まずは意識とストレッチ
本当は接骨院で整体もやっているようなところで矯正と姿勢の指導をしてもらうとラクなのですが、学生さん、特に高校生だと厳しいかなぁと思いますので、姿勢のポイントを紹介します。

専門家ではないので、整形外科の先生、柔道整復師さん、スポーツインストラクターさんに注意されたことのまとめになりますが…


質問者様は、猫背を真っすぐに伸ばそうとするとき、上に伸ばそうとして逆に力が入ってしまって、苦しくなっていませんか？

もちろん丸まりすぎの猫背も内臓に負担がかかるのですが、正しい状態の背骨はもともとゆるいＳ字カーブを描いているので、「真っすぐ」を意識しすぎるとかえって変な姿勢になってしまうことがあるそうです。

私自身、猫背気味の姿勢をどうにかしようと一生懸命伸びていたら、整形外科で「背骨を真っすぐにしすぎて、膝と腰にきてる」と指摘されました。見事なＩラインは逆に良くないのです。

このように猫背を気にして背骨を無理に伸ばしたような姿勢をとると腰や膝に悪影響があったり、苦しくて元の猫背に戻ってしまいます。


ですので猫背を正しい姿勢に戻そうとするときは、「背骨を真っすぐにしよう」とするのではなく、

１：いったん肩をおもいっきりすくめてから、一気に力を抜いて真下にストンと落とす

２：あごを軽く引く

この二つの動作をしてから、「肩甲骨同士を背中の中心に少し寄せよう」と意識するのが一番簡単です。


猫背生活が長く筋肉が別の部分についてしまっていると最初は少し辛いかも知れませんが、恐らく背筋を伸ばそうと意識するよりは楽にスッと出来るのではないかと思います。

あまり肩を広げ、肩甲骨を寄せ過ぎると今度は腰や胸が反ってしまうので、目安としては「左右の胸の中心が身体の前にでない程度」です(試してみるとわかりますが、オードリーの春日みたいに胸を張りすぎると腰が反って痛くなります)。


こうすると呼吸がラクになるので、だんだん習慣になってきますよ！肩の力を抜いて、上半身は少し頭が吊り上げられつつも、腹筋と骨盤にちょこんと乗ってるイメージで。言葉で伝えるのが難しくてもどかしいですが(^^;)

横から見たときのチェックポイントは、「気をつけ」の姿勢のとき、「耳・肩・手の指先・膝・土踏まず」が１本のライン上にあることです。正しい姿勢なら、無駄な力は入らないそうです。


あともう一つ、焼き鳥のように自分の頭のてっぺんから脚の間にスッと串が刺さってるのをイメージしておくと頭が前に落ちません。

お辞儀をするときも首や肩は丸めず、ガラケが真ん中からパタンと折れるように腰から。


あとは、肩甲骨や肩周りを伸ばしたり回したりするストレッチをして、筋肉の緊張を緩めるクセをつけると良いと思います。

もし猫背対策に背筋を鍛える場合は、腹筋も適度に鍛えないと前後の筋肉のバランスが崩れ、腰痛になりやすくなるそうなので注意して下さいね。

水泳をやってきた経験上、背筋がちゃんとついていても猫背な人(過去の私です)もいるので、筋肉のバランスと柔軟性、日常的に姿勢を意識することがやはり一番重要だと思います。


矯正用の器具を使う場合は、やはり国家資格のある専門家(整形外科の医師、柔道整復師など)にどのようなものが良いか紹介してもらった方が良いと思います。まだお若いですし、メジャーなお店で売っていても医療的、人間工学的に根拠があるのか怪しいものも多いので…(^^;)


時間はかかっても、気長にやっていればきっと綺麗な姿勢になれますから、あせらず地道に頑張ってくださいね。

そして、もし大学生くらいになって可能であれば、専門家にみてもらうことをやはりオススメします。

ご参考までに。