角質ケアの賛否 メーカーによる考え方の違い
2015/5/10 11:57
その時は、「角質ケア」という概念もわかっていませんでした。
「ふきとり化粧水」というものを目の前に、何の意味があるのか。
単にアイテム増やして、商品売りたいだけじゃない?
そんなことを思っていた遠い昔(笑)
最近、間違った角質ケアをして肌状態を悪くしてしまったので、
もう一度、角質ケアについて復習(?)を兼ねつつ、
今の角質ケア、ピーリングについて考えてみようと思います。
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【元記事】'12/6/18 14:22
角質ケア化粧水というものの存在を知ったのは、
SK2の化粧水を使った時のことでした。
■化粧水を2度つけるってどういうこと?
角質を拭き取る化粧水があって、そのあとに化粧水をつける。
その意味が全く理解できませんでした。
なんで、2本の化粧水をつけないといけないのか。
何が違うのか・・・・
それまで、ずっと花王の商品を使っていたため、
そのような商品がなかったので、2本で何をしようとしているのか、
理解できないまま、使っていました。
最近になって、やっとその正体がわかってきました。
■酸による角質ケアだった!
SK2の拭き取り化粧水は、
クエン酸 サリチル酸 リンゴ酸 乳酸などの酸が含まれ、
古い角質を取り除き、あとからつける化粧水、美容液の浸透をよくすると
いうことだったのです。
■ターンオーバーの手助けをする角質ケア
人の皮膚はターンオーバーしていて、
生まれてから、角質となり垢となって落ちるという周期を繰り返しているそう。
(そんなことも、当時は知りませんでした)
その手助けをするのが、角質ケアということらしいのですが、
この角質ケアにも、賛否があるようです。
■角質ケアの賛否
〇やりすぎの弊害
美容情報ってなんでもそうなのですが、まず、間違った方法で行なってはいけないこと。
それと、やりすぎは、なんでも弊害がおきる原因になる気がします。
〇正常な状態なら必要なし
ターンオーバーも正常な状態では、自然に角質は落ちているので、
無理に落とす必要はないという考え方もあるようです。
話はずれますが、耳垢掃除も、
自然に落ちているものなので、毎日する必要はなく、
しすぎは、粘膜を傷つけると聞いたことがあるので、
それと似てるなと思いました。
〇加齢による角質の落ちにくさ
一方、年齢を重ねると、角質が落ちにくくなるので、
手助けとして、ピーリングや角質ケアを補助的に行うとよいという考え方。
〇角質ケアによる肥厚
あるいは、角質ケアを頻繁に行なってしまうと、
肌を保護するために、さらに角質が肥厚していまうという話も、
かかとの角質ケアなどではよく耳にします。
〇頻繁な角質ケアによる未熟細胞
一方、肌の再生がおいついていないまだ細胞が若い状態のところに、
さらに角質ケアをしてしまうと、細胞が成長せず、
未熟な状態のままという悪循環に陥ってしまうこともあるそうです。
ということで、角質ケアも、やり方によっては、
弊害も出てしまうということのようです。
■角質ケアのコットンの汚れ
拭き取り化粧水の口コミを見ていると、
こんなに汚れていたんだ・・・と愕然としたというのがありました。
私が最初に拭き取り化粧水を使った時は、あまり注意していなかったので、
汚れがあったかどうか、確認していなかったので、
今度使う時は、注意してみようと思っていたら・・・・
拭き取り化粧水で、よごれが残っているというのは、
その前の洗顔に問題があるということを意味している
と言われていました。
確かに、きちんとクレンジングし、洗顔をし、
肌状態のよい自然なターンオーバーが保たれていれば、
拭き取り化粧水って、あまり意味がないかもしれないと思いました。
■メーカーによって角質ケアの考え方の違い
これらの角質ケアについては、
各化粧品メーカーでも、それぞれの考え方があるようです。
カネボウや外資系はフルーツ酸でケアし、
資生堂はアミノ酸での 角質ケアを提案しているそう。
そして、花王ではそのような商品を見たことがなかったように、
花王、アルビオンはピーリングそのものに対して批判的なのだそうです。
そして、中堅以下の化粧品はフルーツ酸を高濃度に配合して、
エステや医師が使うものより濃いことをアピールしているものもあるそう。
ということで、一口に「角質ケア」「ピーリング」と言っても、
いろいろなものがあって、
化粧品会社によっては、角質ケアそのものを、
否定しているところもあるということでした。
■メーカーのコスメに対する考え方
以前、花王のBAさんと角質ケアとは関係ないのですが、
「BBクリームを花王では出す予定はないんですか?」と伺った時に、
「ウチの会社は、それぞれのお手入れの必要性の認識を
しっかり持って作っているので、
ひとつクリームで、全ての機能を持つという商品は、
会社の基本的な考え方と違うので、まず、作られることはないでしょうね」と
言われたことを思い出しました。
私は、花王のこういう、地に足がついた考え方って好きです。
はやりだからといって、作ったりしない。
いろんな機能を一緒にしてしまったら、本来の機能が損なわれる。
一つ一つの仕事を確実にさせる。
そういう、堅実な考え方を持った会社なんだななぁ・・・と思いました。
今回の角質ケアに対する考え方も、
自然な状態でターンオーバーするように肌を整える。
それを手助けするスキンケアを提供すれば、角質ケアなんてする必要がない。
逆にいうと、ラインナップしたケアアイテムを使っていれば、
角質ケアのいらない、健康な肌になるますよというある意味、
理念のようなものを感じさせられたのでした。
そういえば・・・・それを感じさせるアイテムがありました。
■化粧水の吸収をよくする目的のための方法はいろいろ
角質ケアを、肌の状態を整え、次の化粧水の吸収をよくするため・・・と考えるとしたら、
洗顔料で、その機能を果たしていることを感じました。
今、エストのホワイトニングエステをちょうど使い終わったところなのですが、
本来の美白効果よりも、そのあとにつける化粧水の吸収のよさを実感していました。
→●ホワイトニングエステ
https://www.cosme.net/product/product_id/351627/review/502437329
角質ケアの目的を、
「そのあとの化粧水や美容液の浸透をよくする」ということに着目すれば、
角質ケア化粧水を使わなくても、総合的に化粧水の吸収がアップすればいいわけです。
花王では、角質ケアの商品を使わずに、
他のアイテムがその役目を果たしているのかもしれないと思いました。
ホワイトニングエステの美白効果は実感としてあまり感じなかったので、
アルブランの同様のパックにしようかな・・・と思ったのですが、
そのあとの化粧水吸収がとてもよいと感じさせられました。
この吸収力というのは、実は、とても大きな役割だったのだと思いました。
そんなわけで、これまで使ってきた花王の化粧品のステップを基本にしいれば、
総合力でフォローしているみたいなので、必要以上に、ピーリングジェルなどは
使わなくてもいいのかもと思うようになりました。
また唯一、角質ケア的なアイテムとして、
やわらかなポリマーが入ったスキンアライブマッサージ。
こちらは、古い角質や毛穴の汚れを除去するとなっているので、
この程度でいいのかも。
さらに、そういえば・・・
■メーカーの考え方が見え隠れ
ローションパックの効果について伺った時も、
「花王としては、すべての化粧水で、おすすめしていない」と言われました。
このあたりも、ブームにとらわれない、堅実路線な会社なんだなと
思ったこともありました。
そして、ローションパックをしなくても、十分な浸透力がある化粧水という
自信の表れでもあります。
ローションパックをすすめる会社の化粧水というのは、
自社製品の浸透力の未熟さを露呈していることでもあると感じるようになりました。
(コットンづけを推奨しているメーカーも、私は心の中で、
化粧水の浸透力が未熟なことを物語っているのだと思うようになりました。
手で浸透させることは、技術的に難しいことです。
それにトライすることを避け、技術力のなさをカバーするために、
コットンが一番とふれこみ、手で付けると、うんたらかんたらと
それらしい理由をつけてパッシングしてる・・・って 笑)
■メーカーの考え方に沿ったお手入れが基本
そうは言っても、たまには、あのツルリンという感触も捨て難く、
時々、感じてみたいなぁ・・・・と思います(笑)
そして、今、SK2の化粧水サンプルが手元にあります。
ここは、郷に入っては郷に従え・・・で、
SK2を使う時には、拭き取り化粧水で拭き取りをしてから・・・・
というお約束を守って使いたいと思います。
これまでは2本の化粧水を使うというそれぞれの役割が全く分からず、
なんで、化粧水を2度づけするんだろうって思いながら使っていました。
■商品の特徴をきちんと伝えることの意味
最初につける拭き取り化粧水は、
いわゆる酸によるピーリングに近いもので、
自分の中では避けたいと思っていたお手入れだったというのは、
ちょっとビックリでした。
でも、毎日、拭き取りしても差し支えのない濃度になっており、
次のピテラ効果を高めるための処方として、
いろいろ検討されているものだと思います。
仕組みが理解できれば、お手入れの意識も変わります。
SK2は、お問い合わせ窓口、BAさんの対応が、
こちらが知りたいことを、汲み取っていただきにくく、
商品について、その人が求めていることに応じた、
お答えが返ってこないという印象を持っています。
一見、ピーリングかと思えるマイナスの機能も、
説明の仕方、伝え方を工夫すれば、充分、
プラスに感じてもらえると思うのです。
マイナス印象を与えそなことを極力、避けているように、感じさせられています。
商品の特徴を、相手に応じて説明を使い分ける工夫も必要だと思います。
【関連】
〇ピーリング:SK2 拭き取り化粧水の謎 これってピーリング?
→https://beautist.cosme.net/article/259575
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