結局、私が購入したブラックフォーマルバッグは、何でしょう?
それは、大阪の「岩佐」という会社の布バッグでした。
一番の決め手は、電話した時の、お店の人の対応でした。
若い女性でした。
「すみません。大阪以外に、ショールームはございません。その代わり、何でも聞いてくださいね。」
この時代に、「何でも聞いてくださいね。」とは!
熱意を感じました。
「岩佐」のバッグは、このお店にある工房で作られているのだそうです。
ウエブサイトから、若い人たちが作っている様子の動画を見ることが出来ます。
丁度いい大きさのバッグがあった、というのも理由です。
礼服を着て新幹線に乗るのに、この大きさは必要です。
なのに、巷で販売されているブラックフォーマルバッグの小さいことといったら!!!
エリザベス女王も、美智子様も、ちゃんと物が入るバッグを持っていたというのに。
(これは、前回詳しく書きました。)
それから、「岩佐」のブラックフォーマルバッグは布の種類が豊富なのも理由です。
お葬式に華美な装飾は禁物です。
でも、昔の人も、喪服の黒い帯の織り模様には、凝っていました。
三角が並んでいる鱗柄、水の流れる様子の柄、菊の花の柄・・・。
菊の花の柄は、女子高生の娘なんか「可愛い。」と言っています。
だから、織り模様は大丈夫なんですよ。
米沢織、西陣織、博多織・・・の、高級感あふれる、ポリエステル。
ポリエステルはいいですよ。
絹と違って、水にも強くて安い。
革と違って、軽くて安い。
(リサイクル着物の世界でも、ブランド物のポリエステルの着物は人気があります。)
私は、米沢織のバッグを購入しました。
「岩佐」のバッグは、Amazonでも楽天でも購入できます。
でも、私は、お店のサイトで買いました。
たまたま、セールをしていたので。
13000円くらいでした。
品物が届いた時も素敵でした。
段ボール箱の中に、立派な黒い箱が。黒い箱の中に白い袋が。白い袋の中にブラックフォーマルバッグが入っていました。
自分で買ったものだけれど、プレゼントされたみたい。
過剰包装が忌み嫌われているこの頃ですが、このまま保管できるので便利です。
自粛中、新幹線に乗って葬式に行ってきました。
無事に、誰からも文句が出ませんでした。
めでたしめでたし。
とても素敵なバッグですが、お葬式以外で使えるでしょうか?
例えば、娘の卒業式とか・・・?
皮のブラックフォーマルバッグ、キタムラで4万円台で見かけました。
蓋のところの金具を隠せるようになっています。
お葬式で革のバッグが許されるの時代になったら、こういうの一つで冠婚葬祭まかなえるようになるのかもしれません。



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