ニナ リッチ(フレグランス) / レールデュタン オーデトワレ 口コミ

初めてこのフレグランスを知ったのは、友人から借りて読んだ漫画に取り上げられていたときでした。コロンと丸いボトルのてっぺんに二羽の鳩が飛んでいて、素敵なボトルもあるものだなあ・・とうっとりしたものです。このボトルがきっかけでフレグランスのボトルが大好きになり、今だに「ジャケ買い」してしまう所以であると思っています。

実際このフレグランスを入手したのは、２０歳もすぎてから。フロリダのＤＦＳで、まさしく漫画で見たとおりのボトルを指定したのですが、機内で届いたのはてっぺんに鳩が飛んでいるものではなく、扁平なボトル本体に鳩がレリーフされているパルファムでした。数日後、同じ空港に戻ったときに猛烈にクレームをつけたのですが、「ＤＦＳは返品不可」の一点ばりで、結局このボトルがレールデュタンのデビューに・・。

苦い思い出が伴いましたが、香りはとても気に入っています。カーネーションにガーデニア、白檀という、好きな香りの組み合わせで、嫌いなはずがないんですけど・・。つけはじめはス〜ッとした印象があって、段々と白檀の落ち着いた香りに。パウダリーでもあるので、若い方にはうけないとは思いますが、フルーティーが全盛の今だからこそ、つけた人の個性の輪郭をくっきりさせる香りではないかと思います。

先日久しぶりにつけてみましたが、全然古い印象はなくて、若い方にもこんな香りをつけてほしいなあ・・と感じました。何よりも素敵なのはこの香水のＡＤですかね。最近のＡＤでは羽をはやした女性がボトルを抱いているビジュアル。とても幻想的で、このフレグランスの独自性をうまく表現していると思います。そうして、「レール・デュタン」という言葉の響きも詩的ですよね。フレグランスはイメージも大切だなあとつくづく思った次第です。

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