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ベルサイユのばら

ベルサイユのばら


ゲラン ルージュ ジェ #62 Georgia


母が高校生の時の話。
美白などと言う言葉も知らず、肌を小麦色に焼いていた頃。

母がじぶんの席に座っていると、同級生が机の前にやってきて、わっと泣き出した。
びっくりして見ていると、女の子は泣きながらこう言ったという。

「オスカルが死んじゃったの。あなたもオスカルのために泣いて」


『ベルサイユのばら』

この名作を読むまでは、母の話を聞いて、時代かなあ、なんて思っていたけれど、
読んでしまった今では、その女の子を笑うことはできなくなってしまいました。

はじめて読んだとき、胸を打たれたのは、アンドレ。

オスカルを愛していながら、男として生きている彼女のことを考え、その想いを胸に秘めていたのに、あることで、アンドレは深い愛の告白をするのですが、もう、それが胸を打ち、素晴らしかった。

でも、二度目に読んだとき、
なぜか ぐっとくるのは、アンドレの愛の告白を受けたときのオスカル。

これから『ベルばら』に出会う方のためにネタバレはしませんが、
なんというか、この時のオスカルは、本当に素晴らしい。


劇中の登場人物はみんな素晴らしいのです。

マリー・アントワネットは、物語はじめは素直で可愛らしいだけの女の子(これはこれでうらやましく、胸を打たれる)から、愛に忠実に生きる女性へと成長し、最後は母として驚くほど大きな存在感へと変わっていくし、痛々しいジャンヌの生き方やいたいけなロザリーに心を寄せたり、一途なフェンゼルに恋した女性も数多くいるでしょう。もちろんアンドレは欠かせない。

けれど、この壮大な愛と革命の物語は、

やっぱりオスカルの存在が一番大きい。

貴族たちの戯れや民衆の不満が渦のように飲み込んでいく時代の中で、男として生きて入るけれど、やはり女であるオスカルの、凛とした生き方は、読んでいると、胸の中にザクッと、女性としての生き方、という旗を立ててくれるような気がします。




この表紙のオスカル。この顔、この表情なんですよね。

ふっと肩のちからが抜けたような、それでいて凛と美しい。

このオスカルの薔薇色の唇に似ていると想うのが、こちらのリップ。

(冒頭の写真はオスカルが可愛らしく撮れたので載せました 笑。実物のリップのお色に近いのは二枚目のこちらです。)

しっかりとお色がのりますが、見た感じはとても自然です。

わたしの唇は薄ピンクなので、シアーすぎるリップだと、透ける唇の赤色がほとんど無いので、とても不自然な仕上がりになります; なので、このくらいしっかりと塗れるものでないと自然な発色になりません。

初々しい、うきうきした感じ、というよりは、落ち着いたピンクなので、秘めたる乙女のリップ、という気がします。ゲランですし大人の方でもつけて頂けるお色ですね。


ちなみに、『ベルサイユのばら』って、素敵なタイトルですよね。
きっと、女性の誰もがみんな、薔薇のような美しい花なのですね。

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コメント(6件)

  • わきんぼうや様。ベルばら大好きなのですね!コメント頂けてうれしいです。ありがとうございます。後半は革命が主題になってくるので、登場人物たちのそれぞれの思いが引き裂かれる運命は読んでいて辛いですよね; けれど名作!その言葉がぴったりですね。

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    2012/11/13 17:47

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  • ブルームーンJ様、コメントありがとうございます。うれしいです。ベルばら世代なのですね。絵柄も素敵ですし、買い揃えるというのが美しく思える本ですよね。美ログ拝読させて頂きました。ゲランのキャトル#04、私も持っています。良い色ですよね。ブルームンJ様のリップを揃えたゲランメイクたのしみにしております♪

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    2012/11/11 20:03

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  • 青いかぼちゃ様、いつも美ログ拝読させて頂いてるので夢のようです…!コメントありがとうございます。ベルばら、イタリアの方にも愛されているんですね。うれしくなりました^^でも訊かれても困ってしまいますね 笑。私の青いかぼちゃ様のイメージですと、ガラもこのお色も似合われるような気がします…♪

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    2012/11/11 19:55

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  • 私が高校生の頃に出たので、10巻+番外編1巻?も買いそろえて持っていました。なつかしいなと思って拝見しました。ゲランの口紅キレイですね、あこがれます。いつか買ってみたいです。

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    2012/11/11 19:21

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  • 私は海外在住ですが、この漫画は世界的に有名で、初対面のイタリア人にいきなり「オスカルはさ、なんでアンドレじゃないのよ。説明して」と言われて困った記憶があります。前回のガラとダリも素敵でしたが、今回も素敵な色ですね。早速チェックしに行ってきます。

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    2012/11/11 18:34

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