ボッテガ・ヴェネタ / オードパルファム 口コミ

セール時期でにぎわうデパートで香水売り場をうろうろしていた時、たまたま見つけました。
まるで森の奥で上質なスエードレザーの安楽椅子に包まれているような、不思議な気分になる香り。華やかすぎず、でも目立たないわけじゃない安心感のある香りです。
気に入ったのですが、お値段も高級品に見合った衝動買いできるはずもない額だし、何か引っかかる感じもしたので手首につけていったん帰宅し、あれこれ調べてからあまり人の多くない時間に行ってもう一度試香しました。

トップはさわやかなベルガモット、アールグレイを飲んで鼻腔に抜けるときのような、ちょっと苦い感じもあります。そしてミドル以降はホワイトフローラルの華やかさ(引っかかったのはこの花の香りだったようです)、それからベースにある本当に柔らかいレザーがゆっくり立ち昇るように徐々にはっきりとしてきて、まるで自分の肌からこの香りが生み出されてきているかのような不思議な感覚になりました。このラストノートのあたたかみと安心感は絶品です。母性を香りにしたらこんな感じというか、、生活感をまるで感じさせない、やさしいおばあちゃま、みたいな、、

私はホワイトフローラル、特にジャスミンの香りに酔ってしまう、というか嗅ぎ続けると気分が悪くなってしまうのですが、(J'adoreなどイチコロです、、)これは大丈夫でした。が、やはりラストに行くまで、ずっと何かが引っ掛かる感じが拭えず、購入はしませんでした。

隣の棚に、Eau Legereというトワレバージョン？もあったのですが、それにはベースにレザーではなくムスクが使われていて、まるで違う印象を受けました。気軽に使えるのはLegereの方かな。

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