Chapter.4 美肌へのあくなき探求「秋田10年肌研究」［＠ｃｏｓｍｅ NIPPON PROJECT］

SK-Ⅱは誕生以来、肌のメカニズムやエイジングに対する研究に力を注いできました。なかでも他にあまり例のない貴重な研究が、「秋田10年肌研究」プロジェクトです。
「これまでエイジングに関しては、20代、30代、40代など各年代の特徴を比較する研究が主流でした。SK-Ⅱが注目したのは、“同一人物が年齢を重ねるとどのように変化するか”という視点です」（佐々木さん）

調査対象は、日照時間や湿度等が肌にとって好条件とされ、秋田美人という言葉も生まれた秋田県。約100名の女性の肌変化を10年間に渡って追うという、大規模追跡調査です。
「年齢のサインは、顔立ち、生活習慣、お手入れによって個人差があります。私たちは“年齢を重ねても美しい肌の方は、何が違うのか”を徹底的に検証しました。その結果、クリアな肌を形作る5つの要素にたどりついたのです」（佐々木さん）

クリアな肌を構成する要素とは、「キメ」「ハリ」「シワ」「シミ・くすみ」「ツヤ」の5つ。
「“美しい肌”というと、何となく皆さんイメージをお持ちだと思います。この何となくのイメージを具体的に定義し、さらには数値化、指標化したこと。そしてその5つの要素が、実際の見た目にどう関与するか、相関関係を明らかにしたことが、この研究の注目すべき成果です」（佐々木さん）

秋田10年肌研究と、それに続く秋田15年肌研究で得た膨大なデータベースは、独自の肌カウンセリングツール“マジックリング”の開発に生かされています。

マジックリングは短時間で、美しい肌を構成する5つの要素を分かりやすく視覚化、グラフ化する、最先端の肌分析ツールです。

「分析した数値が“見た目の年齢”とリンクする点が重要です」と、佐々木さん。確かに機械による肌分析で、“あなたの水分量はこのくらい”と言われても、今ひとつピンとこない場合もあるのでは？マジックリングはキメやハリ感、隠れジミといった個々のデータから、“見た目年齢”を、一般ユーザーが客観的に理解しやすくした点が画期的といえます。

「肌変化を追ったSK-Ⅱ独自の研究は、マジックリングのみならず、エイジングケア製品の開発にも生かされています。特に目元変化のデータは、アイケアの開発に重要なインスピレーションを与えてくれました」（佐々木さん）。

このような長期研究の中で、SK-Ⅱだからこそ実現した研究―。それは、“フェイシャル トリートメント エッセンスを継続使用した肌”への追跡調査です。発売以来37年間ほぼ処方が変わらない製品ゆえに叶う調査でもあり、その結果は「なぜ、37年間処方を変える必要がなかったのか」の秘密が隠されていそうです。