フレデリック マル / ユヌ フルール ドゥ カッシー 口コミ

晩春にアカシアが香り出すと、うっとり、モヤモヤ、ポーッとさせられてしまいます（ついでにアカシアの花の終り頃に栗の花が匂いだすと、ダブルパンチでKO状態）。あの香りです。アカシアと言ってもニセアカシアですが。アカシア類のうち芳香のある、Acacia dealbataやAcacia famesianaと、ニセアカシアRobinia pseudo-acaciaは属が同じ。近い仲間で、匂いもよく似ている。見かけは似ていませんが。

ふぁむふぁむさんの「子供部屋の窓の前に咲いていた白い肉厚の小さな花」、埼玉ビデオさんの「4月から5月にかけて、我が家の窓を開けるともわもわ〜とどこからともなく入ってくる花の香り」…それらはニセアカシアである可能性が大です。日本では黄色いポンポン状の花に合歓様の葉の房アカシアや金合歓より、白いマメの花然としたニセアカシアの方をよく見かけます。寒さに強く北国でもよく育つ。日本でアカシアと言えばニセアカシアを指すことが多いです。街路樹、公園などによくあります。日本でもこの香りに馴染みがあるという方は実際少なくないはずなんです。あちらでは香料植物としてもポピュラーなアカシア／ミモザ。アカシア属のうち、お花屋さんでミモザの名で売られている無香の花は銀葉アカシアAcacia baileyanaの仲間だそうです。

ノヴェッラ薬局のアカシアや金雀枝がお好きな方は、この「カシーの花」もお気に召すかもしれません。SMNのものよりずっと複雑で強く甘く、コクのあるアカシアの香り。むっとするような強い花の匂いで、少し粉っぽいところもある。私にとっては、かなり扇情的な匂いです。マメ科の花の香りが大好きな私の「ツボ」。甘くしつこい香りでもあり、やはりアカシアの花時にまといたいですね。

付：カルメンがドン・ホセに投げた花が、邦訳では紅薔薇になっているとのことですが、杉捷夫訳では「アカシアの花」。訳者によって違うようですね。

★★★★★★★★　おすすめ星座　★★★★★★★★
見かけは儚げでも、エクスタシーに我を忘れることができる蟹座と魚座に。
アカシアはその黄色い色と、南国に育つ性質から、太陽→獅子座の花とも考えられています。
アカシアの花咲く頃誕生日を迎える牡牛座にも楽しんでもらいたい香り。
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