ニキビ肌のため、スキンケアは化粧水だけに。毛穴が黒ずむのは乳液を使わないせい？

2019/05/23 UPDATE

ニキビができる原因のひとつは、肌の乾燥。ニキビと黒ずみをまとめてケアする方法について、皮膚科医の蘇原しのぶ先生に聞きました。

A．肌が乾いている可能性大！ニキビ肌こそ保湿はマストです

ニキビができやすいからと乳液やクリームなどの保湿アイテムを使わず、化粧水だけでスキンケアを済ませている人は少なくありませんが、じつは大人ニキビができる原因のひとつは乾燥。

化粧水だけのスキンケアでは肌のうるおいを十分に保てず、なんとか自力で皮膚を守るために、肌が過剰に皮脂を分泌している可能性があります。

そしてこの“肌が過剰に皮脂を分泌している状態”は、毛穴に皮脂が詰まり角栓ができやすくなる原因でもあります。

角栓が毛穴に留まったままで酸化することで黒くなったのが“毛穴の黒ずみ”で、この状態を放っておくとニキビへと進行してしまうこともあるのです。

毛穴が黒ずむメカニズム

1.毛穴に皮脂や角質が詰まることで角栓ができる
2.角栓が酸化して黒くなる

ニキビができるメカニズム

1.毛穴に皮脂や角質が詰まることで角栓ができる
2.角栓ができたことで、うまく皮脂が排出されなくなる
3.毛穴の内側に皮脂がたまり初期ニキビになる
4.皮脂が栄養となってアクネ菌が増殖し、ニキビが進行する

正しいスキンケアの方法

ニキビ肌と毛穴の黒ずみの両方を解消したいなら、まずは正しいスキンケアで肌をうるおし、過剰に分泌されている皮脂を落ち着かせることが重要です。

洗顔は朝晩の1日2回、たっぷりの泡でやさしくなでるように行いましょう。

角栓やニキビが気になるからといって何度も洗ったり、強くこすったりするのはNG。過剰なケアは炎症を招き、肌を乾燥させてしまいます。

洗顔後は、化粧水と乳液でシンプルな保湿ケアを。

ニキビを増やさないためにも、オイルフリーやノンコメドジェニックの基礎化粧品がおすすめです。乳液が苦手な方は、ジェルタイプを選んでみてください。さっぱりとした使い心地で、保湿もきちんとできますよ。

監修：しのぶ皮膚科　蘇原しのぶ院長

皮膚科医。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、2016年にしのぶ皮膚科開業。保険診療全般から、保険診療ではできない治療や美容診療まであらゆる皮膚病を解決できるクリニックを目指している。テレビ、ラジオ、インターネット等のメディアでも活躍中。