- クチコミ 90件
- 注目人数 人
- 購入者のクチコミで絞り込む
クチコミ
[トップ] アルデヒド、ゼラニウム
[ミドル] カモミール、バイオレットリーフ、ローズ
[ラスト] ムスク、アンバー、ナツメグ、サンダルウッド
瀟洒で現代的な香りとは言い難い、意外性のないローズ"系"の香水。
往年の名香系とも違う何とも言えない古さがあり、お化粧も装いもイカす女盛りの美女がこの香りを纏っていたら香りだけが古臭くてがっかりするだろうし、初々しい娘さんが纏っていたらもっと大胆で瑞々しいローズ系の香りが似つかわしいと感じるだろうし。
EDTにしては香りの持続性はありますが、肝心要の薔薇の香りはすぐに姿を消しパウダリーが長く残ります。
精油を希釈したような香りの割には薔薇の香りには持続性はなく、薔薇よりゼラニウムの青臭さとミドル以降のパウダリーな香りの方が印象に残ります。
私の嗅覚は薔薇っぽい石鹸の香りとして認識しました。
青臭いと感じた方が多いようですが、私にはこの青臭いエグみは薔薇ではなくゼラニウムのそれだと感じられました。
吹き付けた瞬間のツンとした香りも薔薇ではなくアルデヒド。
ええ、勿論この香水は薔薇ですよ。
私も最初に店頭で嗅いだ時は「薔薇の香り!!」だと感じ、納得したからこそ購入しました。
合成香料で模造されたチープなローズ"系"の香水がインプットされていた頃の私の嗅覚には薔薇の芳醇な香りに感じたのだろうと思います。
でも、薔薇園でリアルな薔薇を嗅ぎ、薔薇の精油をありったけ嗅ぎ、更に薔薇の香水も色々と手を出してきた今、この香りからは到底満足を得られません。
これはエリザベサンローズに限らずですが、店頭では薔薇そのものの香りだと感じるのは、それはネロリだったり、或いはガーデニアだったり、はたまたピオニーだったりと、全く異なる香りしか周りにないからこそではないかと思います。
この香りを薔薇の全てを凝縮した香りだとは感じられず、決して安い買い物ではありませんでしたが良い教訓になりました。
リアルな薔薇の生花を忠実に再現した香りがイコール名香とは限りませんが、この香りはあくまでもローズ”系"の香り、その割に遊びがなく、よく言えば優等生的な、小さくまとまった香り。
評価をするなら★2でしょうか。
恐らく香水の中で最も数が多いローズ、ピンからキリまでありますが、まだまだベストの香りに辿り着くまで時間がかかりそうです。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
ペンハリガンについて
メーカー関係者の皆様へ
より多くの方に商品やブランドの魅力を伝えるために、情報掲載を希望されるメーカー様はぜひこちらをご覧ください。詳細はこちら