今回は、新旧の手持ちアイシャドーを組み合わせて「2013春コレ」っぽい雰囲気を出して遊ぼう! という提案です。

■2012秋~2013春シャネル風、重くて軽いクールブラウン
MAC ラウンドミッドナイト(2012ホリデイ、エクストラディメンション)
シャネル フュルティフ(2012秋コレ)
少し紫を含んだMACのダークブラウンに、シャネルの明るいグレー。
どちらも黄みの無い色なので、クールカラーが得意な方にぜひおすすめしたい組み合わせです。
両者ともしっとりつややかで粉質・表現力が高いので、かなり満足感の高い仕上がり。
スモーキーが苦手な方はラウンドミッドナイトはライナーのつもりで使い、フュルティフを広く薄くぼかすと、パール感で明度を稼げます。
深みを出したい方はラウンドミッドナイトを広めにぼかして、しっかりとフュルティフとブレンドすると、明るいような暗いような、不思議な輝きを楽しめると思います。
シンプルですが、これは長く使うな、と思える万能の組み合わせでした。
特にわたしには、この二色のブレンドが黒目の色とよくマッチするようです。
□買わなかった春パレット
シャネルのキャトルRaffinementは、最近出たキャトルの中では一番わたしにも使えそうなブラウンに見え、特に濃色の粉質がぐっと改善されていると感じたのですが、では4色ともうまく使えるか? というと迷うところ。最近のメイクの好みからしても、中間2色は使わないのではないか、と思ったので上記2色の組み合わせで雰囲気だけ楽しむことに。
■2013春アルマーニ風、不思議な風合いのライトトープ
シュウウエムラ トナカイにチュウ(2011ホリデイ)
MAC クラウディアフタヌーン(2011ホリデイ、ミネラライズ)
アルマーニのpopコレクションのパレット#1が気になっていたのですが、問題はこのパレットどうやって使うの!? ということ。
http://www.armanibeauty.jp/collection/2013sp/
ぱきっとブルーグリーンを効かせたをコレクションメイクはとてもフレッシュで可愛いですが、日常でこれを取り入れるのは難易度が高い……と思っていたところ、このパレットを使った素敵なメイクパターンを見つけました。
Beautezineのこちら。
http://www.beautezine.com/look-book-blue-bliss/
鮮やかなブルーグリーンをけっこうしっかり塗っているようなのですが、上からトープを覆い重ねてぼかすことで、グリーンの主張が消えてひんやりと青みを感じるクールなライトトープになっています。
手持ちの似たような色でやってみよう! ということで、高発色の「トナカイにチュウ」のブルーとグリーンをブレンド。
トープのかわりに、やや黄みもある明るいニュートラルグレージュのクラウディアフタヌーン。
画像ではあまりブレンドの効果が出せませんでしたが、不思議な抜け感のある色が楽しめました。Beautezineのメイク例のように、ハイライト効果も入れたい場合はトナカイパレットのシルバーグリッターが役立つかも。
グリーンの部分を残さないぐらいしっかりブレンドしてしまってもいいと思います。
□買わなかった春パレット
本家のポップコレクションパレット#1は、実際にはチリチリとした質感の金属的なパールが入っていて、swatchで見る印象よりやや彩度が高く、メタリックな色に感じました。ふわっと白っぽくフォギーなパステルではないということです。
だからグレージュと重ねてきっちり深みのあるトープが出るのだ、ということかもしれませんが、ちょっと勇気のいる発色に見えました。
フェイスパウダー部分も、ベースカラーが乗るのではなく、細かい金属的パールが乗るというもの。特に#2は色名「ローズ」で見た目はソフトコーラルですが、肌に乗せるとゴールドパールのハイライターだと感じました。#1のチークはピンクパールで、多少チーク的な発色があります。
本家は独特な発色であり、色出しではあるのですが、粉質はさすがにちょっと他にないタイプの高品質。肌触りはしっとりしているのに、固くて乾いた粉のようにコントローラブルで高発色。アルマーニは黒々と深みのあるスモーキーカラーが多く、なかなかうまく使えそうなパレットがないのですが、使えそうな色があったらぜひ1つ使ってみたいというものでした。

■2013春ディオール トワクルール シェリーボウ風、とにかくキュートなピンク
□買わなかった春パレット
今回の春コレはディオールをメインに買ったのですが、その中で買わなかったのがトワクルール。イエローとピンクのラメカラーがMACのペイントポット「レッツスケート!」に似ていると思った方は多いのではないでしょうか。
□「買った」ほうの春パレット
わたしはサンクの854ローズシャルムーズ(濃いホットピンクの入っているほう)を買ったので、トワクルールシェリーボウエディションのdupeになりそうなレッツスケート!と重ねてみました。
ローズシャルムーズは単体だとニュートラルピンクレッドという印象で、あまり強い青みは感じません。しかし、イエローラメの入ったレッツスケート!と重ねると、こちらのほうがなぜか青みが出る結果に。(レッツスケート!のベースカラーがけっこう白っぽいので、肌色の影響を受けにくくなるのかもしれません)
画像では両者ともしっかり濃く塗り重ねてしまっているのでかなりポップな印象ですが、薄く重ねればキラキラしたラメ感のある優しいピンクが作れます。
この組み合わせはあまり暗い色で締めたりせずに、柔らかいムードを楽しみたい色だと感じました。
練りシャドーであるレッツスケート!には上に重ねた色を抱え込んで密着させる特徴があるのもポイントです。
□オマケのMAC速報(国内詳細未確認)
「でも、レッツスケート!なんてそんな昔の限定持ってないよ、欲しかったけど……」という方に朗報。レッツスケート!はこの春プロロングウェアペイントポットとして定番化します!
他の色もとても人気のあった色ばかりで、わたしは過去に買い逃したDangerous Cuveeを狙っています。イメージ写真はFrozen Violetを使っているようで、こちらも気になる色です。なにしろ定番なので、ゆっくり迷えるのが嬉しいですね。
今回、「ちょい足し」アイテムにMACを多用しましたが、今年はMACもさまざまな形でクオリティアップ(そして北米価格もアップ……国内販売で円安分と称して価格を乗せてくるかは非常に気になります)をはかっているようです。
海外のコスメフォーラムSpecktraには、ほかにも夏ごろまでのコレクション速報がどっさり投稿されていますので、興味のある方はぜひ。
※TemptaliaのMACプロロングウェアペイントポット記事
http://www.temptalia.com/new-product-alert-mac-pro-longwear-paint-pots-for-spring-2013
■まとめ
・得意な傾向の色の単色で、粉質のいいものを持っているとなにかと便利
・ポップカラーやビビッドカラーは、ブレンドすると「もとから混ざっている中間色」より透明感が出ることも
・メイクアイテムは予想とは違った混ざり方をする、とにかく混ぜてみるべし
・パレットは「コンセプトを買う」ものかも?
好きな色・質感・粉質の単色を持っているといくらでも遊べるな、というのが今回の感想。けっこうソレっぽいものが作れてしまうので、シビアにいえば「パレットなんてそんなにいらないんじゃない」ということもできると思います。
その反面、新色や広告イメージには新しいセンスやアイデア、発色のテクノロジーが入っているのも事実だなあ、と。
迷ったら新しいパレットを1つ買ってしまうのも手ですし、広告写真を分析してブランドの提案をどう消化して取り入れるか、手持ちとにらめっこするのも楽しいですよ!
コメント(0件)
※ログインすると、コメント投稿や編集ができます