ロジェ・ガレ / エクストレド コロン ジンジャー エクスキ 口コミ

エクストレドコロンのサンプルセット（ジンジャーエクスキ、テファンタジー、マグノリアフォリ）を購入しました。

ジンジャー系の香りが大好きなので期待していた香り（ちなみにお気に入りはジョーマローンのダークアンバー＆ジンジャーリリーやペンハリガンのマラバー）。91%が自然由来の原料で、生姜の根と花のエキスを配合とのこと。

期待に胸を膨らませてスプレーしてみると、期待していたほどジンジャーの香りはせず。「ジンジャーのあらゆる側面を見せる」をコンセプトにしているとのことで、ストレートにジンジャーの香りを効かせるよりはどちらかといえばジンジャーが象徴するものを表現したのかな？と感じます。ピリッと刺激的で、フレッシュで、温かみがあって。

トップはしゅわしゅわ弾けるようなシトラス。ベルガモットやグレープフルーツが生き生きキラキラとして爽やか。ジンジャー感がもっとあればジンジャーエールっぽかたんじゃないでしょうか。開栓してしまった炭酸飲料のように、しゅわしゅわのシトラスはどんどん飛んでいってしまうので残念。グレープフルーツのほろ苦さとほんのりした酸味だけが残り、フローラルムスク調の香りがじわ〜っとにじむように顔を出してきます。

フローラルが強くなりながらもまだシトラスが感じられ、フレッシュな元気さと女性らしい嫋やかさがいい塩梅で同居しています。優しいけれど媚びた感じがしなくて好感の持てる香り。心の広い女性って感じがします。かっこ悪いところ見せても、「ばかね」って優しく言ってくれるような。狂おしいほどのときめきはもうないけれど、一緒にいると心地よくてほっとする相手といいますか。それって、プラスなんですけどマイナスに転じてしまうこともあると思うんですよね（後述します）。。

調香は代表作の多いナタリー・ローソン。バーバリーのウィークエンド（レディース）、グッチのフローラ、ブルガリのプチママン、ショパールのウィッシュ、YSLのブラックオピウム、ラリックのアメジストなどなど、日本でおなじみの香りにも彼女の作品は多いです。

マス受けする香りはお手の物のローソンさんですが、ジンジャーエクスキも広く受ける香りだと思います。使いやすく季節も場所もほとんど選びませんし、大嫌いだという人がいなさそう。ただその分、「これじゃなきゃイヤ！」という大ファンを獲得しづらい香りでもあるんじゃないかなあと感じました。１本あると便利な、「気が付くとこればっかり使ってる〜」系統ですが、たとえば「廃盤になるって！」と聞いてもストック買いに走ろうとは思わないんじゃないかな。

「すごくモテるけどいつも相手の浮気で破局しちゃう不憫な子」っぽい。可愛くていい子なのになんで？って周りが首ひねるような。それで男の方には「いや、いい子なんだけど色々が当たり前になりすぎて刺激が欲しかったっていうか…」なんていう超身勝手な言い訳をされてしまうんですよ。ひどい。

つまり何が言いたいかというと、ジンジャーの香りがもっと効いていたらきっと刺激的でドキドキして浮気なんてさせなかったんじゃないかしらっていう、私の勝手なわがままです。

とってもいい子だから、私じゃない誰かにこれでもかと愛されて幸せに暮らしてほしいです。

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