近代アートと近代建築、また!?って感じの題材です。
ちょこっとだけフレグランスの話も出てきますけど。しかも超絶ワンパターン。ミュシャ題材も2回目です(正確には2.5回目位←?(笑))。
(いつもだけど)完全に趣味に走ったブログですので、もしご興味ある方はどうぞ^^。
※いつにもましてなので今回はコメント欄は閉じておきます※
東京・渋谷Bunkamuraを皮切りに始まり巡回してきた、
「みんなのミュシャ(Timeless Mucha)」展
、 京都・烏丸 京都文化博物館へ見に行ってまいりました。みんなのミュシャ 京都展公式サイト

以前のミュシャ記事は堺の常設展示のミュシャ館のものでした。ブログ:「アルフォンス・ミュシャ」と「プロフーモ」【異分野アートの共通点】
今年中にまた、違った形と場所での展示が見られるとはラッキーです。
(クリムトの展示会とも同じパターンだし、両者は活躍時期や表現手法に共通点があることもあって何かリンクしているようで面白いです)
では、以下、あまりビジュアル資料は無いですが、
★観覧の感想と、
★展示で取り上げられてる漫画家さんについての所感
★会場となってる、また例によって(笑)近代建築(明治39年竣工の、京都文化博物館)についてなど
です。
みんなのミュシャ(Timeless Mucha)。
タイムレスというワードが前記事(100年コート)に続いて出てきましたが。「みんなの」の意にTimelessを宛てるのって中々いいですね。
時を超え多くの人に感銘を与える普遍性という事ですよね。
今回の展示会の副題は、
「ミュシャからマンガへ―線の魔術」
なんですが、私がミュシャの前記事でまさに書いた、後世のクリエイターへの影響、日本の漫画家へも与えた多大な影響にもスポットライトが当たっています。
アルフォンス・ミュシャは知らぬ人はいないアールヌーヴォーの巨匠。
チェコ出身、1860年生―1939年没。
今回の展示は中々充実しており、グラフィック作品だけではなく肉筆の絵画、デッサン等も多いです。
ひとつ、ムンクの作風にとても良く似た作品がありました。影響を受けたのかな?
私のミュシャ作品に対する所感は前記事にも載せました。
前世紀前半に生涯を閉じた作家の作品であるのに、
とにかく今見てもなんら古臭くないどころか新しいとさえ言える(とにかく驚きです)。
(画力の威力が更に良くわかるのはチェコ帰国後の、古典的で写実的な筆致で描かれた「スラブ叙事詩」の連作なのですが、スラブ叙事詩は堺の展示同様、プロジェクター投影での紹介のみでした。)
撮影可の展示物がいくつかあり、その一部。


ミュシャを一躍、時の人にした「ジスモンダ」のポスター。パリ時代のミュシャの絵画はロックのアートワーク(主にジャケットデザイン)に影響を与えているというのも興味深いです。
主には優美でエレガントな女性を描いているミュシャのアートですが、
それにはとどまらない、既成の概念を打ち壊すエネルギーの奔流のようなもの、それこそがミュシャアートの本質である事を、後世のクリエイターは嗅ぎ取ってロックの世界観を顕すアートワークとして相応しいものと感じオマージュ作品でジャケットを飾ったのでしょうか。
今回ショップで買ったのは図録だけ。
ピンク×ゴールドで、とてもお洒落な装丁です。
中の読み物も充実しており、ミュシャとクリムトとの共通点や相違点の考察など面白いです。両者は直接交流する接点は無かったようですね(私はどちらかというとミュシャ派。)〈山岸凉子さんの作品についてなど〉
さてミュシャの作風に影響を受けた数名の日本の漫画家さんの作品展示。
(展示には原画と複製があり、展示会場によって違います。公式サイト参照)
その中でも個人的には別格、ミュシャと真に肩を並べるレベルの創作を成し遂げてらっしゃると私は思っている、山岸凉子さんのものが一番の感激でした。
そしてその中でも特に、「日出処の天子」のカラー原画ですね。
「日出処の天子」はコミックスの表紙にもなっていたもの。
衝撃的だった作品「黒のヘレネー」のカラー画もあったけどこれは残念、京都展では複製のようでした。
これは、ミュシャ展公式サイトより引用

(上の画が、京都展においては原画展示。)カラーの原画サイズは実際目にするとこんなに小さいんだぁ?ってびっくりでしたが、
実際目にしても緻密で神業としかいえない筆致の素晴らしいものでした。
もう、40年近い歳月(!)が経過している原画ですが色褪せも全くないですね。
山岸凉子さんの作品は、人間の心の闇の側面にとことん焦点を当てた、ラストにもほぼ救いがない、読後感の重いものが多いです。しかし超絶ハイレベルの画力とストーリー構成により、ただ暗いとか怖いに留まらない、「闇と光は対」「闇からこそ、光が生まれる」という事を理屈を超えたレベルで教えてくれる名作が数々あります。
中高生時代が自分内でも山岸ブーム最高潮でしたが(私の高校時代が、代表作ともいえる「日出処の天子」が大ブレイクした頃。LaLaの連載もリアルタイムで読んでました。「ところてん」の愛称で、あの頃周りのみんな読んでたなぁ^^ 重いテーマなのに愛され作品です。
(当時は、山岸さんの画風は日本美術の影響のみと思ってました。成人してからミュシャの影響が濃い事が分かりましたが、そもそもミュシャが日本美術の影響を受けてますもんね。)
当時のLaLa、山岸さんと成田美名子さんが、わたし的に大別格系でした、なつかしいなー。。
山岸さんの作品は、読んでいるといないでは人生が違うというほどのレベルの名作が多いです。
ちょっと話が逸れますが、私が一番好きな山岸作品は「日出処~」ではなくて、
短編ですが「牧神の午後」ですね。
20世紀初頭に活躍したロシアの天才バレエダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーを題材にした作品です。
あんなに好きだった山岸作品も、数十年の歳月の間、手持ちの書籍の整理を繰り返し
散逸あるいは処分してしまったものが多く、今手元に残っているのはこれ1冊だけ。
短編集ですが、全て凄まじいレベルの名作です。
またこれが旧い書籍で痛みとヨゴレがひどくすみませんが、画像。

この単行本も奥付を見ると平成3年刊(^^;)・・・27年前。ホント時の流れの速さにはビビリます(いやしかしこれも正にタイムレス作品ですが)。この形式での書籍はもう絶版かもしれないですが、別形式で版を重ねてまだ出廻っているかもしれないので未読の方にはぜひ読んでみてほしいです。
収録作品すべて、山岸作品に共通する洋の東西の歴史・文化に対する造詣の深さ、それにくわえて漫画ならではのフィクション要素を絡めて交錯させエンターテインメント作品に昇華しきる、山岸さんの力量は神業の一言です。
作品の画風からくる説得力も、ミュシャが居てこそ、ある意味産みの親。と考えると感慨深いです。優秀なクリエイターはまた次世代の優秀なクリエイターを生む。
山岸さんは今も現役ですが、全盛期の作品になじみがあるのは私の年齢で下限という感じかもしれないのでジェネレーションギャップで興味の無い方には申し訳ありませんでした。
何百回も書いてしまいそうですが本当に月日の経つのは速すぎて。
しかし漫画、30代いっばいまではほんとうによく読んだ(少女誌20代はじめまで、並行して青年誌は40手前まで)けど、今は新たなものは殆どさっぱりですね。
単行本発売を待っては読んでるの、坂本眞一さんの「イノサン」位かな?
ミュシャに話を戻し、堺のミュシャ館も素晴らしいですが、また違った切り口からひとりの作家を考察することができる、今回のミュシャ展も足を運ぶのにふさわしいものでした。
(しかしそれにしても、堺は入場料500円、本展覧会の3分の1の観覧料ですのでこのミュシャ展よりボリュームは少ないですが価値あるなぁ)
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さて、会場が私は初訪問かつ以外な嬉しい誤算の、例によっての「近代欧州様式建築」。
大正より更に遡り明治39年(1906年)竣工の欧州風建築。元日本銀行京都支店であった、京都文化博物館です。竣工より100年超。



この近代建築は「別館」で、実際の展示は、その奥にある現代建築の本館ではありますが。(別館から入り、通り抜けて本館に入る構造になってます)
別館は建て直したものではなく往時の建物そのままなので、真のレトロ、いゃあもう素晴らしいです。


全然、その場のスケール感や壮麗な雰囲気が再現できない・・・
今回現地で持ってたカメラは、以前ブログに出てきたキヤノンのコンデジ。
別館と本館のあいだにあるかつての日銀の金庫室はカフェとなって生まれ変わっています。

コーヒーショップで紅茶を頼んでしまう私(゜゜)
(普段は断然コーヒー派。)

ちょっと久しぶりの京都でしたが、本格紅葉シーズンになるまでにミュシャ展一度は行っておこうと(11月後半は京都全体ますますの混雑になりますからねー)思ったのでした。
みんなのミュシャ展はあと数か所、札幌・名古屋・静岡・松本と巡回予定です。
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今回の京都訪問に付けて行ったフレグランスは「紫の上」(パルファンサトリ)。
京都の文化施設や寺社訪問等にはとても合います、が、近代建築観覧+ミュシャ展であれば、
ミツコ(ゲラン)か、プロフーモ(アクアディパルマ)の正に出番だったのでは。とも後で思いました。

上記3種とも、晩秋・11月にぴったり、また、格式や歴史ある場所で本領発揮する香水です。なお、建物と、ミュシャの活躍年代に一番近接した創作であるのはゲランのミツコ(1919年創香)です。
各フレグランスのクチコミ↓
紫の上
ミツコ
プロフーモ
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さて最後に。帰り道、祇園四条駅に向かう前に四条大橋で撮った月。
通行の迷惑にならないよう欄干に張り付くようにして撮影(笑)
ワンパターンのとどめみたいですが(笑)、、満月近い時と違って、ティコクレーターからの光条はあまりみえないけどその代わり光と影の境界線のクレーターたちがよく見えます。
また、趣味+自分勝手なノスタルジー話諸々、余談の入れ子構造で、失礼いたしました。ここまで読んでくださった方、いつもの事ながらありがとうございます。
では本日はこの辺りで(@^^@)☆♪☆彡。