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クチコミ
惜しい。そしてちょっと悔しい香りです。
この香りが発売された2011年、久々にビジュアルの美しさに心打たれました。
なんとも清々しいグリーンのルックス。そしてエアリーな広告。
「よーし!今年の私の誕生日はこれを自分に贈ろう」と一目ぼれで決心しました。
香りも試していないのに。
香りの解説を読むと、No.19をシンプル化させてアイリスが加わって「プードレ」になったということ。
つまりはNo.19のパウダリー版?
No.19と言えば、グリーンです。爽やかさと気品を併せ持つ洒落た香り。
70年代、80年代、日本でこれほどよく売れた香りはないと思います。
世界的にはNo.5こそが不動のチャンプでも、日本人にはNo.19の方が好まれたのは間違いありません。似たようなコロンも世に溢れました。
プードレの香調を見れば、ネロリ、シトラス、ガルバナム、アイリス、ジャスミン、ベチバー、ムスク、そしてトンカビーン。
ふわふわとしたシフォンのような、シトラスパウダリーをイメージしました。
それは先に出ていた「クリスタル・オーヴェルト」よりフェミニンなイメージです。
でも実際にサンプルを使用しての感想は「・・・なんか違う」
イメージされた透明感が、ほとんどありませんでした。
トップの印象は悪くありません。
ただ、この段階で全然オリジナルのNo.19を感じさせないのはちょっと意外でした。
名乗るからには似ているはず、という思い込みがありました。
時間を経てシトラスパウダリーを待ちましたが、やってきたのはナッツの香り。
そう、トンカビーンです。これが思った以上に主張が強いのです。
温もりがあってコケティッシュで、やや冬向きの香水によく使われている香りです。
私の肌の上では、この香りが全体を支配し、ほぼほぼナッツになります。
結局、本品の購入は見送りました。
個人的にはもっとシトラス、ウッディ、グリーン、フローラルを求めていました。
ただ自分の求めていたイメージと違っても、「No.19プードレ」が香水としては品が有って素敵な香りだと言えます。甘すぎず、くどすぎず、他人から顔ってくるぶんには絶対に悪くない香りです。夏よりも秋に合いそうです。
No.5 eau premiereの後にl'eauが出たような展開で、こちらにもトンカビーンを抜いた「No.19 l'eau」が出てきたら是非買いたいです。
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- モニター・プレゼント (提供元:デパートでサンプルをいただきました)
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