
ネイリストっていうお仕事
2012/6/29 00:03
私がなんでネイリストとして働くようになったのか、そしてそのメリット・デメリット、裏舞台なんかも書いてみたいと思います。長文です。覚悟よろしくw
私は元々ヘアメイク志望でした。忘れもしません、中2で目にしたピエヌの新聞の全面広告。当時はコギャルだのアムラーだのが流行っている時代。白黒なのに、ピエヌが打ち出した女性そのものの美しさはすごいインパクトで、ケリー・チャンとか、当時の資生堂ミューズの美しい姿がものすごく印象的でした。また、口紅そのもののデザインも未だにあれを超えるものはないくらい美しく、芸術的なものに興味があった私は一気に引きこまれました。
そして お小遣いでピエヌを買ったのがすべての始まり。そこからは美容一筋、ヘアメイクになりたい!という気持ちがどんどん強くなり、実際に高校卒業後にはヘアメイクの専門学校に入ったのです。
美容への道を突き進む私にはひとつ重大なコンプレックスがありました。それは無意識で噛んでしまうことによる「深爪」。どれくらい深爪かっていうと、爪のピンクの肉の部分は5mmとかしかなく、ツメがあるはずの部分は指の肉。
白い部分が生えたことがないほどのひどい深爪でした。
そんな私もネイルの授業は避ける事ができませんでした。正直、ものすごく嫌でした。美意識が高い人たちの集団、周囲はキレイな爪のひとばかり。人に見せるのが嫌な部分を相モデルで皆にさらさなきゃいけない。相手の子もやりにくいし、練習になりませんし。
そんなわけで、私は皆が一番大好きなネイルの授業が嫌で嫌でたまりませんでした。そんな私の様子に気づいたネイリストの先生が、昼休み返上でその日私にスカルプチュアをつけてくれたのです。もちろん授業とは関係なく。もう目からうろこ。感動しました。
右手だけつけてくれて、あとはどこで材料が売っているかを教えてくれて、自分でやるように、といわれました。その日のうちに買いに行って、必死で何時間もかけてスカルプチュアをつけました。今考えたら見れたもんじゃないのに、その先生が「すごい、初めてでこんなできるなんてスゴイよー」って褒めてくれて。もうそこからネイル一直線。毎日ひたすらネイルの練習。
その様子を見たその先生が「今度学園祭で無料でネイルやるイベントがあるんだけど・・・練習がてら代理で行ってくれない?マニキュア塗ってストーンつけたりアート1,2本するだけだから」って、素人のはずの私に仕事を振って下さったのです。そこから その先生のアシスタントとして働くようになり、合間に技術を教えてもらうようになりました。
その後、持病の薬の副作用で体調を崩して入院、単位取得が厳しくなってしまったのもあってネイルスクールに再入学。卒業後そこのスクールの系列サロンで勤務しましたが、通勤が片道2時間半。大阪の心斎橋で勤務していましたが 奈良の田舎まで帰るには終電が10時という悲惨さ。ネイルサロン勤務自体は9時までなのに、9時半から週1で行われるスタッフミーティングを一番下っ端の私が毎回真っ先に抜けるのも辛くて・・・独立を考えるようになりました。
その後、たまたま雑誌でフランチャイズのネイル用品店のオーナー募集を見て応募。話がまとまり、20歳にして自分のお店を持つことになりました。そこからは28歳の夏に出産を控えてやめるまで、ずーっとネイル用品店経営をしてました。よく年4日の公休だけで頑張ったよ、私。オーナーは経営者だから労基法関係ないんですよね。
まあ、そんなわけで 何とか今までネイリストとしてやってこれた感じです。ちなみに、深爪治りました。深爪の場合 原因が2つに分かれるんですが、元々ネイルの肉の部分(ネイルベッド)が短い人と、後天的に噛み癖などで深爪になり、結果ネイルベッドが短くなっている人がいます。私はどうやら後者だったようで、スカルプチュアを常につける環境に身をおいてから治りました。
ネイリストってなって分かるんですけど、元深爪の人めちゃくちゃ多いんですよね。それだけコンプレックスが重い証拠でもあります。深爪の人も 今は技術で何とか出来る時代。ネイルをあきらめないでほしいな、と思います。
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