資生堂 / FEMINITE DE BOIS（フェミニテ　ド　ボア） 口コミ

1992年発表。
調香師：ピエール・ブルドン（フレデリックマル「アイリスのおしろい」も彼の調香だそう）、クリストファー・シェルドレイク（セルジュルタンスの片腕的存在の人）

セルジュ・ルタンスによってデザインされた、「レ・サロン・ド・パレ・ロワイヤル・シセイドー」第一作目の香り。
「森の優しさ」という名の通り、日本をイメージした、木々の優しい温もりを感じるウッディフローラルです。
アトラス杉や白檀・ヒイラギなどのウッディに、
シナモン・カルダモンなどのスパイスや、
オレンジフラワー・薔薇・菫などの優しいフローラル、
蜂蜜・ムスク・アンバー・バニラの柔らかな甘さが一体となって、
森の奥深い静謐さ・優しさ・温かさを感じる、とてもフェミニンな香りです。
とは言っても、渋みのあるウッディは男性が纏っても似合いそう。
落ち着きのある大人の方々に纏っていただきたいです。

セルジュルタンスの他の作品や、ラルチザンパフューム、フレデリックマルなどに共通するような、質が高く、重厚すぎず使いやすい、想像力を膨らませてくれる香りだと思います。
個人的には、フレデリックマル「ムスク・ラヴァジュー」を、もっと優しくしたような印象です。
重厚すぎないのであまり季節は問わないかと思いますが、やはり秋冬が一番ふさわしいでしょうか。
シンプルだけれど女性のように柔らかな曲線のボトルも、とても魅惑的です。

初めてつけた時からとても気に入ってしまいました。
「ずっと付き合っていきたい」と思える香りですが、日本では入手が難しいので無理かなあ・・・。

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