アトリエ・コロン / ジャスマンアンジェリック 口コミ

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doggyhonzawaさん
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3購入品

2017/6/26 22:48:55

ジャスマン・アンジェリックは、「この構成なら絶対いい香りに違いない」と見こして試香もせずに買って玉砕したフレグランスシリーズの1本。(←わりとよくやるよな)近くにアトリエコロンを扱っている店舗があるにもかかわらず、安いからという理由だけでネットでポチッ!しかし、それはピンポーン!ではなく、ブッブー!音だったという。

アトリエコロンは、ローズアノニムがやや苦手な系統のブレンドだったことを除けば、比較的好きな香りが多かったので、それが「いきなりポチッと押し」の一番の原因。だが、この香りで確実に自分の中でのブランド評価はやや下がった。うーん残念。

アトリエコロンの作品には必ずイメージストーリーがある。このジャスマン・アンジェリックに添えられたイメージボードは、何年ぶりかで再会する2人の物語。その舞台はジャスミンの咲く庭。だとすれば、7月ぐらいだろうか。夏の庭で再会する男と女。その2人にはどんな秘められたストーリーがあるのだろう?

そんなロマンティックな印象だけでなく、鮮やかなグリーンのラベルも購買意欲をそそるのに一役買った。ともすれば、さまざまなフローラルブーケに使われるジャスミンだけに、グリーン調のジャスミンだとすれば、一体どんな香りだろう?いやが上にも想像力がふくらんだ。クレジットを見れば、トップからジャスミンとアンジェリカが香り、ミドルでガルバナム&フィグが来るようだ。青々としたフローラルに土っぽさとミルキーな感じが混じるのだろうかとワクワクした。さらにベースにはインセンス、アンバー、トンカビーン。どう考えても好きな系統。それこそ、初恋の人に真夏の庭でバッタリ会えたらこれくらい心が躍るだろうというくらいのテンションの上がりようだった。

で、結果的には玉砕。久々に言う。好きな方、ごめんなさい。自分はこれ苦手。

なら書くなよ、ディスる暇あったら良い物紹介しろよ、という生冷たい声が聞こえそうだが、こちらも大枚を出費してる手前、そうもいかない。物がコロンなだけに、転んだらタダでは起きたくないといった心境だ。だからあえて書く。

トップ。青臭いのに甘ったるい妙なジャスミン。何というか、植物の葉っぱや茎の砂糖漬けみたいな強烈な甘さがドーンと主張してきて、そのまったりしたスイートさにまず驚く。背後にグリーンな青さ、土っぽい苦さもあり、それを包み込むようにジャスミンが香るのだが、全体の印象が「砂糖漬けのドライフルーツ・ジャスミン添え」という感じ。そんな感じが好きなら買いといったオープニングだ。

自分の肌ではミドルもほとんど変わらない。フィグの青臭さに甘ったるさがかぶさったような感じに、濃厚なジャスミンが香る。体温低めの女性であればもう少しグリーンなシャープ感が出ていい香り立ちになるかも知れないけれど、いかんせん体温高めな自分には、甘さだけが際だって出ているように思う。それが3〜4時間ほど続く。

ジャスミンじたいの香りはなかなか強めで、何か効果的なレイヤリングができればいい感じになるかもといろいろ試してみているところ。今のところ、このコロンの上にニベアクリームを塗ると少しソーピー&クリーミーな香りのベールがかかって、くどい甘さが抑えられて心地よかった。自分のように甘さばかり際だってしまう方はそんなふうに何か上に乗せてみるといいかも知れない。

とはいえ、毎回ニベアを塗ってまで使いたくなるタイプの香りでなかったことは本当に残念だ。ローズ・アノニムもそうだったけど、期待していたフローラル2作で撃沈してしまったので、やはり好きなブランドとはいえ、試香は絶対すべきだと改めて自戒した。ちなみに、アトリエコロンのシトラスはどれも好きだし、ベチバー・ファタルやミストラル・パチュリなどのウッディ系コロンも好きなので、何だか花の咲きほこる庭だけがどんよりとした曇り空になった気分。

不意に鈍色の雲の縁がまばゆく光り出す。アンジェリカの甘くハーバルな香りが鼻をくすぐる。ムンとする7月の曇天。太陽がのぞこうとしているのか、それとも再び黒雲が立ちこめてくるのか。そんなどちらとも知れない予兆の中、庭園の向こうからやってくる人影を認める。女性だ。心が早鐘のように鳴り始める。いつかまた会おう、そう約束した日からもう何年もたっている。毎年毎年この庭園で待ち続けたけれど、会えなかった。次第に暗いシルエットが近づいてくる。彼女だろうか?いつとは決めなかった。それでも、あの日別れ際、2人とも心に誓っていたはず。

いつかまた。ジャスミンの咲く季節に、この庭で。

女性が緑の小道から姿を現す。互いに顔を見つめ合う。時間が止まる。
その瞬間、ひときわ甘いジャスミンの香りが、夏風にそよいだ。

  • 曇天の日、ジャスミンの咲く庭で by doggyhonzawaさん
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