トム フォード ビューティ / ウード・ウッド オード パルファム スプレィ 口コミ

トップが非常に個性的な香りです。
「エキゾチック」を謳っている香水は、往々にして濃厚過ぎることで好みが分かれると思いますが、こちらの香りは「トップのケミカル感が心地よいか否か」で好き嫌いが分かれると思います。

いわゆる香水らしさ、フローラルやシトラスの香りではありません。
クルジャンのウードや、ノーズショップのウード系香水のような、「中東風の濃厚な香り」とも違います。

ではどんな香りかと言うと、スプレーしてすぐは、生木の酸味とベチバーの苦味が合わさった、非常に独特で、よく言えば涼しげ、悪くいえば薬品ぽい香りです。

30分ほどすると、うって変わって落ち着いたトーンになり、木の幹の温もりやスパイスを思わせる、暖かい香りに変わります。スモーキーさも、煙そのものというよりは、お香をたいた後の残り香という穏やかな印象です。
凛として静かで懐の深い、なんだかお寺の本堂を思わせるような香りです。

全体としては、すごい個性が30分、暖かく落ち着いて5時間、という流れです。
暖かさも、重く甘ったるい方向ではなく、終始ドライな印象なので、付け過ぎなければ、真夏でも清涼感を出す方向に働いてくれると思います。

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