クレ・ド・ポー ボーテ / ルージュアレーブル (旧) 口コミ

一人前の女性として「赤い口紅」がほしい。

当時そう思って、気になりだしたのが59番。
一年ほど前に購入しました。

瑞々しい質感で、かなり透明感のあるガーネットレッド。パールラメは無し。

沢山のせれば華やかな大人色ですが、初々しさも優しさも忘れないレッド。
私が普段使っている薄い発色の口紅と同じように塗ると、やはり「わ、あかいわ。」と若干焦りますが、肌なじみが非常に良いので肌がきれいに見え、唇だけ浮くことがありません。
この色味で調節が出来る延びの良い質感は便利だと思います。
ただ薄付きなだけあって、ツヤも含めて持ちは特段良いわけではありませんが。

お気に入りは、最初に素の唇の真ん中だけにスティックで軽くのせ、薬指にも少量をとり、ぽんぽんと叩き込んでむらをのばして仕上げる方法です。
ぽわっとはんなり、椿の花びらにも似て可愛くなります。
大人で唇の赤みがない人でも「お化粧してないみたいだけど素唇からキレイな血色が透けているひと」に見えそうです。
着物メイクにも、レトロなワンピースにも。
クレドだけあって、色相が美しいのでクラシックな雰囲気も洗練されたものになります。

ただ、普段のお出かけでは意外と使用頻度が低かったのでした。
アイメークにあまり色が使えない・・・RED系口紅には雪色と墨、あるいは鉄色のみのカラレスメイクを丁寧に施す、というのがやはりベストなわけです。

今秋、お嫁入りの日に60代の母にあげ（る羽目になり）ました。

式当日の朝、真紅のリップメイクを母に施した後（なんでこの忙しいのに新婦のワタシが母のフルメイクをやらにゃならんのだ？と思いつつ）、「披露宴で口紅がとれたら直してね。」とこれを渡しました。
結婚後、母とは家が近いこともあり時々会うのですが、次に会ったときも又次に会ったときもこれを持ち歩き、せっせとお直ししています。返してくれる気配は無し。。。
曰く「これ、お直しに重宝してんのよ、いきなりベッタリまっかっかに付かないから。（←訳：なくなったら困るわ）」
母がワタシのものを取ってしまうのは珍しいことなので（逆はよくあった...）、よっぽど気に入ったのだと思います。
確かに顔色に映えてよく似合ってます。
そしてワタシと違ってぐりぐり塗っても濃くならずに自然に見えます。
・・・わかった、5OOO円したけど差し上げましょう。
今までお世話になりましたし。
ホントはちょっとおしいけど・・・。

とりあえず、当方の経験上母の日や誕生日などにはオススメです。

やはり自分はもう暫らくの間、新鮮味が光っていてかつ健康に見えるアイテムを取り入れて、さくさく楽しんで行きたいと思います。

そして、いつか又流行がめぐったり自分が年を重ねることで、真紅のリップメイクが格好良く決まる日が来ることを願うのでした。

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