メイク講師に聞く「今日の自分、なんかいい!」メイクへの近道

アットコスメ > メイク講師に聞く「今日の自分、なんかいい!」メイクへの近道
メイク講師に聞く「今日の自分、なんかいい!」メイクへの近道
  • ツイートする
  • シェアする
  • 送る

メイクレッスン専門店「MAMEW(マミュ)」のメイク講師に、メイクが上手になり垢抜けた印象になるための、基本的な考え方を教えていただきました。

教えてくれたのは

パーソナルメイクアップサロン MAMEW(マミュ)

経験豊富な講師を独り占めしてメイクスキルを学べる、老舗のメイクレッスン専門店。お顔の分析手法の一つとして、2007年よりパーソナルカラー診断を取り入れている。メイクのプロが診断するので、似合う色やアイテムがわかるだけでなく、実際のメイクで実感できる垢抜け体験が魅力。東京・原宿にある@cosmeの旗艦店「@cosme TOKYO」1階のほか、新宿と銀座に店舗を展開。

どう見せたいか、メイクのゴールを決める

①自分の顔を知る(スタートを知る)
…自分の顔の特徴を客観的に分析することで、必要な要素が分かります。

②自分をどう見せたいかを考える(ゴールを設定)
…自分のなりたい姿を決めることで、メイクの方向性が決まります。

③メイクのテクニックを知る(ルートを確認)
…どのテクニックを使えばいいのか選べるようになります。

ひとりとして全く同じ顔は存在しません。そのため、メイク方法に「全く同じ正解」はないと言えます。

人のメイク動画を真似してみてもしっくりこない原因はここにあります。その人にぴったりと合ったメイクでも、すべての顔(自分の顔)に当てはまるとは限りません。

トレンドのメイクやその時代の憧れの顔、また、いわゆる理想の配置バランス(黄金比)など、目標とできるメイクは存在します。

ただし、必ずしも「そうあるべき」というものはないので、自分が「どうなりたいか/どう見せたいか」をもとに選ぶことが大切です。

顔のタイプによる印象の違いとは

▼パーツの配置バランス
遠心…子供顔
求心…大人顔

▼パーツの形
曲線…フェミニン
直線…マニッシュ

パーツによって形や印象が違うこともあるので、顔全体で見たときにとくに印象的なパーツを見ます。

「MAMEW(マミュ)」フェースプロポーション冊子より

【例】額中央にハイライトを入れると…

◎額が平面的な方(マニッシュ)
⇒額に丸みが出て女性的な印象になります。

◎額が狭い方(大人顔)
⇒額を広く見せ、顔全体のバランスの重心が下がります(大人顔バランスから黄金比に)。

△額が立体的な方(フェミニン)
⇒額の丸みが目立ち、立体感が増します。

△額が広い方(子供顔)
⇒額をより広く見せ、顔全体のバランスの重心が下がります(子供顔バランスを強調)。

同じ場所に同じメイクをしても、元の顔の特徴によって違った印象を生み出します。

プロの目元分析

「MAMEW(マミュ)」の店頭では、お客様の顔を分析する際、例えば目周りだけで下記のようなポイントを見ています。

目周りだけでこれだけたくさんの要素があるので、いちばんしっくりくるメイクは人によって違うもの。誰かの真似をしてみてもうまくいかない場合は、自分の顔を観察してみましょう。

「MAMEW(マミュ)」ではさまざまな要素を客観的に分析することで、一人ひとりの顔立ちに合わせた、理想の仕上がりに近づけるメイクを提案しています。

自分の理想の仕上がりに必要な要素を知る

メイクでは、線や点、フレーム効果や陰影効果、錯視効果や色の持つ力などを利用します。絵を描いている感覚に近いと言えます。

メイクの効果を知ると、自分が目指す仕上がりになにが必要かを判断できます。テクニックを身につけることで、理想のメイクに仕上げることができます。

【例】

アイライナーで目の輪郭を取る
⇒フレームがしっかりして強調されます。

アイライナーを目尻より長めに引く
⇒フレームが拡張して見え、目の横幅が大きく見えます。

アイシャドウでグラデーションを作る
⇒まぶたに奥行きと立体感が出ます。

まつげを上向きに持ち上げる
⇒フレームが拡張し目が縦に大きく見え、瞳に光が入り明るくなります。

涙袋を作る
⇒目の縦幅が大きく見え、顔全体のバランスで目の位置が下がって見え、顔の縦幅が短く見えます。

色選び
⇒暖色系の色は優しく見え、寒色系の色は涼やかに見えます。
⇒白は高く・膨張して見え、黒は低く・縮小して見えます。

パーツにとらわれすぎず、全体のバランスを見る

絵と同じで、メイクには全体のバランスも大切です。顔の印象を作る要素はたくさんあるので、1つのパーツだけを見ず、複合的に捉えましょう。

例えば「目が小さい」と気にしている方でも、顔全体のバランスを見ると黄金比であることもあります。涙袋を描くなど無理に目を大きく見せるメイクをすることで、全体で見るとかえってアンバランスさが目立って不自然になることも。

顔全体のハイライトシェーディングの入れ方や、眉のバランスを変えるだけで気にならなくなることもありますし、他のチャームポイントを目立たせることで、お悩みが目立たなくなることもあります。

自分の顔の特徴と、どうなりたいかを分析し理解することで、どのメイクテクニックを使えばいいかがわかります。

チャームポイントを活かす

黄金比は「美しいと感じるバランス」とされていますが、黄金比から外れることは決して悪いことではありません。

黄金比から外れた特徴は、お悩みやコンプレックスに繋がることも多いものですが、言い換えると印象に残りやすいため、チャームポイントにもなりうるのです。

自分の顔の特徴を「コンプレックスと捉えて補正するメイクをする」こともできますし、逆に「チャームポイントと捉えて活かすメイクをする」こともできます。どちらを選んでも間違いではありませんが、隠そうとするよりもよさを引き出そうと考えれば、メイクに対する気持ちが前向きになるように感じます。

パーソナルカラー診断とメイクの色選び

メイクのカラーは、色自体が持つ力と、その人が生まれ持つ色味=パーソナルカラーを活かして選ぶのがおすすめです。

パーソナルカラー診断は、本来その人が持つ色の要素を見つけて、それに調和する色を見つける診断です。パーソナルカラー診断が一般的になってきましたが、囚われすぎには要注意。パーソナルカラーと合わないからと言って、使ってはいけない色ではありません。

パーソナルカラーとの相性が悪くても、ベースメイクや色の選び方を工夫することで似合わせることもできます。また、メイクは範囲が狭い分、髪色や服装ほどカラーの影響を受けにくいとも言えます。

パーソナルカラーを知ることで、色選びに自信がないときの参考になることは確かです。あくまで、選べないときの参考にしてほしいと考えています。

パーソナルカラーと調和する色を使うメリット

・肌がきれいに見える
・色がなじんで見える
・その人のよさを引き出す

パーソナルカラーと調和しない色を使うデメリット

・肌の粗が目立つ
・色が浮いて見える
・その人のよさを打ち消す

メリットとデメリットを理解した上で色を選ぶと「なぜだかわからないけれど、なんだかしっくりこない」ということがなくなります。

また、全体のトーンを合わせることも大切です。パーソナルカラーに合っていても、アイメイクやリップ、チークと、アイテムによってトーンが違っていると、ちぐはぐな印象になってしまいます。

色自体が持つ印象や効果も利用する

色自体が持つ印象や効果も、メイクに大きく影響します。シーンや、どう見せたいかによって選ぶことも大切です。

色が持つ効果とイメージの一例

黒:強さ
オレンジ:元気さ
水色:涼やかさ
ピンク:優しさ
淡い色:穏やか
鮮やかな色:華やか
明るい色:膨張
暗い色:縮小

眉の描き方やアイシャドウの塗り方、アイライナーの引き方など、メイクのコツを順次公開予定。お楽しみに!

(アットコスメ編集部)

あわせて読みたい

  • ツイートツイートする
  • シェアシェアする
  • LINEで送る送る

注目トピックス

みんなの推しコスメは?クチコミまとめ