でも今となれば多くの人と共有・共感できる記憶ってパーソナルな記憶と同じ位大切。しかも中身も実際素晴らしかった。おおげさではなく資生堂の「文化創出力」には驚かされます。
長い年月のすえによくわかる事って、いろいろありますね。


今回あまりにビジュアル少ない記事なんで、公式画像もないようで引用できないし、イラスト描いてみました。って、
同世代の方々は、「いやそんなん描かんでも知ってますって!」と仰るでしょうし
異世代の方は「(´-ω-`)?」でしょうし、
何より検索では今もネットで画像が山とヒットするんですが。
鉛筆でザザッと描いたのでうすぼんやり、見苦しくてすみません。って、時間を掛けて描いてもわたしの腕ではさほど変わらないです。

クチコミでも書きましたがやはり、製品の初発売年は70年代で、それが色濃く反映したデザインです。
その当時でも、ちょっと古めかしいのがかえってめちゃ大人のムードと思ってました。
(シェイプやフタの首部分の文様がいかにもザ70年代です(私の子供時代に、大人が使ってたコスメ・トイレタリー製品のデザイン)
その時代時代でしか生まれえないデザインってあるもので、本当に不思議なものです。
90年代までは今みたいになんでもスプレーボトルじゃなくて殆どのフレグランスがフラコンだったのも情緒があってよかったです。

中身の香りですが甘酸っぱいシトラスのシングルノートに近く、しかもアルコール率高いEDCなので付けたては「これでもかぁぁあぁぁあぁっ!」とブァーッと拡散しまくり(もう、今付けた!って丸わかりです 笑)、その後ものの15分ほどで終息、瞬間芸フレグランスです(笑)。
しかし、香りの質はナチュラル過ぎず、適度に人工感があるのがお洒落(洗練されている)でした。

初めてつけてから35年余の年月が経過し、今にして思えば、決して過去を必要以上に美化しているわけでなく、コロン(EDC)のなかでは大傑作の部類でしょう。後年今となっては棺桶に入れてほしいレベルにまで自分内昇格するとは当時は夢にも思わず(笑)。
複雑な構成のP濃度香水と比べるのは本来オカシイけれども、それとも対抗出来うる存在感です。
(思うんだけど、対極のものほどよく似ているってやつかなぁ。そしてフレグランスは中途半端なものが、一番どうしようもない。)
(なお後年出会った80~90年代のベストフレグランスを含む、平成ベスコス記事はこちら)
いずれにしても、90年代迄に出会った香りを超えるものは、その後は無いです。クチコミで星7付けてるフレグランスはふたつほどありますけどね。

人間というのはあまのじゃくな面があり、好ましいと思っているものでもグイグイ向こうから押されると引いてしまい、逆に、逃げるものは追いたくなり、失ったものは美しく見える。その、繰り返しではあるのですが・・・。
シャワーコロンも、他の資生堂レトロロングセラー香粧品や、または4711並みの、永久不滅大定番商品として何時でもスーパーや化粧品店あるいはネットショップに常時並んでいたら、ちらりと横目で見るだけで「ああこれ高校生の時使ってたなぁ~ハハハ」位の感想が頭によぎる程度で、手に取りもしないのかもしれません。ほんと、人の心理というか業といいましょうか、どうしようもないな~とは思うのですが、、、。



シャワーコロンは何度か香りの種類の増減やデザインを含むリニュをしていて、
実家に残ってるのは後年発売されたであろうコレ。(すみません、コレも30数年は経ってます、・・ビンテージ・・・?)↓
んでもってクチコミ内で書いたすずらんじゃなくジャスミンのほうだった・・・
全く減っていないところにきっとコレは気に入らなかったのであろう事が伺えます(というか購入した事自体覚えてなかった・・・)
やはり、初代のシャワーコロンが好きです。
あと、クチコミ等拝見していると、シャワーコロン、2000年に入り00年代半ばまでは生産されていたんですね。結構びっくりです。アンジェリークと同じころに廃番になったのかな。店頭では全く見た事がない。しかもなぜか、その頃には初代(?)ボトルと香りに戻っていたもよう。その時点で、一種の復刻再生産だったのかもしれませんね。


ともあれ本当、素晴らしいフレグランスでした。限定でもいいからもう一度生産してほしいです。
資生堂では、90年代のビバーチェコロンも、素晴らしかったですよね・・・!

当時、80年代前半(14~19歳)という時期は、砂に水が吸い込まれるように色々な事を吸収し、音楽・漫画・映画・小説等々各種エンターテインメント作品も綺羅星の如く素晴らしき作品群が数え切れないほどあり、今の自分の礎を築くもととなったものに数々出会いましたが、資生堂シャワーコロンもまた、そのひとつであったことに間違いありません。
フレグランスって立派なエンターテインメント作品ですよね。
というわけでまた思い出話でなおかつ昭和時代ネタでした。



このブログに関連付けられたワード

このブログを通報する

コメント(6件)

  • はじめまして、
    この夏ノーファンデ化粧品から脱出して、
    浦島太郎状態で合うものを探してます。

    シャワーコロン、懐かし過ぎます~
    フレッシュライム使ってました。今思えば清潔感ある名前に惹かれたものです。
    岩崎良美さんの涼風、本当いい歌でしたね。

    大人のニキビなんって名前も無い時代から化粧品を遠ざけ、最近化粧を楽しもうとしてる日々です。
    ブログもコメントも楽しく拝見させて頂いてます。

    0/500

    • 更新する

    2019/8/19 12:50

    0/500

    • 返信する

    *Hajime*さん、はじめまして!
    同年代でいらっしゃるようで、どうもありがとうごさいます^^。
    コスメ、色々お探し中なのでしょうか。今は、全ての価格帯で品質がとても向上していると感じますので、きっと良いものが見つかるのではないかと思います。

    シャワーコロン、思春期がまさにブームの真っ最中でしたよね。
    私と同じ、フレッシュライム派ですね♪ 香りを思い出すと切なく懐かしいです。
    岩崎良美さんの涼風は本当に名曲ですよね。良美さんは他の歌も素晴らしく・・・大好きでした。
    社会に出てしまうと中々ジャストな同年代の方は少なくて。コメント頂けまして本当にありがとうございました。

    0/500

    • 更新する

    2019/8/19 23:08
  • 人って、自分が一番輝いていた全盛期の思い出が強く残るそうですね。
    ファッションも然り、カルチャーも香りも。特に香りってその時の情景やシーンまでフラッシュバックされることがあるから本当に不思議ですー
    古き良き昭和の貴重なアイテムの紹介、とても勉強になるし参考にさせて頂きました。
    ありがとうございます!

    0/500

    • 更新する

    2019/8/5 21:09

    0/500

    • 返信する

    そうですよね、で、メイクも自分が一番イケてると思っていた頃のメイクで止まってしまう傾向があると聞き、それは危険すぎるので^^;、それを知ってから年齢に応じたメイクにブラッシュアップしていく事を常に心がけています。
    香りは本当に記憶そのもので、五感の中で唯一大脳辺縁系に働きかけるかららしいですが、では、それ自体が一体なぜなのかとか、謎が深いですね!!☆彡

    0/500

    • 更新する

    2019/8/6 18:05
  • しべたんさん、ご無沙汰しています!わわっ
    気になる記事が多すぎて。久しぶりすぎてどこにコメントを入れたら良いのか、書きたいことが纏まらなくなってます。資生堂のシャワーコロン、オクとかでたまに出品されてる方がいて存在だけは知ってます。瞬間芸フレグランスに思わずお茶吹きました(笑)
    めっちゃわかりやすい解説ですね。今年も猛暑が続くというし、こういう瞬間芸なシャワーコロンをアウトバスにパシャパシャしてみたい!
    特にピンクのビバーチェ好きでよくリピートしてました。懐かしいです♪
    イラストもお上手ですね!可愛いo(^▽^)o

    0/500

    • 更新する

    2019/8/5 20:57

    0/500

    • 返信する

    Emirinさん、こんばんは♪
    お元気そうでなによりで、ブログアップされているのを拝見してほっとしました(^ω^)。
    シャワーコロンは80年代前半に集中したブームで、その頃の十代女子が居た家庭には少なくとも1本はあったのではないかと。2005年位まで、初期品の再生産があったようで今も各家庭にかなりの数が残っていそうですね。
    ほんと、トップノートだけのコロンなので、モチ、正味15分くらいだったと思います。海外はコロンといえども一応ラストノートに相当する香料も入れるのでもう少しはもちますよね。
    アウトドアにもいいかもしれないですね!ただ、柑橘系香料は光感作作用に要注意ですが。
    ビバーチェいい香りでしたよね・・・資生堂の昔の香りは名作だらけです。
    シャワーコロンのボトルはコロンとしている(シャレではない笑)のは可愛いのですが全体的な雰囲気は、おっちゃんのトニックかアフターシェーブローションのボトルみたいで(笑)これを10代女子用に造った時代の空気がまたすばらしいです。

    0/500

    • 更新する

    2019/8/6 18:00
  • はじめまして。
    私も昔シャワーコロン使っていました(歳がバレる(笑))
    懐かしいです~
    シャワーコロンの前にはカネボウのボディーコロンの名前は思い出せないのですが
    すごく良くて使っていました。
    昔のコロンを復活させるのは難しいかもしてないけど復活してくれたらいいですよね。

    0/500

    • 更新する

    2019/7/14 10:11

    0/500

    • 返信する

    えみでぶさん、初めまして(^ω^)♪
    シャワーコロン、使ってらしたのですね!!さすがに昭和となると話が古すぎて、と思ったのですがコメント頂けて感激です。
    カネボウのコロンもご使用だったのですね。カネボウも優秀な香りを出してましたね。
    私、国産フレグランスが好きで今もカネボウ香も2種ほど使ってます。
    シャワーコロン、ほんとに限定でもいいから販売してくれたらなぁと思います☆彡。

    0/500

    • 更新する

    2019/7/14 21:41
  • シャワーコロン、名前はよく知ってます・・・!ただ使ったことがあったかどうかは微妙で・・・中学生くらいからライム系のコロンを化粧品店でドキドキしながら買っていた記憶があるんです。その中にシャワーコロンもあったかな。
    同級生の家が化粧品店だったので、父のタクティクスを買うついでに自分のも見るのが楽しみでした。
    イラスト素敵ですね・・・!!この感じ、今見るととてもお洒落だなって思います。
    ビバーチェはフルコンプ、ってくらいたくさん使いました。香りも3種くらいあって、種類もヘアフレグランスなど色々ありましたよね。
    失ったものは美しく見える、よく分かります。いつでも簡単に手に入るものより、限定品、入手困難品は価値が高く見えたり。

    0/500

    • 更新する

    2019/7/13 20:29

    0/500

    • 返信する

    わきんぼうやさん、こんばんは♪
    こんな古い商品の記事にまでコメント頂けて感激です(^ω^)。
    シャワーコロンはTVCMをしていたのは80年代までかなぁと思うのですが販売はしばらく続いてたみたいなので、お友達のお店にあったのはシャワーコロンかもしれないですね^^。
    そして、タクティクス!!こちらは今も続く大ロングセラーですね。お父様の思い出ともつながっているなんて、素敵です。
    初代シャワーコロン、ビジュアル載せたいけど現物ないので手元のスケッチブックに鉛筆で描きました(笑)。昭和・1970年代レトロデザインって人気あるの頷けます・・・ピエールカルダンのガラス食器(ご存知なかったらすみません滝汗(*ノωノ))とかも似たムードを感じます☆。
    ビバーチェ、良かったですよね☆!93年前後かな?私も3種全部買ったかも。ビバーチェの香りのテイストはアユーラのフレグランスに引き継がれている気がします!(^^)!。
    そう、失ったものは本当に美しく見えて。でもそれを差し引いてもシャワーコロン素晴らしかったです☆彡(*'ω'*)。

    0/500

    • 更新する

    2019/7/14 21:35
  • 初めまして!
    香水好きなアラサー、〇SANA〇と申します。

    あたしが生まれる前に販売されてたコロンについて詳しく紹介されていて、興味深く拝読しました。
    とても面白かったです。

    また拝読に参ります。

    0/500

    • 更新する

    2019/7/11 03:51

    0/500

    • 返信する

    〇SANA〇さん、こんばんは(^ω^)♪
    香水お好きなんですね♪、こんな昔話にコメント頂けて嬉しいです、ありがとうございます☆彡。
    今は手頃なボディミストやコロンが沢山売ってますが、当時はシャワーコロン位しかなくて。
    競合がほとんど無い+CM効果で、爆発的普及率でした(笑)
    香りもシンプルながら本当に素敵で、もし香水博物館などあれば所蔵されていい位、伝説的コロンと勝手に思ってます^^。

    0/500

    • 更新する

    2019/7/12 01:26
  • もっとみる

フレグランス カテゴリの最新ブログ

フレグランスのブログをもっとみる

投稿ブログランキング

投稿ブログランキングをみる

編集部イチオシ!

HOTタグ

ブランドファンクラブ限定プレゼント

【毎月 1・9・17・24日 開催!】

(応募受付:4/1~4/8)

プレゼントをもっとみる