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ペンハリガンがマハラジャ・ガジ・シン二世のために創られたフレグランス ヴァーラ。天才ベルトラン・ドゥショフールが織り成す香りは、良い意味で裏切られる。インドを髣髴させる、壮麗なパッケージイメージとはうらはらに、その香りはとても嗜好が良く、スパイシーなローズとマルメロを軸に、まるでスライドショーのように色々な香りが現れてくるような、華やかでいて、そしてエキゾチックな香り。
トップはフルーティ-フローラル。ざらっとしたグリーン感の強いアップルのようなマルメロのジューシーな香りや、サフランやコリアンダーが効いたスパイシーなローズを横串に、縦串としてサンダルウッドで突き刺したような香り。派手であるが、とても気持ちの良い幕開け。
ミドルはフローラル。トップのスパイシーをしっかり残しつつ、甘さを増したローズ、マルメロを分解したようなハチミツとキャロットシード、マグノリアを思わせるキーの高いホワイトフローラル、硬いフリージアの香りなど、甘さや辛さを混ぜ合わせたような複雑な香り。スパイシーなローズをキーにしながらも、非常に華やかでエキゾチックな香りで、かいでいて楽しい気持ちになる。
ベースはウッディ-ムスキー。ピオニーにハチミツのような甘さを加えたフローラルノートとサンダルウッドを軸に、トンカビーン、粉っぽいムスクの香り。何となくトップの印象に戻ってきたような雰囲気。
正直、ペンハリガンは英国らしい、クラシカルな印象のカチッとした香りが多いという先入観を持っていた。しかしながら、このヴァーラは、他とかぶることなく、とてと華やかなキャラクターがあり、かつ嗜好性の高い香りで、春先から夏場に、フレッシュなフローラルフルーティノートを楽しむことができる、性別を問わないおすすめの香り。
ヘタな固定観念は持ってはダメだと感じらさせられたフレグランスだ。
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