たるみ毛穴はどのようにケアしたらいい？|@cosme（アットコスメ）

2019/06/02 UPDATE

たるみ毛穴はどのようにケアしたらいい？

楕円状にひろがる「たるみ毛穴」には、スキンケア・食事・表情筋ストレッチでアプローチ。正しい対策について、皮膚科医の蘇原しのぶ先生に聞きました。

A．スキンケア・食事・表情筋の3つを見直しましょう

開いた毛穴が楕円状にひろがる「たるみ毛穴」。その名前のとおり、肌のたるみが原因で生まれるので、毛穴そのものだけでなく、皮膚全体のたるみケアを意識すると毛穴にもアプローチできます。

私たちの肌は、肌の奥深く（真皮）で、ハリやうるおいのもととなるコラーゲンやエラスチンが格子状に張り巡らされることで弾力を保っています。加齢によってコラーゲンやエラスチンの量が減少すると、肌（表皮）を支える力が弱まり、弾力も低下しがちに。

ハリを失って肌がたるむときに毛穴のまわりの皮膚が伸び、楕円状にひろがってしまうのです。

さらに肌が乾燥すると、楕円状に開いた毛穴同士が連結してシワのように見えることがあります。

抗酸化成分を含むスキンケアアイテムを選ぶ

たるみ毛穴にスキンケアでアプローチしたいなら、「ビタミンC誘導体」や「レチノール」などの抗酸化成分を含むアイテムを選びましょう。

うるおい不足も肌のハリのなさを際立たせてしまうため、「ヒアルロン酸」や「セラミド」が配合されたスキンケアでしっかりと保湿することも忘れずに。

たんぱく質を意識して摂る

食事でアプローチするなら、優先的に摂りたいのは細胞の原料となるたんぱく質。新しい細胞をつくるたんぱく質が不足していると、他の栄養素を摂取してもその役割を十分に果たすことが難しくなります。

1日50g程度を目安に、肉や魚などのたんぱく質を摂取するといいですよ。

「あいうべ体操」で表情筋を鍛える

また、たるみ毛穴の原因は、表情筋の凝りや衰えにもあります。無表情で過ごすことが多かったり、人と話す機会が少なかったりすると、皮膚がたるむ一方に…。

これを予防するには日常的に口角を上げるように意識することに加え、表情筋ストレッチを習慣にしましょう。

初めてでも簡単にできるのが「あいうべ体操」。ダイナミックに口を動かして「あー」「いー」「うー」と発声し、最後に舌を出しあごの先端に向けて伸ばしながら「ベー」と言うだけでOK。この動きを10回1セットとして、1日3セットくらい行ってみてください。

表情筋が鍛えられ、たるみ毛穴を予防するとともに、フェイスラインもすっきりします。

監修：しのぶ皮膚科　蘇原しのぶ院長

皮膚科医。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、2016年にしのぶ皮膚科開業。保険診療全般から、保険診療ではできない治療や美容診療まであらゆる皮膚病を解決できるクリニックを目指している。テレビ、ラジオ、インターネット等のメディアでも活躍中。