ゲラン / ルール ブルー 香水 口コミ

ひと吹きすると、あっという間に10代の頃の記憶がよみがえります。

私は10代を欧州の某都市で過ごしたのですが、そこにはエスニック雑貨屋がいくつかあり、ルールブルーのトップは、激しくそのお店の香りがします。スティック型やコーン型のお香、スカーフや巻きスカート、大ぶりシルバーのピアスや細いじゃらじゃらしたブレスレットなどが置かれたお店。あの光景がサーッと目に浮かびます。

上記の通り、トップは大変サイケデリックです。セミオリエンタルどころか、どオリエンタル。ヨーロッパ人の思い浮かべるオリエンタルです。サムサラのオリエンタルが静謐な神社なら、ルールブルーのオリエンタルはガネーシャ。

サイケな香りは、すぐ去る日もあれば、長く続く日も。去ったと思っても時折香り、ミドル以降はサイケとは無縁の嫋やかな香りになり、たまに顔を出すオリエンタルは、セミオリエンタルにトーンダウン。

ガネーシャが去った後は、淡く柔らかく優しい甘さに変わります。でも決して弱い香りではなく、ふわふわと曖昧でレトロな甘さが続きます。ジッキーの後半に似た、淡いバニラ感です。

あまりにレトロな印象なので、服装は元気にサイケな色味のものを着た方がいいかな？プッチ柄とか。

ルールブルーは、つかみどころのない不思議な香りです。数回つけたくらいでは、「こんな香り」と説明できない、猫の目のように微妙で移ろいやすい香り。

EDPでした。

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