フレデリック マル / イリス プードゥル 口コミ

パウダリー＆アルデヒドの大振りの白の花の香り。
せっけんぽさもありますね。
それとメンズ香水のベースに使われるようなタイプのアイリスの組み合わせ。
一見良くある懐かしの香りなんですが、
どこかモダンでマスキュラン。

パウダリーな香りって暖かくて優しい女らしいという印象なのだけど、
で、確かにこれも女らしいといえば女らしいのだけど、
香り立ち方がくっきりはっきりとしていて、潔いというか、妙に切れが良いのです。
それにアイリスの端正な青臭さがミックスされると
意外とマニッシュ。
動きに切れのある、はっきりとした女性がイメージされます。

調香師は違うのですが、同じくフレデリック・マルのユヌ・ローズが
花の女王というか、女らしさの権化のようにいわれたりもする薔薇を
モダン＆マスキュランな感じに仕立てたのと似たようなイメージを持ちます。

だからパウダリーな香調の優美さにひかれる方には向かないのかもしれませんね。
でも逆に私はパウダリーな香調の懐かしさには惹かれつつも
うっとりとするほど優美なものってキャラクターに似合わないというか、
照れくささを感じてしまう方なので、この切れの良い香りは使いやすく感じました。

一見分かりやすいよくある香りなんですが、ちょっとした差で結構違うものなんですね。
改めて香水って面白いと思いました。

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