この映画はご存知でしょうか? なかなかの名作ですよ。
韓国の作品で「弓」という映画ですね。
情感豊かな、素晴らしい映像と音楽に時間を忘れます。

*人里離れた島の前の海に浮かんでいる古い船に、老人と少女が10年前から暮らし ている。
老人は、釣人 を乗せることで生活しており、少女は老人を手伝っている。
淫蕩な釣人たちから少女を守る老人の武器は弓であり、普段は楽 器として使われる。
ある日、大学生が釣りにきて、少女に魅了される。
そして、老人が少女と結婚することを知った彼は、少女を陸に連れていこうとする。


この映画の主人公の少女が、あどけなく艶かしい。笑顔はピュアなのに驚くほど女の顔を持つ。
いつも笑ってて、可愛いんです。子供みたいと思いきや、驚くほど妖艶な微笑みをする。
白痴なのかと思えば、自分に乱暴しようとする男に弓を射る。
この映画では少女は一言も喋らない。老人もですね。二人の会話がないんですよ。
でも話せないのではなく、あえて喋る映像を省いてるんです。何とも不思議ですね。
それなのに表情が饒舌で、見ていて飽きないんです。よく出来た映画ですよ。
二人とも一言も発しないのに、痛いほど感情が観て伝わる。
少女の演技の素晴らしさも言うことない、ですがこの映画の見所は老人なんです。


幼き少女を拾い育て、彼女を溺愛し、大切に慈しみ、結婚の日を楽しみに楽しみに待つ。
そんな異常な老人が何故か不気味に見えない。むしろ、いたいけな人物にみえてくる。
嫉妬や焦り、そんな愚かな行動も可愛くも可哀相にも見えて、何だか目が離せない。
どれだけの孤独の末に、少女に出会い、彼女の存在に光を見出したのか。
すごく切ないんですね。ただ純粋に少女を大事にして、日々の糧にしてるんです。
この映画には二人の性愛の描写はないです、たぶんプラトニックな愛情だったんでしょう。
夜に二段ベッドで寝るときも、下にいる少女の手を、おずおずと優しく握る。
それだけで一日の疲れも飛ぶような至福なのでしょうね。何だか胸が痛いです。
ラストに差し掛かると老人の少女への思いに深さに涙を誘われますね。
最後の展開はちょっと疑問に残るんですが・・私の洞察力が足りないのかな?
でも音楽も弓の音色が素晴らしく、映像も海が綺麗で良い映画だと思います。
静かな映画なのに目が離せない、不思議な引力ある物語です。
是非おススメしますね。アジアの色香を学ぶのにも良さそうですよ・・・
しどけなく、凛とする眼差し。少女の魅惑に翻弄されるのは老人だけじゃないでしょう。
美々姫さん
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美容で癒されたい人。
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大昔、某メーカーメイクアップアーチスト
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