- クチコミ 5件
- 注目人数 人
- 購入者のクチコミで絞り込む
クチコミ
現像液に浸されるまで、白い紙は無言だった。
溶液がかすかに震えるパットの底に沈められると、
ゆっくりと画像が浮かびあがってくる。
過去の瞬間が現在に押し寄せる時、そこにはさまざまな香りが伴う。私が捉えるのは、最も強く過去を呼び起こす香りだ。
トップ:アルテミシア、ベルガモット
ミドル:ペッパー、フルーティーセント
ベース:エジプトバルサム、レジン、カラメル、クミン、レザー、パチョリ
----
1.5ミリサンプルなので評価は控えますが、現在口コミしてくださってるお二人の感想そのままの香りでした。
焦がしキャラメル…薬草っぽい焦げたグルマンのどこか懐かしい匂い(少しジュドポーっぽい)と、ネガやフィルムのような科学的な匂いの組み合わせ…
現像液に浸しながらジワジワと浮かび上がってくる、幸せだった過去の思い出をセンチメンタルに思い出す人の心の中を再現したんでしょうね
写真の中には、子供の頃の幸せいっぱいの思い出が写っていたのかな?と思わせる薬草焦がしキャラメルなトップノートから、ラストノートへすすむにつれ科学的な香り(ネガやフィルム感)が強くなっていき、「今現在」の誰かが昔を振り返ってたんだな(ああ、写真の中の思い出だったんだな)とわかります。
「過去分詞」ってそもそもどういう意味だっけ??と改めてググってみました。
「もう終わった」「された(受け身)」、完了を表す時に使う、と。
写真の現像主は、今はもう戻ることのない幼い頃の幸せな思い出を、写真を見ながら切なく噛み締めているのでしょう
今が幸せじゃないわけじゃない。でも優しかった両親や祖父母に愛され、あたたかくてキラキラしてて、毎日がただ楽しかった幼い頃の記憶は特別
あんな幸せな時間はもう二度と戻ってこない。本当に幸せだった。戻りたいなぁ、会いたいなぁ。でももう戻れない。そんな過去への哀愁や寂寥感を、この焦げた感じで表現しているのかなと。
本来、記憶の奥深くに置き去りにされ眠っていた遠い記憶。忘れ去られていたけどふとしたきっかけで出てきたネガ。現像主により、写真という形で鮮やかな色を伴って蘇り取り戻された思い出のワンシーン。写真っていいよね。
世界香水ガイド3でも散々に言われてましたし、あまり評判はよくない?ようですが、私は面白い香りだなと思いました。
焦がしキャラメル(だいぶ焦げてますw)+薬草感が独特なので、秋冬のオフ用かなと思います。
- 使用した商品
- サンプル・テスター
- 購入品
セルジュ・ルタンスについて
メーカー関係者の皆様へ
より多くの方に商品やブランドの魅力を伝えるために、情報掲載を希望されるメーカー様はぜひこちらをご覧ください。詳細はこちら